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公開日:2017年6月29日
更新日:2019年7月15日
国際オリンピック委員会(IOC)の基準に「男女平等」という項目が入って以降、現に2020年の東京オリンピックでの種目に混合種目が多数入っています。この記事では、混合についてまとめます。
東京オリンピックの男女混合種目の導入に伴うミックスの練習について
なお、混合競技でも、全く男女間で接触がない団体種目や、既に一般化されていて、がっつり練習している卓球やバドミントンのミックスダブルスなどについては除きます。問題は、「混合リレー」のように「ちょっとだけ関係する」ものです。
男女混合は意外と適合が必要
競技者としても、予想以上に男女混合でやるのは難しいのは実感しています。
2020年東京オリンピックの追加種目候補のひとつとして、私が取り組んでいるコーフボールもありました。コーフボールは、男女混合の、ドリブルができないバスケットボールです。この競技により私は男女混合の難しさを体感しました。男女混合では、力加減や位置取りやコミュニケーションなど、同性だけの時とだいぶ変わってきます。特に始めた直後は、ボール競技でいえば、パスの強さをはじめとして、テンポなどに、ところどころ違和感があります。
そもそも、ぎりぎりの戦いをしているわけですから、この一瞬の「ズレ」や「違和感」が結果に如実に表れてきます。
特にコンマ数秒を争っているような陸上競技や水泳では、この違和感だけで、結果ががらりと変わるでしょう。バトンの持つ位置が普段と比べて数センチ違ったり、走り出しのタイミングがワンテンポずれるだけで、相当な違和感があるはずです。
よって、
対策は入念にされていると思いますが、「ただ、普通通りに走るだけでしょ」などと考えて見くびるとおそらく痛い目にあいます。
私の予想では、1チーム位は「男女混合により、普段とは違うタイミングのために困惑した」という類のコメントを出す人がいると思います。場合によってはリレーで、バトンの受け渡しがうまくいかなかったり、コンマ数秒でタッチが出来ておらずに、失格になるチームも出るでしょう。
このズレや違和感に対応するには、慣れしかありません。対応されることを心から祈っております。
オリンピック・パラリンピック・ワールドゲームズと世界選手権の差別化
おそらくこれは世界的に考えている人もいるでしょうし、現にやっている人がいると思います。
現状オリンピックやパラリンピックなどの複合競技型の世界大会と、各競技の国際協会が主催する世界選手権は、少なくとも大衆目線では差別化ができていない競技は多くあります。
この男女平等の流れをうまく使えば、差別化も出来るのではないでしょうか?例えば、オリンピック・パラリンピックはミックス競技中心にして、各世界選手権は男女別の競技を中心にやる。など。
考え方はいろいろありますが、ぱっと見で差が分からないような同じような大会をいろいろやっていても、メディア的には取り上げづらくなるでしょうし。