目次
公開日:2022年12月30日
更新日:2022年12月30日
コロナ禍で一気に広まったリモートワーク、テレワーク在宅勤務。
筆者は紆余曲折あるが、フルリモートの在宅勤務の企業から、別のフルリモートの在宅勤務の企業へと転職(異動)をしている。その結果起きたことをまとめておきたい。
なおテレワーク/リモートワーク/在宅勤務は同じ意味で利用している。
また異動や転職も、ほぼ同義で利用している。
転職前の勤務状況
状況の整理のため、通常の勤務方法をまとめておく。基本的には以下の状況であった。
- 完全在宅勤務/出社なし
- 時間単位の勤怠管理なし
- 会議はWeb会議
- 連絡はメールやSlack
まず、完全に在宅勤務であり、出社する必要がなかった。そして有休の申請などはするものの、時間単位での勤怠管理もなく、マウスを勝手に動かさないといけない系のシステムを導入する必要はなかった。
さらに会議はウェブ会議で行われた。連絡は適宜メールやSlackで行われていた。
このため仕事に関しては文字通り一歩も自宅から出なくても成立していた。
場合によっては以下のような状況にもなっていた。
憧れのFIREは目指すどころか一刻も抜け出したい状態だった話/在宅勤務/卒業後悔
転職活動
転職活動について述べる。
連絡手段
連絡手段は主にメールであった。よって通常の在宅勤務におけるメールにおいて、送り先が変わるだけであった。
面接/面談
面接はオンラインで行われた。ということは、結局はWeb会議で行われた。
服装は普段はパジャマ同然でもジャケットを羽織るようなことをしたが、これはクライアントとのウェブ会議でも同様であった。よって服装も過度に気にすることもなかった。
結局採用まで直接会うことはなかった。
もはや「画面の先にいる人は実はアバターなんじゃないか?」と実際にお目にかかるまで疑っているほどだった。
結局やはり業務はリモートで完結していた。
片付け
オフィスに専用スペースやラックなどがある場合には物理的に片付ける必要があった。
郵送で対応している企業も多いことだろう。この場合自宅に来てもらってPC等を回収してもらい完了する。
転職後の変化
転職後の変化を見る。
勤務状況
- 完全在宅勤務/出社なし
- 時間単位の勤怠管理なし
- 会議はWeb会議
- 連絡はメールやSlack
ということで、転職前と転職後で同じであった。
転職後も同様に場合によっては以下のような状況にもなっていた。
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仕事内容
転職によって、当然だが仕事内容は変わった。
仕事内容が変わっても、結局自宅からPCに向かって作業をするのは変わらなかった。
使うソフトウェアやアプリ
利用するソフトウェアやアプリが少々変わった。と言っても各アプリの目的はほぼ同じである。Web会議、連絡、勤怠等。使い方に慣れる必要があった。
福利厚生
転職前後で福利厚生に少々の変化があった。使う保険証や、転職前まではこれは経費だったが、転職後はこれは経費ではない等。
文化・ルール
文化に変化もあったが、そこまで大幅な変化があったわけではなかったが、それでも文化の違いを感じることとなった。
ざっくりいえば、在宅勤務では自宅の場所は変わらず、画面に映る人と使うソフトウェアが変わるだけであった。
ゲームソフトを入れ替えるイメージ
ハードは全く変わらないものの、ソフト面だけが変わる感じ、なんかどこかで体験したことがある印象であった。
正にあれであった。
プレイステーションのソフトのCD変える感じ
同じ部屋同じプレイステーション、同じコントローラ。でもソフトを新しく買ってきたソフトに入れ替えた。
新年のお年玉でソフトを買って中身を変える感じである。
見方によっては、むしろ自分がソフトになっている状況である。
違う点とすれば、プレイステーションならCDを入れ替えるだけであるが、在宅勤務の企業を変えるのはいろいろと手続きなどが面倒になることくらいだろうか。
雑感
在宅勤務と、在宅勤務における転職についての雑感を述べる。
フルリモート勤務の感想
フルリモートの在宅勤務では、業務が明確化する。ジョブ型の仕事との相性が良い。
これにより「自分が人間というよりも、パーツになった感」が強くなった。むしろ中心はシステムで、それにはまる人材が業務を行っている状況である。
非正規派遣と比較すると業務のレベルは高めだが、人数を揃えるという意味でも本質的に同じものを感じた。
コンサルは高級派遣業というのは的を射ている表現である。
これによりジョブ型人材とフルリモート勤務の相性は相当良さそうである。
さらに、同僚やクライアント共に、画面越しに会話するだけである。
この状況では、上司や同僚、クライアントまでも「実在する人間なのか?アバターなんじゃないか?」と感じることもあった。
リモートにおける転職
リモートにおける転職は、一定の条件を満たす職種では増える可能性を感じた。
特にプロジェクト単位で働いている人々(例えばコンサルやエンジニアの方々)は、転職とプロジェクトの入れ替わりが、主観ではほぼ同じになる可能性が高い。
こうなると、転職のハードルも低くなり「最も労働環境が良い場所へ移る」というモチベーションが沸きやすい。
言ってみれば、フルリモート在宅勤務において出勤による障壁となっていた部分による、アービトラージ状態がどんどん崩れていっている印象である。
このため、リモート下でも転職が頻繁に起こっている印象である。
まとめ
フルリモート在宅勤務の企業から、別のフルリモートの在宅勤務の企業へ転職をすると、仕事内容と待遇が変わる以外では、一言でいうと
画面に映る人と、使うアプリが変わるだけで、基本は転職前と後で同じ
である。
これにより、あまり「転職した」「転校した」みたいな目新しさはあまりなかった。
今後はこのような人々が増える可能性もある。ご参考いただければ幸いである。