目次
公開日:2016年3月25日
更新日:2019年7月20日
新しいスキルを身につけたい!私はよくそう思います。特に、「なるべく効率的で、効果的に身につけたい!、出来ないことを出来るようにしたい!」と思うのは人間の性でしょう。
気付いたら最近よくやっていた新しいことに取り組む方法・勉強法・学習法を、そもそもこういう本、既にありそうですが故事成語や格言と共に、私なりにまとめてみました。
- 百聞は一見にしかず
- 彼を知り己を知れば百戦して殆うからず
- 賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ
- 練習ハ不可能ヲ可能ニス
- 「百聞は一見にしかず」と「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」、「練習ハ不可能ヲ可能ニス」のスパイラル
- 気付いたら結構高いレベルにきている
- 抽象化する
- 守破離
- 具体例
- 終わりに
目標なくして成功なし
まず、そもそも何を身につけたいのかを明確にしなければ、取り組むのは困難でしょう。スキル自体でもいいですし、何かやりたいことがありその手段としてあることを身につけたいのでも何でも構いません。まず目標を出来るだけ具体的に定めましょう。
百聞は一見にしかず
次に、「百聞は一見にしかず」というように、身につけたいことがあったら、まず上手くいかない前提で、どんなものなのかを感じるためにやってみるといいでしょう。そうすればまず立てた目標がどんなものなのかが、なんとなく感覚的にも分かるはずです。
彼を知り己を知れば百戦して殆うからず
さて、何事にも現状を把握しましょう。立てた目標と比べて、現在の自分がどんなもんなのかが分かるはずです。何回かやれば運の要素も減ってくるはずです。実験的には測定誤差が少なくなりグラフのエラーバーが小さくなっていくのと同じ状況です。
http://www.hajime77.com/entry/reviewbookTheArtofWar/
賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ
よっぽど自分が新しい概念等を生み出していない限り、いわゆる各分野のバイブルとなるような教科書に匹敵する本や指導者はいるはずです。前者の場合でも過去の他の物事の応用で、ほぼ全てのことはどうにかなるでしょう。ある程度、現状が把握できるようになってから、その教科書等を読めば、全くやったことがない状態で教科書を眺めるよりも理解度も全く別のことを取り組むように違ってくるはずです。このとき暗記しなければならない、と分かれば、特にテストでは素直に暗記しましょう。
似たようなもので、「巨人の肩の上に立つ(Standing on the shoulders of giants)」というのもありますね。Google Scholarで毎回出てきます。
練習ハ不可能ヲ可能ニス
ある程度知識が頭に入ってきたら、身体が覚えてくるまで繰り返しましょう。これは往々にして「練習」です。練習は不可能を可能にします。
慶應義塾大学三田キャンパス内に碑もたっている。
「百聞は一見にしかず」と「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」、「練習ハ不可能ヲ可能ニス」のスパイラル
おそらく練習ではある程度やれば、伸び悩みがくるはずです。そんなときは、また本や指導者にあたってみましょう。ネットでもいいのではないでしょうか?今度は、練習を繰り返す前のときよりも、頭に入ってくる知識の幅や深さが前とは異なってきていませんか?同じ本や、同じ指導でも受け取り方が変わってきている筈です。
そしてまた練習してみましょう。じりじりとレベルが上がってきているはずです。また、やっている間に、何が本質なのか、何をやれば習得できるのか、どこを重点的に練習すればいいのかに気付いてくるはずです。
これを繰り返していくうちに、さらに詳しい本や、詳しい指導者に聞けば、また新たな発見や概念が出てくることでしょう。
一般的に言って、理論と実践は、両方使いこなせるほうがパフォーマンスは高くなるかと思います。
気付いたら結構高いレベルにきている
さて、上記をやるだけでも、大体の事はマスターできると思います。しかし、いろいろやっていくうちに、そもそも何でそういう作戦なのか、だとか、何でそういう方法を取るのかという、根本的な事柄にも疑問が沸いてくるかもしれません。おそらく一般的に言って、全てのセオリーや作戦には、物理学的にも、統計学的にも裏づけがあるはずなので、納得いかなければ、多少面倒でも表面上で「こういうのがセオリーだと本に書いてあったから」と鵜呑みにせず、仮にこうじゃなかったらどうなるんだろうか・・・?等と常に疑問に持ちながら、常に考えながらセオリーや作戦を理解すれば、長期的にみれば、より身につく部分、有機的に使えるスキルが増えていくことになるのではないでしょうか?
抽象化する
自分の中で今得たものを、より抽象化し、「これはいったいどういうことだろう?」と具体的なものから離れてより一般的にはどういうことだろう?と考えておけば、他にも応用が利きやすくなるでしょう。
守破離
なかなかないとは思いますが、ルールに則って現在主流の作戦よりも画期的な作戦も思いつくかもしれません。
具体例
htmlでブログを書く
例えばブログでは、htmlコードをいじり、文章を書いていく。そもそも何がなんだか分からないときは、とりあえず、文章を各画面を開いて見ましょう。(百聞は一見にしかず)。とりあえず、ちょっと書いてあるのを見る限り、<center></center>などではさめばいいらしい。(彼を知り己を知れば百戦して殆うからず)さてやり方がわからない。とりあえずそれっぽいサイトや本を開いて、例えば改行は<br>などを学ぶ(歴史に学ぶ)。さて、戻って書き始めよう。結構書けるようになる。(練習ハ不可能ヲ可能ニス)。でも画像挿入するときはどうすればいいんだ?、本見てみよう。(スパイラル)。これアイコン変えたりするのはどうやるんだろう?(CSS使いますね。別分野に映ります。)
そんなこんなを繰り返している間に、気付いたらブログ記事くらい書けるようになっているはずです。
ついでに要するに、Htmlでは挟んでいけばいいんだ。コンピューターでは往々にして何がどうなのかを逐一設定していく必要があることは、予想がつくでしょう。(一般化して理解)
バスケットボールのフリースロー
厳密に言えばいろんなことが出てきそうですが、全くの初心者がコーチ無しにフリースローを練習するとします。
まず、コートのフリースローラインからシュートを打ってみる(百聞は一見にしかず)。ボールがどれくらいとぶか、どれくらい狙いから離れるかが分かる(彼を知り己を知れば百戦して殆うからず)。ただ、どういったフォームで、どの辺をどのような軌道でうてばいいかがわからないので、本や上手い人やYoutubeなどで調べる(歴史に学ぶ)。分かったら体得できるまでやる(練習ハ不可能ヲ可能ニス)。やっている間にどういう力の入れ方がいいか等も分かってくる。(スパイラル)。さて、段々分かってくればどういう部分の筋力トレーニングをすればいいか、なども自分なりに分かってくる(別分野に移ります。)さらにフリースローは実践では急激に走った後に打つので、練習でも走った後やったほうがいい。など見えてくるものも違ってくるでしょう。
これはいろいろありそうですが、例えば、必要な部分を鍛えることや、練習は実践を想定して、メニューを組むべき(一般化)。
終わりに
おそらく、対人のコミュニケーションでも、チーム競技でも、ビジネスでもほぼ何にでも応用が利きます。上記の方法を分野や物事に問わず、様々な事柄に試していると、一度の練習で身につけられるものと、物理学的・統計的な裏付けを探るまでになるレベルに早くつけるようになるのではないかと思います。言ってみれば「学習プロセスの学習」。どういう方法が本質で、どういう練習が効果的かどうか等を徐々に見極められるようになっていくのではないでしょうか?個人的には自分の身体を使って実験・検証をしている気分です。
上記どちらの例の場合も機知のことを行うのであれば、信頼できるコーチや指導者がいればプロセスを、より効率的に飛ばせるかもしれません。しかしこういった方法を日頃から身につけて、様々な事象に応用し「練習の練習」をしておけば、全く未知の問題でも効率的に対応が出来ることとなるでしょう。