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海外大博士から見た日本と海外の働き方の違い。評価や態度の差を目の当たりにした話

2019年10月20日

目次

  • 諸外国の場合
    • 学歴・学校歴
  • 日本の場合
  • 求めている能力がだいぶ違う
    • 「手当」について
  • 参考
    • 関連記事(自動アルゴリズム)
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公開日:2019年10月20日
更新日:2019年10月26日

以前こんな記事を書いた。Twitterトレンドやはてぶ1位などを総なめにしてしまった記事である。維持も「海外大博士」で揃えておいた。

海外と日本の就職活動の歴然とした差を実感。海外大博士から見た就職活動

【ケンブリッジ博士TOEIC】海外大博士から見た就職活動続編

記事内にも書いたが、私は結局日本で就職をした。所属は外資系(米系)の日本支社である。

諸外国と日本の両方で働いた経験から、日本と諸外国では、どうやら見ているものが根本的に違うらしいということが分かった。主にイギリス・ドイツ・デンマークと日本の大学院と企業での経験をもとにしている。

例によって諸外国は西ヨーロッパ・北米辺りを指す。なお、個人の経験と、周囲を見ていた感じでの感想に過ぎない。ここでの「評価」というのは報酬というよりも、仕事をしている他人をどう見るかという意味合いである。

諸外国の場合

いわゆる成果主義の環境であれば、こうなる。「評価≒実績・成果・実力」ほぼそのもの。実力のみ。

もちろん指導教官・上司部下のソリとかはあるけど、それ以外の人との序列はないように感じた。たとえ職位が上であっても。

上司の言うことが絶対、みたいなのもない。状況としては最悪命令は出来るが、それ以上に”Thats Makes Sense”と納得がいくまで話し合う。

さらに性差別や年齢差別や人種差別などを、大っぴらにやると犯罪になる国もあるので、そのような差別には敏感である。

学歴・学校歴

上記の差別がいけないが、ひとつだけ行っていい(とされている)差別がある。いわゆるスキルや学歴職歴差別である。差別というよりは、実力実績の一部と捉えられるために、むしろ区別である。日本のように学歴差別がそこまで強くない国とは対照的に、学歴・学校歴が仕事に関係する。むしろ一生ついて回るレベルである。

ここで「学歴」と書かずに、「学歴・学校歴」と書いたのには理由がある。両方重要だからである。

どうやら「トップティアか否か」と「Ph.D.か否か」で差がある様子である。「トップティア」が何を指すかというと状況によって異なるだろうから難しい所なのだが、アイビーリーグ・オックスブリッジみたいなあれである。

このスキルに加えこの辺りが見られ、担当する仕事やプロジェクト(昇進スピードその他まで)が変わる様子である。ポジショントーク的だが「トップティア大学理系博士」みたいなのは、グローバルではなかなかに競争力があるようである。

日本の場合

一方、日本社会では、実績や実力以外にも、様々なものに序列がある様子である。個人的な経験も一部あるが、周りを観察していてのところもある。

日本社会では仕事の成果に加えて、職位だけではなく、年齢や、組織や業界内での年次などもある。いろいろ複雑である。

さらに、おそらく各立場や役職によって、想定される最低ラインの成果のほかに、最高ラインも設定されている。図だとこんな感じ。

「評価≒実績・実力・役職・年次・年齢・その他もろもろ」な様子である。

その他もろもろって何?って言われると正確には正直よく分からないんだが、その他もろもろは、その他もろもろである。状況によって異なるが思いつく限りでは「好き嫌い、生意気じゃない、礼儀がしっかりしている、気が利く、自分を立ててくれる、誠意を尽くして必死に頑張っている(ように見えるか)」、他にも・・・おっと誰かが来たようだ。

採点競技ではどんなに公平な判定にしようとしても、発表順や見た目などで評価に差が出ることが証明されているが、そういうレベルではなく、むしろその他もろもろの方が重要なようである。

一方、学閥というどこの大学出身かで裏でやり取りをするみたいなことはあるようだが、諸外国のような、シャカイジンになった後に学歴が関係してくるような雰囲気は基本無い。ガクレキはシンソツまでの様子である。

さらに、場合によっては年次や年齢と役職に応じた、実績の暗黙の了解がある様子である。

例えば、課長は部長を大きく超えた実績を出したりしたらまずい。何かを言われるか、裏で何かをされるか等が、おそらくあるんだろう。むしろそこだけを気にしているように見えることもある。

組織によっては、順番とか年次・年齢を気にしつつ、特に「目上」を立てつつ、でも立場と状況に応じた成果を大きすぎも小さすぎもせず、暗黙に想定されている範囲内の中での上限にギリギリ届かないくらいの成果を的確に出す必要があるようである。

この日本方式の場合、普通に実力をつけて真っ当に成果を出すよりも、さらに輪をかけて難易度が上がっているように思うのだが、どうなのだろうか?いろんな制約が多い、回復アイテム使わずにクリアするRPGの縛りプレイさながらである。

ドラクエ風ジェネレーター

または、ブラックジャックで21ではなく20を正確に出し続け、かつバーストはしないゲームのようである。ひたすらに難易度が高い。

「Let It Go ありのーままでー」とか言っている場合ではない。日本人に「10倍返しだ!」のドラマがヒットするのもこの辺の影響ではないだろうか?

「年下の上司」なんて、まだかわいいレベルのマナー講師もびっくりの組み合わせは無限に考えられるだろう。

私自身も外資系日本支社でもそれらを直接的ではないにしろ、端々に雰囲気を感じることもあったので、もっと伝統的な日本組織ではもっと色濃いのであろう。個人的な典型的な日系での経験は、日本の大学と日本企業の長期インターン・アルバイトくらいだが、思い当たる部分はいろいろある。

求めている能力がだいぶ違う

上記は両者を比較しただけである。どちらが良い、どちらが悪いとは言っていない。諸外国と日本の二項対立的な比較をしているが、お互いに悪気はなく、自分が当然だと合理的に考える決断をしている。よって使い古された表現ではあるが、根本的に重要視しているもの、要するに何をもって優秀とするか、が違うのであろう。

組織が日系であるか、外資であるかというよりも、日本人であるか否か、の方が影響が強い印象である。人種や国籍が入り乱れる傾向にある諸外国では元からバックグラウンドが違うので統一評価だと、知能や仕事の出来に目が行きやすい。よってシグナリングとして学歴や職歴が重要となる。

一方日本では、日本人比率が高く、日本人同士では、あまり差がない。平等意識・藩や村・年功の精神を受け継いでいると考えられるので、それらが外国組織に入ったとしても無意識レベルでその辺に目が行くようにできているのだろう。

ただ成果だけに注目をすると、日本方式の方が、難易度は高くなりそうなものの、日本方式組織の競争力は落ちそうではある。

「手当」について

ところで、私は頻繁に海外出張があるのだが、転勤ではないため、海外出張手当がつく。この海外手当とは何だろうか?同じ意味で日当とも呼ばれる。

日当とは、一般的に労働者が勤務地を離れて業務に従事する出張時に、交通費や宿泊費以外に出張に伴う精神・肉体的疲労に対する慰労や諸雑費の補填といった意味合いで支給される事が多い。

コトバンク

要するに、海外に出張すると、精神的にも肉体的にも疲れるから慰労のために余分にくれるということである。

なるほど。海外に出張すると、精神的に疲れるらしい。個人的には先述のように諸外国のグローバルの方が競争力のある人物として扱っていただける機会が多いために、扱いが良いことが多い。一方で日本では、上記のようないろいろな理由で下っ端扱いになりがちである。

これらを踏まえると個人的には、むしろ海外出張手当よりも、日本人ではあるが日本国内勤務手当をいただきたいと感じることもある今日この頃である。

参考

『タテ社会の人間関係 単一社会の理論』(講談社現代新書)

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Filed Under: キャリア, 日本と海外

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ケンブリッジ大学キャベンディッシュ研究所においてウィントン特待生として物理学のPh.D.を取得後、国内外のサイバーセキュリティやマネーロンダリング対策を主とした外資コンサルに従事。現在外資系IT企業の研究職として人工知能/基盤モデル関係の研究を行う。

国際コーフボール連盟IKF委員、日本コーフボール協会理事。

200万アクセス突破。直近の目標は書籍化と出版。

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