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公開日:2016年10月20日
更新日:2019年7月21日
本ブログで、閲覧数が多いカテゴリーに「海外留学」や、それに関する出願などの記事があります。その際「スコアはどれくらい必要ですか?」という類の質問が来ることもあります。
全く別の状況で、世間では「※」と表記され、「ただしイケメンに限る」と読む習慣があります。実際に、写真の見た目が良いほうが就職活動で採用されやすいという実験結果まであります。
今回は、「就職活動や奨学金その他出願時のテストスコア」と「ただしイケメンに限る」に共通項を見出したので紹介したい。
書類審査
就職活動や大学院の出願、奨学金の申請など、いわゆる人物の総合評価をする際に、選考予定人数に対して応募者が圧倒的に多い場合、一次選考として書類審査を行うことが一般的です。芸術や音楽では、ポートフォリオを送るなどもよくあります。
さて、人数が多い場合に、効率的に選考を行うには、その分野の習慣や経験に基づいた指標を用いて誰を通すかを決める方法が効果的です。いわゆる「足切り」というものです。
特に職歴や成果などの実績がある場合にはそちらを重視されるでしょうが、それらがない場合には、今までの人生での数字が効いてくる割合が大きくなるでしょう。その際に使われるものの筆頭が、テストスコアや出身になります。
これらもスコアの使われ方も大きく分けて2種類あります。1つは単に足切りのスクリーニングだけに利用されるもの、もう1つは、スクリーニングにも利用され、なおかつ総合的な判断にも入れられるもの。一般的には、総合的に最後まで効いてくるものの方が多いように感じます。
この理由もまた、客観的に考えてみればわかりやすいでしょう。簡単のため、大学卒業直後の就職活動についてみてみます。
例えば、
候補者A「ハーバード大学主席卒・テストスコアすべて満点」
志望理由「将来は、今までの専門性を生かして、御社へ貢献し、最終的には世の中を変えるような活動をしたい」
候補者B「とりあえず聞いたことがないような大学、順位は下から数えたほうが早い。テストスコア、すべて微妙」
志望理由「将来は、今までの専門性を生かして、御社へ貢献し、最終的には世の中を変えるような活動をしたい」
候補者Aは、「何やら将来的に何かをやってくれそう」な気がしませんか?対して候補者Bは「さてこの人は、大口をたたいているだけではないのか?」と疑われる可能性が高いでしょう。
(大学の成績がどれほどまでに効果がるかどうかはおいておいたとしても、数字で見える以上高い方がいいでしょう。)
一般的に見て、万が一候補者Bが面接に呼ばれて、同じような印象だったとしても、恐らく総合的に見てAが採用されるのではないでしょうか?(もちろん、候補者Aは絶対にうちには来ないだろうから落とす、などの例は除く。)
このように、客観的な数字はすべての評価について回ります。
ところで超絶に脱線しますが、このブログでは、ハーバードって使いまくりです。ただ大学名に疎い人でもとりあえず世界でも有名な大学と言えばハーバード的なところはないですか?なんでとりあえず優秀で有名な大学の例としてハーバードと言っています。特に深い思い入れはありません。
※ただしイケメンに限る
対して「※ただしイケメンに限る」についても見てみましょう。そもそも「※ただしイケメンに限る」とは、正確な意味は何なんだろうか?検索してみよう。
※ただしイケメンに限るとは、実生活上の無数の局面に存在する容姿のバイアス、レバレッジ効果を端的に表現した言葉である。掲示板サイト2ちゃんねる発祥の定型文。その解説を以下に行う。
もし、お金持ち・楽器をやってる・スポーツをやってるなど、一般にモテ要素とされるものが豊かな人物がいるとしよう。
だが、もしその人物がとてつもなく不細工だったらどうだろうか?あっという間に評価が反転する。
より詳しい説明ではこのページが参考になります。(引用がアンサイクロペディアっていうのはどうなのか、というのはありますが、そもそも話題が話題なので、これでいいでしょう。)
有名な画像はこちら。
「※ただしイケメンに限る」とは、女性が理想の男性を語る際に言うまでもない前提条件。
要するに、何かに秀でている場合でも、イケメンであるというのが前提条件としてあげられているということになります。 要するに足切りということです。また全体の評価にもつながるでしょう。
イケメンが何かいいことをすれば、さらに評価は上がりそうです。
この意味で、テストスコアや学歴などのいわば一種の数値化できる要素は、イケメン具合と似た性質を持つことが分かります。
決定的な違い
ただし、決定的な違いがあります。決定的な違いは、顔は数か月や数年の努力で変えるのが難しい一方で、テストスコアは数か月から数年の努力で向上できるところでしょう。(私自身も二重だったらよかったのに、と思ってアイプチなどをやったこともありますが、そうそう改善できるものではありませんね。)
とはいえ、ココ・シャネルやアブラハム・リンカーンによると、性格は顔ににじみ出るというのもあるので、心がきれいだと、見た目もよくなるというのは一理あると思います。それでもスコアを上げるほうが十分容易ではないでしょうか?
ココ・シャネル『20歳の顔は自然の贈り物。50歳の顔はあなたの功績。』
40過ぎたら、自分の顔に責任を持て
男達よ、”外見に責任を持つ時代”が来た! | グローバルリーダーの装い | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
スコアが低いんですけど…。
さて、スコアが低い。それでも諦めたくない。特に日本のようにあまり成績を重視してきていない教育と、欧米のマーク・スコアが重要な領域ではこのギャップよくあることだと思います。
この場合は、生理的に受け付けないレベル(≒公式に公開されている足切りライン)よりも上であれば、まだチャンスがあります。
ただし、相当に「大したことないんでしょ?」というバイアスで見られることになります。のでよっぽど秀でたことがないと厳しくなりそうです。
せっかくイケメンかどうかという話を使ったので、容姿に関する逸話を例にとってみましょう。こんな話があります。
マリリンモンローがアインシュタインと結婚したら、
マリリンモンロー「私の外見とあなたの頭脳なら完璧な子供ができる」
アインシュタイン「私の外見とあなたの頭脳だったらどうする?」
はて、アインシュタインが不細工かどうかはおいておいて、(私はそうは思いませんが)、アインシュタイン位とはいかないにしても、スコアなどすべてを無視しても「こいつはすごい」と思われるような秀でるものがあれば、採用されるかもしれませんね。いずれにせよ、スコアが低いと、ハンデを背負っている状態であることは忘れずに、応募することをお勧めします。
まとめ
端的にまとめると、書類選考において、テストスコアはイケメン具合のようなもの。例え足切りを超えたとしてもすべてについて回るため、なるべく高い方がいいですよ!得しますよ!しかも顔と違って努力で改善できる余地が大きいのでスコアは高くしておく方がおすすめですよ!ということでした。