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スポーツ大会の試合や結果に意味づけ・ストーリー性を持たせたいのは観客・外野のメディアだけの可能性:対策法

2021年7月27日

目次

  • ストーリーを「作っている」のは誰?
    • 大会の位置づけ
    • 本人に関係する属性
    • 対戦相手との関係
  • スポーツのメディアとの収益構造
    • たまに本音が出ているインタビュー
  • 対策法:外野の声を真に受けてはいけない
      • 関連記事(自動アルゴリズム)
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公開日:2021年7月27日
更新日:2021年7月28日

色々言われている中ではあったが、東京オリンピックが開催された。報道でのつきものは、ルーツや心境などのストーリーである。

マスメディアが大々的に取り上げるものとは規模が違えど、いわゆる「関係者以外があれこれ言う大会」にいくつか出ていた経験から、この辺りを考察する。

規模が違うというのもあるとは思うが、予めご了承いただきたい。

競技はコーフボールである。国際連盟も多数の国で取り組まれ、男女平等のスポーツとして、オリンピック実施種目候補には毎度なっているが、現時点ではマスメディアが報道しない関係で、知名度もないのでプロリーグがあるオランダ以外では気にする人はあまりいない。日本代表など国の代表でも。(この辺りは別の記事に記載した。)しかしそれでも「関係者以外があれこれ言う大会」があり、私も何回か出場していた。オックスフォード大学とケンブリッジ大学の対抗戦・バーシティマッチである。【バーシティマッチ】ケンブリッジの応援 God Damn Bloody Oxford(GDBO)

「オックスフォードだけには負けるな」と研究室のポスドクや教員から言われたりもした。スポーツは普段全くやりもしないらしいけれど。日本でも早稲田と慶應の早慶戦のようないわゆる「伝統の一戦」と呼ばれるものは、伝統的に該当のスポーツに興味がなくても結果を気にするものである。直近の試合の結果やリーグ成績、注目選手等だけでなく、今までの累計勝利数や伝統の一戦の累計勝敗数なんかまで書かれている。

ただ選手としては「関係者以外があれこれ言う大会」に出場した感想としては正直「普通の試合」であった。

日本代表もチームロゴの部分が国旗になっているだけで、やっぱり「普通の試合」であった。

観客がめっちゃいた時にコールも貰ったから「ポーズ位取っておくか」というのはあり、実際やってみた。

結局決定的に異なるのは、外野の盛り上がりである。

しかし無観客となると、それこそ練習試合とそんなに変わらないんではないか?と予想している。

追記:まさにそのようなインタビューがあった。

大技を連発し、メダリストとなったヒロインは「とてもうれしいです。無観客だったので、いつもより緊張しなかった」と初々しくはにかみ、表彰式では晴れやかな笑みを浮かべた。

中山、強気でメダル スケボー女子「銅」 「無観客で緊張せず」 転倒恐れず挑戦

ここで、選手にとっては「普通の試合」であるものの、中継やインタビューではひたすらルーツやストーリーがもてはやされる。場合によっては育ての親とか子供の頃のコーチとかまで出てくる。

ここでは一体何が起きているのか?について考えていきたい。

まただれでも出来る本人の対策法を紹介したい。

ストーリーを「作っている」のは誰?

こんなストーリー、何も言わなければ知られない。そんなストーリーを「作っている」のは誰だろうか?

 

人間はランダムなパターンであっても規則性を見出そうとしたり、意味づけを見出したくなる。そして納得したくなる。これはもう本能レベルのようである。

人は、ランダム性の中から、規則性を見出さずにはいられない本能があります。

人は、ランダム性の中に規則性を見出さずにはいられない

1つ目は、「アポフェニア」を示す人は、始めからすべての物事を真実で意味があるとみなす強い先入観を持っているということです。研究者によると、人間は目の前にあるものを最初は理解できるものだと信じる傾向にあるそうで、この認知形態がでたらめな情報を誤って重要であると思い込ませてしまうのです。そして2つ目が、「アポフェニア」を示す人は、でたらめな情報を潜在的に探知することができないということに依拠しています。その特性を持つ人は、文章の印象的な響きに対して直感的な認識することで、曖昧なことと重要なこととを混同してしまうのです。

無意味な情報に「規則性」を見出してしまう人は騙されやすいという研究

マスメディアは放送するには、それなりの理由がいる。視聴者も視聴するには何かしらの理由が欲しい。要するに見る方にも報道する方にも意味付けが必要となる。運が良かった悪かったの、血液型や星座占いと一緒かもしれない。要するにストーリーは人間である視聴者が本能的に求めているので、そういうストーリーを紹介すると視聴率が上がるためにストーリー押しするメディアが多いということだろう。マーケティングの一部である。

要は外野がストーリーを求めているためにメディアもストーリーを作り出す。本人たちの心情に関係なく。(ニュースにするときはそれっぽい写真を使うけど)

次にストーリーによく使われるものを紹介する。

大会の位置づけ

最もよく使われるのがこれだろうか。大会の位置づけ。さてこんな感じだろうか。

「1964年から57年ぶりの自国開催のオリンピック、心境はいかがでしょうか?」

「伝統の一戦。1800年代から数えて、累計72勝71敗、全くの互角です。意気込みを。」

そんなこと言われても、正直実感はわかないのではないだろうか?

これらに対する正直な感想はこんな感じではないだろうか。

「いやー、そうは言っても前回生まれてないですしね。とりあえず頑張ります。」

「1800年代って江戸時代ですよ?教科書の中の数字。意気込みも何もないっしょ」

本人に関係する属性

これも多い。本人と開催地やルーツに関する話である。こんな感じだろうか。

「この生まれ育ったこの地で、いかがでしょうか?」

「4年前の雪辱を果たすために、意気込みを。」

「度重なる怪我を乗り越えて」

何というか、インタビュアーの方が、本人よりも、本人の経歴に詳しい。

本音で答えるとこんな感じ?

「あーそういえばそんなことあったね。そっかここ地元か。そうかそうか。そんなことあんま関係ない感じしません?」

「1年で何試合してると思います?そんな4年前の1つの事ばかりに固執してるわけないじゃないですか。そんなに覚えてないっすよ。」

「あー、そういや前骨折したな!思い出した!忘れてました。」

実際に私もあるインタビューを受けた時に「よくご存じですね、そんなことまで。私は完全に忘れていました。」と返してしまったことがある。インタビュアー険しい顔をしていた。

対戦相手との関係

対戦相手との関係とかもよく使われる。政治的に対立している国では、これはよく行われる。

「因縁の対決です。」

「伝統の一戦です。」

選手からすれば、同じレベルでやっている人たちは、すでに知り合いの可能性も高い。対戦歴もあるだろうし、チームスポーツならチームメイトである可能性すらある。普通に友達だったりもある。お互いに国旗やエンブレムを付けて戦っているだけで、そんなに仲が悪い、いがみ合っている、ということもないかもしれない。

これもこういうコメントをすると多分荒れる、またはインタビュアーが険しい顔をするだろう。

「いや。言うて別に仲悪くないんで。昨日も一緒に飯食いました。」

 

 

 

Twitterにも流れてくるものも、本人からすれば「言われてみれば、そういえば、そうかも?」くらいなんではないだろうか?

ずっとやり続けたスケートボードと言う競技が五輪種目になる事が5年前に決まって、遠いと思っていたその五輪という舞台の為その間アメリカやイギリス等の国々で結果を出し、結果自分の地元東京都江東区で行われた五輪のスケートボードにて初代金メダリストになる、とか堀米君これ少年ジャンプか何か?

— リュウケン@バカたれ (@maimaitelephone) July 25, 2021

 

水谷伊藤ペア半端ないって!!こんな時からの知り合いがペア組んでオリンピックやで!!漫画でもないてそんなん pic.twitter.com/OwEOlfMgJb

— アイムフリー☺︎ (@TeacherhaGreat) July 25, 2021

 

マンガやアニメやドラマは、プロットを作ってストーリーを組み立てているので、ストーリーに慣れ親しんでいる人は組立たくなってしまうのも、人間の性かもしれない。

スポーツのメディアとの収益構造

では、なぜこんなことをするのか?というと、もちろん視聴率が上がったり盛り上がったり収益があがったりするからだろう。

アマチュアじゃないか!といっても、各競技の世界選手権でも報道がされなかったりということがあり、スポーツ団体の主な収益はメディア関係のものになりがちである。サポートしているスポンサーもメディア露出が重要となる。スポンサーはイメージアップをしたい。要はアマチュアでもメディア対応をやらない限り、収益が目減りする。アマチュア選手も直接的ではないにしろ、設備や運営などで恩恵を受けているはずである。よって、メディアもステークスホルダーの一部であるので、メディア対応が必要となる。

また、コメンテーターを目指したりしている人は、「こういうストーリーを組み立てたいんだな」という意図に合った答えをすると引退後にコメンテーターに呼ばれやすくなったり、スポンサーが付きやすくなったりするのかもしれない。

プロレスみたいなものだろうか?予定調和である。インタビューの回数を重ねるとやたら応対が上手くなっている人もまあよく見かける印象である。

たまに本音が出ているインタビュー

マスメディアのインタビューでもたまに本音っぽい受け答えをしているものも見受けられる。場合によっては炎上している。

「これ同じこと何回も言ってますけど。」

「知らないっすよ。」

これはもう本人はケロッとしているが、周りが勝手に盛り上がって、場合によっては感想に対して勝手に批判していることを暗に示している、ということかもしれない。

対策法:外野の声を真に受けてはいけない

最後に上記を踏まえた上でのどんな人でも出来る本人向けの対策方法ある。

これは一般的に直接の関係者ではない人が結果に何か言うタイプの行為なら何にでも使える。試験・コンペ・発表会・その他何でも。

一言で言えば「外野の声は真に受けてはいけない」。

例えば「注目選手よりも無名な選手が活躍する」「主将は活躍できない」等いろんなジンクスがあるようである。

【オリンピック歴代の旗手】主将になると活躍できないジンクスとは?

要は、プロのように試合とインタビューをこなしまくっている選手と異なり、オリンピックの多くの競技は、世界選手権や日本選手権では報道もされないので勝っても負けてもマイクを向けられることは頻度はそんなにない。

そんな中で「今回の意気込み」とか聞かれたらどうなるだろうか?何も考えていなかったことを、聞かれてしまったがために「ああそういう重大な試合なのか」と自己暗示に入ったり、重圧を自ら感じることにならないだろうか?結果影響されて潰れる、ということなのではないだろうか?

よって、普段通りのパフォーマンスを行うには、外野の声は気にしてはいけない。基本的に外野は勝手に置かれた状況からストーリーと意味を感じて、勝手に騒いでいるだけである。

見て動揺するなら見てはいけない。SNSは通知を切って終わるまで開かない。生物の危機管理の構造上、プラスよりもマイナスの方が記憶に残る。

 

よって解決策はこうなる。

  1. SNSの通知を切る・電波Offモードにでもしておく(これは練習試合の時も毎回やるべき)
  2. あなたが今から行う試合はいつも通りの普通の試合なので、普段通り試合すればいい

基本的に外野は勝手に騒いでいるだけ、ストーリーや勝手に見出して、勝手に意味づけを行いたい。その勝手に騒いでいるのを真に受けて肝心な自分のパフォーマンスを下げてしまっては勿体ない。普段通りに普通にこなすことをおすすめしたい。

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Filed Under: お役立ち, スポーツ

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ケンブリッジ大学キャベンディッシュ研究所においてウィントン特待生として物理学のPh.D.を取得後、国内外のサイバーセキュリティやマネーロンダリング対策を主とした外資コンサルに従事。現在外資系IT企業の研究職として人工知能/基盤モデル関係の研究を行う。

国際コーフボール連盟IKF委員、日本コーフボール協会理事。

200万アクセス突破。直近の目標は書籍化と出版。

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