目次
公開日:2017年7月23日
更新日:2020年12月15日
たとえ話をします。
とあるふたつのアルバイト
ここに二つのアルバイトがあります。アルバイトAとアルバイトBです。順にみていきましょう。
アルバイトA
アルバイトAは、あまり人気がなく、やりたい人は大体やることができます。
休みもあまりなく、勤務時間が長いです。
アルバイトを辞めた後の評判もあまりよくありません。よく聞く口コミでは「Aのアルバイトをやっていた人だと、多分他の事できないだろうし、やる気もないだろうね。」
などと、非常に限られたアルバイトAに深く関係する仕事以外では、アルバイトAをやっていたことで、今後の進路が非常に狭まります。
このアルバイトAの基本的な時給で大体マイナス400円くらいです。
間違えていませんよ?マイナスです。給与は一年間の固定性なので、働けば働くほど時間当たりのマイナスは減りますが、マイナスはマイナスです。
アルバイトAのうちで優秀だと認定されると、大体600円くらいになります。
それでも日本の最低賃金よりも低いような…?
アルバイトB
これに対して、アルバイトBはアルバイトAよりも人気で、いろいろな国の人が応募してくるので、少し倍率が高いです。
Aと比べると休みも年に1か月ほどあったり、勤務時間も短めです。
アルバイト後の評判は、結構いいです。口コミでは「Bのアルバイトをやっていた人なら、いろいろできるだろうし、うちにも非常に貢献してくれるはずだ」
等と、アルバイトBに関係する仕事以外でも、進路の幅が広がります。
このアルバイトの基本的な時給は大体2000円です。
マイナスではありませんよ?こちらはプラスです。
3つ目のアルバイト
アルバイトC
アルバイトというと少し違う感じはするんですが、もうひとつあります。便宜上、アルバイトC とします。
アルバイトCは、少々特殊ですが、やりたくない人が大半だけれども、やらなければならなくてやっている人が多いです。
勤務時間は大体通常の8時間勤務です。休みもあります。
アルバイトC後の評判はそんなに良くはありませんが、特段の場合を除き、特別自分から言わなければなかなかわからないです。
アルバイトCの時給は30円ほどです。しかしながら、宿泊施設完備で、バランスが考えられた健康的な食事が支給されます。
少なくともプラスです。
アルバイトの比較
さて、上記のアルバイトA, アルバイトB, アルバイトC。もしやるならどれがいいですか?
私の予想では、アルバイトBをやりたい人が多いのではないでしょうか?
また、「アルバイトAをやるくらいならアルバイトCがいい!」という人も多数いらっしゃりそうです。
比較の元
ここで、上記はあるたとえ話です。次のものに置き換えてください。
- アルバイトA 日本の大学の博士課程
- アルバイトB 海外(特に欧米諸外国)の大学の博士課程
- アルバイトC 日本の懲役刑
とある国際会議での各国の人々と議論した結果は、「日本の大学院博士課程の待遇は、懲役刑よりに劣る」というものです。詳しくはこちら。
大学院(博士課程)の悲惨な待遇は生活保護や刑務所の懲役刑未満という話
グローバルスタンダードからは大分ずれているようです。