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公開日:2018年11月9日
更新日:2020年6月3日
法人化はRPGロールプレイングゲーム
この度、任意団体であった「日本ベンチャースポーツ連盟」の一般社団法人化を行った。これはもう、クエストが入り乱れている同時進行でこなさないといけない超高難度のロールプレイングゲームさながらであった。名付けて「ホウジン・クエスト 」。がんじがらめの公式ルールは「公式ガイドブック」のこちら電子政府の総合窓口でも参照ください。
法人・クエスト
主人公ハジメは、一般社団法人化の旅に出かけた。
まずは恒例のBGMをどうぞ。(なんかこれYoutuberとして, Youtube動画にした方が相性良い気がしてきた。特にこういうストーリー仕立てのものは。ただ、動画編集する余裕もスキルも無いのでご了承ください。)
法人化を始めますか?
・・・
一般社団法人設立には、最低2人は「社員」が必要です。社員は理事と兼任もでき、よって3人以上がよいらしい。
仲間集めにあちらの町やこちらの町へ右往左往。電車賃とかいう不可抗力で毒攻撃のように地味にダメージを受ける銀行口座。
かくかくしかじか、紆余曲折あって、ついにパーティが3人になった。
では、改めて。
・・・
パーティに「監事」がいません。監事を探そう!
一般社団法人において、理事会を設置する場合、監事が必要。監事は弁護士や会計士が望ましいとされている。
何だこのゲームは。最初から賢者バリの上級職が必要じゃないか。大半の人にとって結構な無理ゲーじゃないか。(もちろん、重課金して業者に頼むオプションは常に存在する。)
例によって、あちらの町やこちらの町へ右往左往。電車賃とかいう不可抗力で毒攻撃のように地味にダメージを受ける銀行口座。
どうにか監事を依頼。この時点ですでに疲弊している 法人・クエスト。
主人公ハジメは今後の見通しを立てるためにも攻略本「インターネット」に頼ることにする。もうRPGを楽しむことは頭から消えてなくなっていた。
この「法クエ」をクリアするには、いろいろなアイテムがいるようである。
定款(テイカン)
印鑑(インカン)
各種証明書
等々。特に「定款」は、順番に考えれば難しくはないが、煩雑で込み入っている印象である。
しかしこの「法クエ」、攻略アイテムが存在することを発見。ただしこの攻略アイテム、安くはない。その攻略アイテムのために課金すると早くクリアできる。
しかしアイテム課金をしなくても、法定費用として最低でも52000YEN+60000YEN=112,000YENは確実にかかることがわかった。さらに必須アイテムの印鑑や各種証明書も入れると結構なYENが必要だ。銀行口座への攻撃力が半端ない。
「ギョウシャ」(臨時義勇兵)
その攻略アイテムは「代行業者(ダイコウ・ギョウシャ)、(以下略してギョウシャ)」と呼ばれている。効果によって値段が違う。いや正確にいうと、値段によっても効果が一緒の場合もあり、中身をよく見る必要がある。場合によってはボッ〇クリ・情〇ビジネスまっしぐらである。「インターネット」という攻略の書を駆使して、情報を探す。PRのリスティング広告をうまくかわし、ひたすら攻略の書を熟読。何十もタブを開く。結局30000YEN位で対応してくれる「ギョウシャ」を発見。結局この業者に依頼をすることに。
ギョウシャが仲間に加わった。
「定款」を作成
定款というアイテムは曲者である。このアイテムは個々の私法人の組織・活動について定めた根本規則(を記した書面)。コンスティテューション。定めることがやたら多い。そして書き方も超重要。間違えていたらその後のダンジョン「公証役場」で拒否を受け、さらにやばいことになる。
このギョウシャの力は絶大で、主人公が必要事項だけ埋めると、自動で「定款」を作ってくれる。
この定款の作成には、印鑑という別のアイテムも必要になる。
「印鑑」とかいう必須アイテム
このRPGで重要な役割を担うアイテムが「印鑑」である。この印鑑、いろんな種類があるが、この世界では、実印以外はまがい物である。ゴムでできているやつとか、シャチハタとかいうやつは、この世界では、効果がかきけされている。むしろ間違えないように近寄らない方が身のためである。さらにこの印鑑、個人印鑑と法人印鑑が分かれている。もちろん別々に必要である。
個人印鑑
そもそも個人印鑑を買うだけではなく、印鑑登録として登録する必要がある。このためにわざわざ区役所まで行く必要がある。オンラインの印鑑屋に頼んだところ、手彫りなのに、次の日に届くという超速ホリホリ能力。(おそらく一か所だけ手で、あとは機械ということだろう)。
さらに、この個人印鑑作った印鑑を「印鑑登録」する必要がある。印鑑を登録するのか。なんだそれは。しかしつべこべ言ってられないので区役所へ。
また各数の多い住所をひたすら書く。印鑑を出す。何やらやってきて印鑑証明書というものが手に入る。(いやここでも、「いやこっちの受付じゃないよ」とかいろいろ言われたのだが、もう省略でいいでしょう。ね?既にデジャブ感凄いからね。)
なんとこの印鑑証明書、社員と理事、監事全員分が必要である。兼任の場合は2枚。
ギョウシャもこの部分は担当できない。個人情報保護法がこの世界を支配している。
法人印鑑
ここでも依頼したギョウシャは優秀であった。ギョウシャは、法人用の印鑑3点セット(代表印・角印・銀行印)の手配を、ギョウシャが提携している他のギョウシャ仲間と協力してやってくれるなど。しかも結構安かった。
各種資料の作成
さてさて、定款や印鑑証明書など主人公ハジメにとっては、超難解で目新しいものであっても、ギョウシャにとっては、寝ぼけながら歯を磨く程度には慣れきっているのだろう。超正確である。主人公が間違えないように、「印鑑の押し方」の参考資料までよくできている。
これらの資料をすべて揃え、一度ギョウシャへ提出すると、すぐに、公証役場と、法務局へ提出用のキットが送られてくる。
ハジメは提出用キットを手に入れた。キットの中には「公証役場付近の地図」まで入っていた。ご丁寧なものである。(画像省略。結構大変なんですよ、これ。まあそもそもこんな記事を書くとすらと思っていなかったから、キットの写真が手元にない、っていうのが大きい。)
公証役場
捺印した、定款や印鑑証明書をダンジョン・公証役場へ提出する。
深呼吸をして、公証役場を訪れた。
どんなところかと思ったら、ビルの一室であった。
ノックをする。少し低めの声がした。
公証人が対応する。
しかし、様子が少し違う。公証役場へはギョウシャの呪文「お得意さんのコネ」で事前に話が通っており、本当にすんなりことが進んだ。
「分からないから全部持ってきたので、必要なのをすべて取ってください。」と言っても問題が無かった。もう主人公ハジメ、ゲームを自分でプレイする気が無い。
パーティメンバーだけでなく、主人公本人にまで自動命令を出している感じである。コマンド名「おかね だいじに」
ということで、公証役場は、あっけなくクリアした。ギョウシャのパワーはすさまじいものがある。(それでも、手数料として52000YENほど払う必要がある。これは呪文「お得意さんのコネ」でもかき消されない。)
むしろ、公証人は、ムドーの画像なんかにして申し訳ないほど親切であった。実際に「ベンチャースポーツ頑張って!」とおっしゃっていただいている。
この、ダンジョン:公証役場で手に入れた、公証のマークが入った定款など書類を全てをギョウシャへ再提出する。なんかもうテニスか卓球のラリーかキャッチボールなんじゃないかと感じるほどである。
この後ギョウシャが、希望の日程で法人登記を行ってくれる。
数日後、無事に法人登記が完了した。
知らぬ間にハジメのしょくぎょうが変わった。
なんか手で受け取って例の効果音が鳴らしたい感じだったが、そんな感じではなかった。
ギョウシャは、次のステップを告げ、役目を終えると、消えてしまった!
第2章へ続く。
第2章はこちら。
【一般社団法人化】「法人クエスト」 第2章 ~証明書・謄本~
利用したサイト
レゲエ風メッセージメーカー(http://debugx.net/DQPhoto.aspx)
ドラクエステータス作成(http://eucaly.net/~iso50/createStatus/createStatus.html)
ドラクエ風ジェネレーター(http://www.24th.jp/test/gd_test.php)
ドラクエ11までの歴代ラスボス徹底的一覧! 最強は誰だ!?【能力付き】
後記:
にしても、ドラクエやファイナルファンタジーみたいな、順番に任務をこなしていくRPGが、特に日本ではやっている理由はこういうシステムと深く関係あるんじゃないだろうか?そう考えさせられる初めての法人登記であった。