
目次
公開日:2018年11月17日
更新日:2020年6月3日
前回のあらすじ
難関アイテム「定款」をいともたやすく作り出し、ついでに重要アイテム「法人印鑑」を割引価格で作成し、さらに公証役場に巣食う公証人に対し呪文「お得意さんのコネ」で攻撃力を無効化した、ギョウシャ。非常に頼りがいのある仲間であった。
しかし、ギョウシャは自分の力が及ぶエリアでのクエストを終えると、「ご利用ありがとうございました。」というメールでの挨拶とともに消えてしまった!たとえ頼りがいのある仲間であっても、ゲーム内では課金アイテムであることに変わりはなかった。
では、ぼうけんをしましょう。
法務局
ギョウシャのお告げによると、「法務局に行き、印鑑カードをゲットし、印鑑証明書と戸籍謄本を入手することが、法クエ攻略の次のステップとなる」と最後に言い残していった。ご丁寧なギョウシャ、「法務局までの地図」もさりげなくキットに入れてくれている。
中に入る。
入り口ではガードマンが立っており、入局証が必要。やばい、どうしたことだ、入局証なんて持っていないぞ。
あら、持ってなくてもよかったのか。杞憂に終わった。
法務局への入場が許可された。
印鑑証明書
ハジメは「印鑑証明書」の文字を見つけた。何の迷いもなく、その部屋へ。
あの、印鑑証明書・・・?
きょくいん「まずは印鑑カードが必要です。印鑑カードのコーナーは隣の部屋の5番窓口です。」ハジメは部屋を追い出された。
確かにギョウシャのお告げによると、印鑑カードが必要だと言っていた。しかし、印鑑証明書と印鑑カードの部屋がまさか別だとは思わないじゃないか?さらに印鑑カードという表記はされておらず、「法人~」のような感じであった(と思う)。
さて、印鑑カードの部屋。である。
ここでも法人印鑑が必要になる。もはや申請を行う際には、関係する資料や印鑑をすべて持ち歩くようになった。主人公、かしこさ「2」の割には考えている。
ハジメ は 記入 を 間違えた。(ゲーム画面外でもこういう表記にしてしまいたくなる。)
もう心が折れそうである。書くの大変なのに。
ああよかった。どうにか通った。
きょくいん「では、身分証明書をお願いします。」
もはや申請を行う際には、関係する資料や印鑑、身分証明書をすべて持ち歩いているのは正解のようである。パスポートを常に持ち歩いている主人公ハジメ。いつでも海外に逃亡できるように用意周到に準備しているようじゃないか。
きょくいん「え、ではですね、こちらに受け取りのサインおねがいできますか?」
ハジメ「え?サイン?初めてじゃない?いつもは印鑑。ジツイン!なのに」と思ったが、何も言わずに従った。日本人は、こうやって仕組みにはまっていく人間になっていくのだろう。
きょくいんが、右往左往しているのが受付越しに見える。ハジメは「この印鑑じゃ、陰影がきれいじゃないので再度押してください。あれ、必要書類が足りないよね。」とかいろいろ言われることを想像し、気が気でない状態で、待合室ベンチに腰を掛けていた。その後10分ほどして再度きょくいんが現れた。
え、あれ?あっけらかんとしてない?速くない?なんの問題もなくスムーズにいったのもしかして、法クエ初じゃない?ていうかこのゲーム、身構えれば身構えるほどうまくいくとかあるんだろうか?
ハジメ は 印鑑カード を 手に入れた。
印鑑証明書
印鑑カードを持って、先ほどの、印鑑証明書と謄本をゲットしに、デスピサロきょくいんのいる部屋へ。
と受付から、申請書の置いてある立ちながら記入する机の方を指している。
なんと、印鑑証明書の発行申請に、またフォームを埋める必要があった。住所欄が鬼門である。謄本は、また別である。何枚同じようなことを書けば気が済むのか。どうにかこうにか書き終わる。
ただ、目を上げると、次の張り紙を見つける。
・・・何のために分けて書いたのだ。分かりやすくしておいてくれよ。
さんざん言われたことに従うマインド、にしようとしてくるくせに、完全に言われたことに従うマインドのままだと、こういう便利な張り紙ですら見逃すらしい。
まあどうにかそれでも2枚、デスピサロきょくいんに提出する。申請書を印鑑カードとともに提出する必要がある。
印鑑カードがあれば、横の機械を使えば一瞬でできたらしい。いや、早く言えよ。
そういうのはもっと分かりやすく書いておいてほしいものだ。腕がもげるかと思ったじゃないか。
きょくいんが用意した証明書類を受け取ろうとした。
うけとろうとした際に次の一言。
いやもう、何なんですか。ぎりぎりでお預けの攻撃。心がやむ。
デスピサロの部屋を出て、印紙売りさばき所へ向かう。
印紙売りさばき所
そもそも何だ。この「印紙売りさばき所」っていう名前は。閉店セールでもやっているみたいじゃないか。そんなにさばきまくりなのか。
売りさばき員は、すいませんを言う間もなく、いきなりいくらの奴を何枚か聞いてきた。
計算も、そろばんを使っている。そろばんである。電卓ではない。そろばんである。そろばんがわからない人のため、これ。もはや、歴史博物館にしかないのかと思っていた。
売りさばき所は雑魚キャラでよかった。決して馬鹿にしているわけではない。この法クエ、出来る限りお手軽にクリアしたい。そうなると簡単に進む雑魚キャラはうってつけである。雑魚キャラに感謝しよう。ありがとう雑魚キャラ。
いやむしろ、逆にこいつが最強キャラに見える。「法クエ」の最強キャラは、売りさばき員のおば様なのではないだろうか。
デスピサロの部屋を出る。印紙を売りさばき所で印紙を購入する。デスピサロの部屋に戻る。申請書に印紙を張り付ける。プログラミングのアルゴリズムのフローチャートを書いているみたいじゃないか。強化学習のパラメタ「エージェント」になった気分。
いや、お疲れさまでした。って言われているのにやっつけた気分である。それくらいには余裕がない。途中からもう、名前が「ほうむきょく きょくいん」ではなく、ダイレクトにデスピサロになっているが、気にしない。気分的には区別がついていない。
これで帰れる。
・・・え?っていうか何、呪文唱えようとしてんの?ここ現実社会だよ?ホグワーツみたいなカレッジでガウン着ている間に本当に魔法使えるようになったと思ってた?ついに頭逝っちゃったの?普段どんだけ頭の中、ファンタジーなの?いやこれクエストの方だけど、というのは置いておいて。
※リレミト:ダンジョンから一瞬で脱出できる呪文
しょうがないので、エレベーターで出る。そのまま建物を出ようとした。
完全に忘れていた。「そういやいたね。お前。」みたいなモンスターいるじゃん。なんかほかのやつが濃すぎて、完全に忘れちゃう感じの。そんな感じだよね。こいつ。必ずとか言われても、忘れちゃうよね。うん。入局証を取り出す。
法人クエスト第2章クリア。
ハジメのHPと銀行口座は既に黄色くなっていた。でも、このうけとった印鑑証明書とか、謄本って他に使うんでしょ?あ、そうだった法務局の次は市役所や税務関係の申請をしなければいけない。
まあともあれ、とりあえず帰ろう。
第3章へ続く。
利用したサイト
レゲエ風メッセージメーカー(http://debugx.net/DQPhoto.aspx)
ドラクエステータス作成(http://eucaly.net/~iso50/createStatus/createStatus.html)
ドラクエ風ジェネレーター(http://www.24th.jp/test/gd_test.php)