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公開日:2022年4月27日
更新日:2022年4月27日
当サイトで死角を扱う際には、主にセキュリティ関係のものが多かったですが、今回はレース用・ゴーグルをかけてFPV(First Point View)でのドローンを操縦するために必要な資格である「第四級アマチュア無線技士」についてまとめました。
第四級アマチュア無線技士
FPVドローンを飛ばすには、通信の関係で「第四級アマチュア無線技士」という資格が必要になります。こちら国家資格のようです。
細かいことは置いておいて、飛ばすには、資格を取ることが必要になります。細かいことは他サイトを参照ください。
第四級アマチュア無線技士
FPV対応ドローンに採用されている5.8GHzの周波数帯に対応したドローンを操縦するためには、「第四級アマチュア無線技士」いう無線免許の取得が必要です。無線工学と法規の選択式試験を受験し、合格する必要があります。試験日程:エリアごとに異なる
試験会場:東京、札幌、仙台、長野、長岡、新潟、金沢、名古屋、静岡、大阪、広島
松江、岡山、松山、高知、高松、徳島、熊本、鹿児島、福岡、大分、北九州、那覇
受験費用:5,163円
申請方法:ネット、郵送、協会事務所窓口への持ち込み
第四級アマチュア無線技士の申し込み期間は、講習日の2か月~10日前ですが、定員になると締め切りになります。
https://drone-a.com/column/menkyo/
2022年2月から更新
この試験、2022年の2月から受験方法が変わりました。ということは中身も変わるかも・・・?と少々恐怖におののいていました。
無線従事者国家試験を実施している公益財団法人 日本無線協会は、令和4年(2022年)2月1日からの「第3級アマチュア無線技士(3アマ)」「第4級アマチュア無線技士(4アマ)」「第2級陸上特殊無線技士(2陸特)」「第3級陸上特殊無線技士(3陸特)」国家試験を、従来のマークシート方式からCBT方式に全面移行すると発表した。受験申し込みは2021年12月15日からを予定している。
https://www.fbnews.jp/202111/news05/
対策
何はともあれ、レース用ドローンに必要なので取らないといけません。対策をしましょう。
過去問
「敵を知り己を知らば百選危うからず」ということで、まずは過去問をやってみる必要があります。こちらのサイトにある過去問を、まずは工学から解いてみました。
「え?難しくない?こんなのドローン飛ばしてる小学生で出来るの?だいぶやばい人材じゃない?工学の大学の教科書とかに載ってそうな回路とかだけど・・・?」
個人的にはただ工学学士・修士で、通信や電気工学も受講しており、サイバーセキュリティ業務も行っているので、どうにか8割程度は出来ていました。
法規についても、「常識的に考えてこれだと成り立たないのでは・・・?」と監査やコンプラの視点から解いて6-7割程度でした。
これを踏まえて「教科書を一冊見てから取り組めば受かりそうだ」という認識をしました。
・・・しかしこの問題はアマチュア無線「第一級」の問題でした。
攻略サイト
以下に攻略サイトがありました。
ここでは第4級アマチュア無線技士の過去問がまとめてあります。
「10問」は保存されている問題からランダムで10問、「全問」は保存されている問題すべてをランダムに、それぞれ表示します。http://lab.icoro.com/4a/
最強の問題集:完マル
さらに完マルという問題集が見つかりました。・・・「完全マル暗記」の略だそうです。
「過去問から丸丸出るので覚えてしまえばいい!」という説明や、「この資格は広き門」というような説明まで、本当にこれ資格試験なんだろうか・・・?と今までの経験から行けばあまりなじみのない説明が並ぶ。
第四級の場合には「工学」と「法規」でそれぞれ12問ずつの出題で、両方とも8問以上の得点であれば合格する様子。
とりあえず数周して勝手に覚えるまでにしました。結果として電気回路の抵抗の合成やコンデンサの合成が暗算で出来るようになってしまった。
試験センター
試験はテストセンターで行われます。
時間は60分。24問。受付を済ませて部屋に入室。
解き始めると、本当に完マルであった。
見直しも含めて残り時間は「56分04秒」。「3分56秒」で終わってしまった。何かのタイムトライアルのよう。
レース用FPVドローンの操縦に必要な「第四級アマチュア無線技士」の試験に暫定で合格しました!60分の試験のはずが、見直しも入れて3分56秒で終わってしまった。。。でも満点ではなかった様子。 pic.twitter.com/vGKPggqt0y
— はじめ (@Hajime77com) February 5, 2022
逆に言えば得点が120点満点で100点以上であれば、無条件に両方8問以上得点していることが分かります。最低点は80点となります。
満点ではなかったものの、表示スコアが100点を超えていました。これにて合格が確定しました。
受付に行くと「どうかされましたか?休憩ですか?」と聞かれたものの
「あ・・・終わってしまいました。」
と周りに数時間の試験を受けている人達がいる中で受付を済ませたばかりの人が出てきたらそうなってしまうのだろう。
何はともあれ合格しました。
申請
申請は、以下の総務省のページから様式をダウンロードして、郵便局で印紙を買って貼って郵送します。
無線免許の申請なのに超アナログ。
反省
以上が「第四級アマチュア無線技士」の試験まとめになります。
第四級の問題は、工学部辺りの学生や卒業生なら、何もしなくても受かるかもしれない。
それでも、上記を踏まえて「最も効率的に最も安く受かる」という「吉野家チャレンジ」を行うと以下のようになります。
このサイトでほぼ丸暗記レベルで勉強します。
読みたければ完マルも読みます。
受験します。
以上。
どっちとも取れるような微妙な問題をひたすら解き続けるような試験を受けていた経験から言って、この試験は「やればできる度」が異常に高い印象。でも国家資格。こういう世界もある様子である。