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未経験分野の外資IT研究職への転職体験と採用基準まとめ!ポストコンサルキャリア

2023年1月12日

目次

  • 「未経験採用」の定義
  • 志望動機
    • 人類の進歩への貢献への羨望
    • 主体性への欲求
    • 替えのきかない人材への羨望
    • 研究職以外の要件を満たす職業
  • 異業種から研究職への転職
    • 応募・書類
    • 面接
    • 選考基準(?)
      • 1. 志望動機
      • 2. 研究経験
      • 3. 関連の経験
      • 4. 英語
      • 5. 関連の実績
      • 6. (カルチャーフィット)
      • 7. (年齢)
  • 個人的なケース
      • 1.志望動機
      • 2. 研究経験
      • 3. 関連の経験
      • 4. 英語
      • 5. 関連の実績
      • 6. カルチャーフィット
      • 7. 年齢
  • 雑感
    • (多分)社内異動の方が社外の転職よりハードルが低い
    • 芸は身を助ける
    • 人生は運ゲー
    • 研究で成果が上がるかは別問題
    • コンサルの経験は有効か?
  • 未経験分野の研究職への転職に有効な対策
      • 1. 志望理由
      • 2. 研究経験
      • 3. 業務経験
      • 4. 英語
      • 5. 実績
      • 6. カルチャーフィット
      • 7. 年齢
  • 終わりに
      • 関連記事(自動アルゴリズム)
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公開日:2023年1月12日
更新日:2023年1月14日

この度、筆者はコンサルから研究職へ転職をした。

外資コンサルを退職し外資IT研究職に転職【退職エントリ】

コンサル・研究職共にいわゆる「外資系」である。

企業の買収による異動も経験しているので、少々状況と定義がややこしいが、平たく言うと「外資コンサル」から「外資IT研究職」のような状況である。

(後述するが、正確に言えば企業買収の関係で、社内異動ではある。一部では「社内異動するくらいなら転職する方が簡単」などと言われることもある企業である。さらに半年ほどかかっている。)

さらに採用されたポジションには直接的な実績がない領域であったため、いわゆる「未経験採用」であった。

コンサルや博士持ち、研究職に関係する転職については、「博士号持ちがコンサルに就職」や「研究職からコンサルに転職」等のコンサルに転職する体験は見かけるものの、「コンサルから研究職への転職」はあまり聞かず、検索してもヒットしなかった。

本記事が、何かの参考にしていただければ幸いである。

「未経験採用」の定義

まず「未経験採用」の定義をしておく。ここでは、「関連の分野での実績がない採用」とする。

研究職の慣習上、論文や発表などの実績が重視される。「未実績採用」の方が近そうだが、この言葉はヒットしなかったため、「未経験採用」としている。

志望動機

コンサルから研究職へ転職を志した動機を述べていく。動機は以下の3つに大別される。

人類の進歩への貢献への羨望

第一に、人類の進歩へ貢献したくなった。

きっかけは宇宙飛行士の挑戦である。私は宇宙飛行士候補者選抜試験に応募していた。出願と選抜の過程を通して、人生を改めて真剣に考えることとなった。

「宇宙飛行士に、転職だ!」JAXA宇宙飛行士候補者選抜試験に挑戦!【1】

「明確な目標のある日々は、とても楽しい」JAXA宇宙飛行士候補者選抜試験【2】

「宇宙飛行士選抜試験を通して得たもの、失ったもの」JAXA宇宙飛行士候補者選抜試験【3】

そんな広い宇宙や、日本人初の月面着陸候補等の話を考えるうちに「やるからには世界記録更新」や「世の中に無い新概念を提唱」をしたい、歴史の教科書に載るような仕事の方が楽しそうじゃないか。と考えるようになった。

この際に真剣に対策するあまり、とある「金と権力の権化のようなイメージの企業」が入っている超高層ビルの地上階にあるスタバで生物の勉強をしていた。

儲かるコンサルや金融の資格ではなく、センター試験の生物。

カネと権力の権化のおひざ元でセンター生物の教科書を開いている状況に、資本主義への反逆のような状況を見出してゾクゾクしていた。

せっかく生きているのだから、日銭を稼ぐのではなく、人類の発展に貢献したいと改めて考えるようになった。

方法序説のデカルトではないが、人類への貢献は出来たらよいかなと、考えるようになった。

一方で、コンサルは、確かに規模の大きさ等もあるが「替えのききやすい仕事」であり「進歩には直接貢献していない」印象が強い。

主体性への欲求

次に、主体性の追求である。

コンサルは、究極的に人の手伝いである。コンサルには実行権限がない。コンサルは黒子であり、実行はしない。

人のアドバイスやサポートばかりしていると、自分でやりたくなる。「あー、もうそれ俺がやりたい」と思うようになり、だいぶ歯がゆい思いをすることとなった。

業務に関わっていても、そもそもの業界やガイドライン自体が「?」と思うものであったり、色々と業務にあたって違和感を持つことがあった。

やっていいなら自分でやるけど・・・?という心持ちであった。

替えのきかない人材への羨望

最後に、「替えのきかない人材への羨望」である。

コンサルとして勤務をしていた際に、コンサルはじめとした世の中の多くの業務は、「替えがきくパーツのような業務を行う職種」であるとひしひしと感じた。社会の歯車とはこのことだろう。

特にフルリモートになってからは、もはや取り換え可能なのは会社ではなく、自分の方なんじゃないか?と感じるくらいであった。

テレワーク/フルリモート在宅勤務から転職した際に起こる事体験談まとめ

コンサルの中でも、Subject Matter ExpertSME、領域専門家と呼ばれるような専門性が高い業務もあり、これらも行った経験ある。

しかしこれは専門家と言っても、正直、そこまで高い専門性ではなく、名前のわりに大したことがない印象である。やはり替えが効く。

正直コンサルの専門家は、受験で言えば「ちょっとした家庭教師」程度であり、SMEと呼ばれる専門家であっても「特定の科目を教えるのが得意な家庭教師」程度である。新しい解法を考えているような「有名予備校講師」のような状況ではない。

コンサルのメリット・デメリットなどは今後別の記事にまとめておきたい。

 

よって上記の動機を整理すると以下の3点に集約される。

  • 人類の発展への貢献
  • 主体的な追及
  • 替えの利かない人材への羨望

これらを満たせる仕事に転身したいと思うようになった。

研究職以外の要件を満たす職業

研究職は上記の3つを満たすが、他の職業はどうだろうか?私の志向から見た場合の個人的な意見であり、バイアスもかかっていることなどをご留意いただきたい。

まず上がるのがエンジニアやクオンツである。同じようなバックグラウンドの人物が就く職業で、代表的なものはエンジニアやアルゴリズムトレーダーなどもある。両方とも研究職よりは需要も職業安定性も高いだろう。しかし、エンジニアも個人的な多少の経験では、作業員の側面が強い印象である。

内定者が考えるクオンツ・ヘッジファンドの就職対策

金融のアルゴトレーダーも同様で、お金を稼ぐためにシステムを構築する作業員的な側面を感じている。金銭的な報酬が増えても、興奮を感じなかった身からすれば、やはり向いているとは思いにくい。実際に株取引も、値段が上下することで気になってしまい、自分の人生に集中できない気がしてしまったので、結局のところ長期投資のみとなっている。

起業も同様によく出る話であるが、昨今の起業の話では、一部の例外を除き、少なくとも人類に貢献している感じがしないのは、気のせいだろうか?中抜きや、だまくらかして、株価を釣り上げて売り抜けるのが目的に見えるなども相まって、業界に嫌悪感を持っているのは否めない。さらに表向きの発表と実態の乖離が激しすぎ、原形をとどめていないという例も多々耳にする。

 

なお研究職も研究職で嫌な部分はあるが、個人的な経験では、研究職で問題に感じる部分は、コンプレックスなどでこじらせ捻くれてしまった人材が幅を利かせ、淘汰されづらい構造と、該当の人材の人格上の問題であることが多い。よって業種の問題というよりは属人的な問題である。

なぜ理系(博士/PhD)で外資銀行金融・コンサル・ITへ就職するのか?

裏切り者?なぜ大学院・博士課程やアカデミアは歪んでいるのか?

結局のところ先述の3つの要素を最も満たすのは研究職なのではないか?という結論に至った。少なくとも、今のところは。

一度は研究をやめて、コンサルに就職しているため、今後も状況に応じて志向は変わる可能性は高い。なので、今のところは。

コンサル入社までの経緯などは関連の記事を参照いただきたい。

海外大博士から見た日本と海外の働き方の違い。評価や態度の差を目の当たりにした話

社会人経験(シャカイジンケイケン)とは何か?定義・多角的な比較と考察

 

異業種から研究職への転職

さて「研究職が良い!」と思ったところで、特に異業種から未経験分野への研究職へは転職できるのだろうか?

ネットで探すと以下のような記事がヒットした。

ここまで解説してきたとおり、研究職への転職は何の対策もせずに応募して成功するものではありません。自分の強みを効果的にアピールするためにも、本格的な転職活動を始める前に下準備を済ませておきましょう。

研究職へ転職は可能なのか?転職エージェントを利用して成功させよう

結論から言うと、未経験の方が研究職へと転職するのはかなり難しいです。

未経験でも研究職へ転職はできるのか?狙うならやっておきたい事は?

研究職の求人は、ほとんどが研究経験者でなければ応募できません。未経験者が応募できる求人は少ないです。

未経験から理系研究職に転職成功する求人の探し方・考え方 | 研究開発職ジョブ:理系の研究職・開発職の転職・求人情報 (kenkyujob.com)

現在開発職であり,電気・電子・情報を専攻された方は下記のような方法があります.

大学院の博士課程に進学し,博士号を得る
学士卒や修士卒でも研究職として雇用してもらえる会社に転職する
博士号を持っていると「つぶしがきかない」と良く言われますが,それは間違いです.博士号を保有していれば,研究者へのキャリアが開けます.

どのようにすれば研究職に転職することが可能か? | ペシブログ (realpuppet.com)

どうやら基本あまりないようである。かといってやってみないと始まらない。

応募・書類

あまり聞かない状況で、望み薄なものの、応募しないと可能性も何もないので、とりあえず応募してみることとした。どうにか人づてに紹介してもらう方式を取った。(いわゆるリファラル?)

ただ人の紹介だからといって相手に履歴書が到達するだけで、特段優遇はなかった様子であった。

筆者の場合には運良く通ったが、履歴書を読んでもらった結果、その場で不合格もあり得た。

ましてや共同研究を行っていたわけでもない。

共同研究で大活躍してくれた大学院生、当社を第一に志望してくれて、私たちもぜひ来て欲しいと思っていたけど、どうやら一次面接で落としてしまったらしい。
ウチは推薦枠がないから仕方ないけど、この類のミスマッチは何とかして防げないのだろうか…

— とうや@メーカー研究職 (@NzXyZQDOCMpLgz5) December 28, 2022

共同研究で大活躍してくれた大学院生が就活に来てくれたのに人事に話が回っておらず一次で落とされてしまった

面接

書類提出の後、面接のお誘いが来た。

面接対策は、正直なところ特にしていない。(元々簡単な自己紹介以外の準備も求められていなかった。)

今までの経験などについて履歴書を更新する際に「経験の棚卸」として調べた程度であった。

あとは正直に、いろいろやった結果、研究職がいいのではないか?と考えるところを述べたまでであった。

結局面接2回、合計約3時間の面接で採用が決まった。

 

選考基準(?)

参考になる記事や事例もなく、あくまで個人的な経験から考える推測ではあるが、「未経験人材の研究職としての選考基準」を考えたい。業種の都合上、一般化するのが難しい前提がある。

以前、以下の投稿が話題になっていた。分野や業務に大きく影響すると予想される中、筆者の感覚としてもこれらの要素が重要視されている印象があった。

以前こんなツイートを見つけたが、これらが多く揃っている方が、採用されやすいかもしれない。

みんな贅沢すぎる。資格なんか不要。
・リサーチへの強い熱意
・運用実務への応用意識
・大学学部程度の数学力
・論文の手法を実装できるプログラミング力
・英語で論文書けて発表できる
・CS/金融分野でCORE A*の国際会議またはSJRのQ1該当論文誌の採択経験が複数回
に該当する方、ぜひ連絡ください

— Kei NAKAGAWA (@keeeeei0315) June 25, 2022

またSEから研究職に転職した方は以下のように書かれていた。

私が考える研究職への転職成功の条件は以下の6つです。当てはまる項目が多いほど転職成功の可能性が高くなると言えるでしょう。

(ちなみに私は4つの条件を満たしていました)

1.大学院を卒業している。

2.学会で研究の成果を残している。

3.現職の業務の経験が活きる。

4.新卒から3年以内である。

5.英語が得意である。

6.その他目を引くものがある(GitHubやQiitaでアピールなど)

SEからIT系研究職へ転職するために必要な6つの条件 | GANGANいこうぜ (gangango.com)

この投稿の視点をもう少し一般化すると、以下の要素になる。

  1. 志望動機
  2. 研究経験
  3. 関連業務経験
  4. 英語
  5. 実績
  6. (カルチャーフィット)
  7. (年齢)

1. 志望動機

まずは、研究職の志望理由である。営業や事務、コンサルなど、色々な業種がある中で、研究職を選ぶ理由、また研究は違ったタイプの苦しさがあるが、あえて研究を選択する理由などがあると良さそうである。知的好奇心なども志望理由になり得る。

2. 研究経験

研究の経験が必要となる。卒業論文・修士論文等も含めて、どうにか研究の経験が必要となる。

3. 関連の経験

研究分野とドンピシャでなくとも、似たような経験があったほうがいいだろう。業界のドメイン知識なり、運用経験なり、過去の経験を総動員して使えそうな関係する経験が必要である。

数学やプログラミング等もこの辺りに含まれる。

4. 英語

研究の交流は基本的に英語で行われ、外国人も多くなる傾向にある。

このため英語の能力は比較的求められる傾向を感じる。

5. 関連の実績

同じ分野での実績があるとよい。もっとも客観的で分かりやすい指標である。ただしこれがある場合には「未経験からの転職」ではない感じがする。

6. (カルチャーフィット)

いくらスキルが揃っていても、働くのは人間なので、この辺りはやはり重要である。もうこれは相性の問題である。

7. (年齢)

確かに、若い方が有利そうではある。

 

総じて「この人とやれば成果が上がりそう」や「この人がチームに来れば幅が広がりそう」等と思われれば採用される、という感じがする。

 

個人的なケース

個人的なケースを紹介する。関係しそうなものを載せておく。

学歴:応用物理学/情報工学学士・修士、PhD(物理学、量子物理、物性物理)

プログラム:Python, Javascript, C++ (動くものが作れる程度),Java, Go, Ruby, etc (exploit用ハッキング攻撃コード等)

語学:英語(ネイティブレベルと言っていいらしい), スペイン語・フランス語・ドイツ語(ちょっとした会話程度)

関連の研究実績:なし(!)

資格:CAMS, CDPSE, CEH, CISA, CISM, CISSP, CRISC, PMP(主にセキュリティ・リスク・マネジメント関係の資格)

創造的な趣味(一部受賞歴あり):文芸、美術、音楽

その他:スポーツ協会理事・監事、国際連盟委員、取締役等

以下順にみていく。

  1. 志望動機
  2. 研究経験
  3. 関連の経験
  4. 英語
  5. 関連の実績
  6. カルチャーフィット

1.志望動機

志望動機は上のとおりである。

2. 研究経験

筆者はなんだかんだ工学修士号と物理学の博士号を取得している。これにより、別分野ではあるものの、一定の研究経験は保持していた。

やっててよかった公文式!

取っててよかった博士号!

・・・公文式やってなかったけど。

3. 関連の経験

業界のドメインの知識や経験と一定のプログラミングスキル等はあった。

同時に、学士・修士と博士の過程で、数学も一定程度は取り組んでいた。この辺りはクオンツのファンドの対策の際にも行っていた。

内定者が考えるクオンツ・ヘッジファンドの就職対策

4. 英語

英語は、日本人としては比較的出来る方であろう。

外国にいた際に、ドイツ人辺りから「英語はネイティブレベルといってよい」と言われたことがある程度である。

実務的には、大学院時代には、イギリス人の指導教官、部下にインド人やイギリス人がいた経験や、コンサルでは部下にアメリカ人等があり、一種英語での指導経験があった。

また英語でのアウトリーチのプレゼンではネイティブを抑えて何度か優勝していた。

つまらない発表は犯罪だ。~分かりやすいプレゼンとは何か~

5. 関連の実績

関連の実績はなかった。そもそも仮に関連の実績があれば「未経験」ではない。

6. カルチャーフィット

私からは判断が付かないが、少なくとも大きな問題としては捉えられていなかった様子である。

7. 年齢

なんだかんだ若い方が転職はしやすいのは研究職でも同様な様子である。

 

結局、未経験とは言えど、「5. 関連の実績」以外は一定のレベルで満たしているような状況であった。

雑感

コンサルから研究職への転職というあまり聞かない経験を通して得た雑感を述べる。

(多分)社内異動の方が社外の転職よりハードルが低い

おそらく企業や状況にもよると思うが、社外に向けた転職よりは、社内での部署異動で研究職に移るほうがハードルは低いかもしれない。

部署ごとにカルチャーが全然違う可能性もあるが、なんだかんだで社内は社内である。

日系ではこの辺りも含めて「配属ガチャ」と呼ばれる可能性もある。

上記のような基準を考えると、似たような業務を行う職種(例えば開発職)から研究職への異動はしやすそうな印象を受ける。

芸は身を助ける

色々な状況に巻き込まれ頼れるのは自分の身に付けた実力だけ、という状況を度々経験してきた。

その結果得られた教訓のひとつが、「芸は身を助ける」である。

宇宙飛行士へ挑戦した結果「研究職に転職したい!」と思ったところでスキルと経験のセットが足りていなければ、あるいは社交性に問題があれば採用はされていなかったことだろう。

今回のケースでは、私は、英語圏で物理学の博士号を取得していることにより、研究経験や英語の要件を満たしていた。

更に分野が近かったこと、使用するDeep Learningは、興味深い概念だと思い、O’reillyの本を買って家で実装していたり、セキュリティコンサル/ホワイトハッカーとしてコードはある程度書ける状況にあった。

スポーツ団体の運営に関わり、年齢学歴出身幅広いバックグラウンドの人々と接する経験や、キラキラお料理教室で、おばさま方の機嫌を損ねないようにふるまう方法(皿洗いを率先して手伝うなど)を学んだことにより、通常のコンサルや研究職とは違うタイプの社交性も身に付いていたことなども無視できないだろう。

よって、最後に頼れるのは身に付けた経験とスキルである。「芸は身を助ける」を実感することとなった。

コロナ下で行った寄稿記事は次を参照ください。

塞翁がコロナ

人生は運ゲー

同時に人生は運ゲーであることを再確認した。

研究職はどうやらコンサルやエンジニアと比較して絶対数が少ない様子である。いくらスキルを満たしたとしても、空きがない限り採用されるかはわからない。

コンサルやクオンツ等の人々と研究職はスキルセットと親和性の割には体験談がほぼないのも、絶対数が少ないことが原因なのではないか?と考えている。

買収を受けて異動でも無かったら、採用されていなかった可能性もある。

そもそも空きが予定がなければ、採用されることはなかっただろう。

たまたま、英語圏で博士号を取得しており、たまたま研究経験があり、たまたま似たような業務の経験があり、たまたま家で人工知能を動かしており、たまたま空きがあった。

今回もたまたま身に付けていたスキルや経験が、状況と上手くはまった、という印象である。

やはり人生巡りあわせと運なのではないか、とひしひし感じる今日この頃である。

それにしても人生運だけで生きている感じに拍車がかかってしまったが、運も実力のうち(or実力も運のうち)である。

運がよくなるように、お払いに行ってみたり、滝行で身を清めたりするのは有効そうである。

また運がよくなるというアイテムを保持したり、運がよくなる植物、例えばハオルチアを育てたりしておいた方がいいかもしれない。

育てているハオルチア。

研究で成果が上がるかは別問題

今回は運良く採用された。人生運だけで生きているのが浮き彫りになってしまった。

とはいえ採用されたからと言ってバンバン成果が上がるわけではない。成果が上がるように精進していきたい。

 

コンサルの経験は有効か?

さて、今回コンサルから研究職へ転職をしたが、コンサルの経験がどの程度有効であるかは、今のところ不明である。

こういうタイプの整理・分析的な記事を書くのには生きる、と思ったが、私はそもそも、コンサルに就職する前からこういう書き方をしていた。

一般的な研究だけを行ってきた人物と比較するとメタ認知・プロジェクトマネジメントなどが上手い可能性はあるが、それがどの程度重要かは分からない。またひと段落したらまとめておきたいところである。

未経験分野の研究職への転職に有効な対策

上記は個人的な体験と感想である。これらを踏まえて、コンサルなど他分野から未経験分野への研究職への転職を希望する際に有効だと考える対策を以下に紹介する。

おそらく「この人を採用すれば成果が上がりそう!」と思われれば採用されるものかと思われる。

そしてその要素は先述の7つの要素である可能性が高い。

再度7つの指標を再掲する。

  1. 志望動機
  2. 研究経験
  3. 関連の業務経験
  4. 英語
  5. 実績
  6. カルチャーフィット
  7. 年齢

1. 志望理由

研究職を志望する理由を考えよう。これは各自で考えていただきたい。

2. 研究経験

研究職への転職は、そもそも大学院卒でないと相当厳しいかもしれない。

最低でも修士号は無いと厳しい印象である。

逆に言えば関連分野の修士号(例えば理工研究職に応募する際はSTEMの修士、いわゆる「理系院生」)があれば、良い線行く可能性はある。

これ以外でも社会人博士や論文博士などでも、研究経験とみなされる可能性は高いだろう。

どうにかして研究経験を積むのが良さそうである。

3. 業務経験

直接的な関係がないのはまだ可能性はあるとは思うが(私のケース)、さすがに関連スキル・経験がない全くの未経験だと厳しいと思われる。

関連の業務経験やプログラムの経験などがあれば確率は高くなる。開発職や、コンサル、エンジニアなどの経験や、github、オープンソースプロジェクトなど何でも。関連する経験を積んでいくのが良さそうである。

4. 英語

英語も出来たほうが幅が広がる。研究の場合は特に読み書きだろうか。また海外経験・駐在経験などでも補完できるだろう。

5. 実績

実績があればよいが、おそらくそんな人は、「未経験からの転職」ではないような気がする。

6. カルチャーフィット

これに関しては運のようだが、確率を上げるためには、人当たりの良さをあげるなど、もういわゆる「コミュ力」を上げるくらいだろうか。

7. 年齢

転職は、なんだかんだで若いほうが良いのだろう。誰でも人生で一番若いのは今なので、考えてみるのもいいかもしれない。

こう考えると、未経験でも、例えば、「理系修士卒以上からコンサルやエンジニアになった方々」などは、上手くいきそうな印象がある。

終わりに

以上コンサルから研究職への転職の体験談をまとめた。

途中から人生は運ゲーだ、運を良くするために、徳を積もう、という話になってしまったが、何かの役に立てば幸いである。

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ケンブリッジ大学キャベンディッシュ研究所においてウィントン特待生として物理学のPh.D.を取得後、国内外のサイバーセキュリティやマネーロンダリング対策を主とした外資コンサルに従事。現在外資系IT企業の研究職として人工知能/基盤モデル関係の研究を行う。

国際コーフボール連盟IKF委員、日本コーフボール協会理事。

200万アクセス突破。直近の目標は書籍化と出版。

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