目次
公開日:2017年7月12日
更新日:2021年1月21日
なお読みやすい版は後半にあります。
ケリブンッジ大学のコピペ
以前以下のもなのようが出回っしていまた。
「こんちには みさなん おんげき ですか?
わしたは げんき です。 この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいく の けゅきんう の けっか にんんげ は もじ を にしんき する とき その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば じばんゅん は めくちちゃゃ でも ちんゃと よめる という けゅきんう に もづいとて わざと もじの じんばゅん を いかれえて あまりす。
どでうす? ちんゃと よゃちめう でしょ?
ちんゃと よためら はのんう よしろく」
今回は、これが 気にのなったで 調べこしにるとしまた。
英語で調べたら、結構簡単にヒットししまた。しかもケンッブリジ大学の公式ページ。
といこうとで、こるよにれと、Graham Rawlinsonさんの1976年のノィンテガッム大学博士論文がよおうともおのです。
ノンガィテッム大学っいてのうは私が コーフボールで戦っいてる、スクールカラーが緑と金のイリギスの大学です。
こいうう文章を作れゃちう、ページままあでりす。すすごいでねホントに。
ちゃんと よゃめちう?ジネェレータ。
さて、読めるように行きます。
以前以下のようなものが出回っていました。
ケンブリッジ大学のコピペ
「こんにちは、皆さんお元気ですか?
私は元気です。この文章はイギリスのケンブリッジ大学の研究の結果。人間は文字を認識する時、その最初と最後の文字さえ合っていれば順番はめちゃくちゃでもちゃんと読めるという研究に基づいて、わざと文字の順番を入れ替えてあります。
どうです?ちゃんと読めちゃうでしょ?
ちゃんと読めたら反応よろしく。」
今回は、これが気になったので調べることにしました。しかもケンブリッジ大学ということで前々から気になっていましたし。
ケンブリッジ大学認知・脳科学ユニット
英語で調べたら結構簡単にヒットしました。しかもケンブリッジ大学の認識・脳科学科の公式ページ。
Cmabrige MRC Cognition and Brain Sciences Unit University of Cambridge
このページによると、
Aoccdrnig to a rscheearch at Cmabrigde Uinervtisy, it deosn’t mttaer in waht oredr the ltteers in a wrod are, the olny iprmoetnt tihng is taht the frist and lsat ltteer be at the rghit pclae. The rset can be a toatl mses and you can sitll raed it wouthit porbelm. Tihs is bcuseae the huamn mnid deos not raed ervey lteter by istlef, but the wrod as a wlohe.
Or rather…
According to a researcher (sic) at Cambridge University, it doesn’t matter in what order the letters in a word are, the only important thing is that the first and last letter be at the right place. The rest can be a total mess and you can still read it without problem. This is because the human mind does not read every letter by itself but the word as a whole.
英語版での出回りが2003年にあったらしい。
これに対して、こんなコメントが付けてある。
This text circulated on the internet in September 2003. I first became aware of it when a journalist contacted a my colleague Sian Miller on 16th September, trying to track down the original source. It’s been passed on many times, and in the way of most internet memes has mutated along the way. It struck me as interesting – especially when I received a version that mentioned Cambridge University! I work at Cognition and Brain Sciences Unit, in Cambridge, UK, a Medical Research Council unit that includes a large group investigating how the brain processes language. If there’s a new piece of research on reading that’s been conducted in Cambridge, I thought I should have heard of it before…
ちょっと簡単に要約すると、「ケンブリッジ大学の研究で文字の順番を入れ替えても内容を読める。」っていう文章が回ってきた、って同僚に取材が来たんだけど、私が働いているのはケンブリッジ大学の認識・脳科学科だから、こんな研究がケンブリッジ大学から出ているなら、私はすでに知っているはずなんだけど。
要するに、ケンブリッジ大学というのは都市伝説のようです。
さて、こちら、研究者の性がなんでしょうか、いろいろ調べられています。このページを読んでいくと、こんな記事を発見したという記述があります。
Reibadailty
New Scientist vol 162 issue 2188 – 29 May 1999, page 55
You report that reversing 50-millisecond segments of recorded sound does not greatly affect listeners’ ability to understand speech (New Scientist, In Brief, 1 May, p 27).
This reminds me of my PhD at Nottingham University (1976), which showed that randomising letters in the middle of words had little or no effect on the ability of skilled readers to understand the text. Indeed one rapid reader noticed only four or five errors in an A4 page of muddled text.
This is easy to denmtrasote. In a puiltacibon of New Scnieitst you could ramdinose all the letetrs, keipeng the first two and last two the same, and reibadailty would hadrly be aftcfeed. My ansaylis did not come to much beucase the thoery at the time was for shape and senqeuce retigcionon. Saberi’s work sugsegts we may have some pofrweul palrlael prsooscers at work.
The resaon for this is suerly that idnetiyfing coentnt by paarllel prseocsing speeds up regnicoiton. We only need the first and last two letetrs to spot chganes in meniang.
This was not easy to type!Graham Rawlinson
Aldershot, Hampshire https://www.mrc-cbu.cam.ac.uk/people/matt.davis/Cmabrigde/newscientist_letter/
ということで、これによると、Graham Rawlinsonさんの1976年のノッティンガム大学博士論文がおおもとのようです。
ノッティンガム大学っていうのは、イギリス中部に位置する大学です。スクールカラーは青と白。スポーツカラーは緑と金(Green and Gold) (大会でよく見かけていたから覚えてしまった。)
正式な引用
正式に引用したい場合にはこう書いてね!って書いてあります。
Rawlinson, G. E. (1976) The significance of letter position in word recognition. Unpublished PhD Thesis, Psychology Department, University of Nottingham, Nottingham UK.
なお、このページを読んでいくと、さらに考察や反論が進んでいます。興味があればどうぞ。
Cmabrige MRC Cognition and Brain Sciences Unit University of Cambridge
まとめ
この記事をまとめると以下のようになります。
- 最初と最後の文字以外を入れ替えても読める現象はTypoglycemiaと呼ばれる
- ケンブリッジ大学は関係が無く、ノッティンガム大学の1976年のGraham Rawlinsonさんの博士論文が大元と言われている
- 日本語でなくても起きる(そもそも元が英語)
参考ページ
詳しい説明
世の中は広いようで、これについてまとめられている方がいらっしゃいます。もっと詳しい説明はこちらをどうぞ。
ニコニコ大百科にもまとめられています。
Typoglycemiaと呼ばれるんだとか。超詳しい説明なのでこちらを参照ください。
http://dic.nicovideo.jp/a/typoglycemia
ちんゃと よゃちめう?ジェネレータ。
こういう文章を作れちゃう、ページまであります。すごいですねホントに。最初の文章もこのジェネレーターで作製しています。