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公開日:2019年5月7日
更新日:2019年7月15日
年成長率7%を誇るミャンマー。アジア最後のフロンティアとも呼ばれるこの国は、かくもユニークであった。街歩き編。
ヤンゴン
ミャンマーの首都ヤンゴン。非常にごみごみしており、富裕地域とローカル地域が明らかに分断されている。
車の運転も、暴走族ばかりなんじゃないかと思うくらいクラクションが多めの、典型的途上国のスタイル。ホテルからの眺めもこの通り。スラムのようなエリアと、高級高層ビルとその建設エリアエリアが隣接している。
じつは、そもそも首都はヤンゴンではない。首都は2006年にネピドーに移された。このことは私もヤンゴンに着いてから知った。ちなみにネピドーは、だだっ広いところにひたすら長い道路が敷かれている状況であった。シムシティのようにとりあえず「えいやっ!」と、画面でミスクリックでもしたのかという感じに、突然なんもないところにラスベガスのようなホテルが立っていたりする。これはこれで地平線が見えそうである。
シティ・オブ・タジン鍋
さて、ヤンゴンどころかおそらく他の町でも、町中は金のこんな形のものが至る所に立っている。
これ、どこかで見たことがないだろうか?これである。
黄金の巨大なタジン鍋が、町の至る所に建設されている。
こちらは最大のシュエダゴン・パゴダ Shwedagon Pagoda
タジン鍋によっては、中に入ることもできる。
土足禁止
仏教徒だからだろうか、寺院付近では、入り口のコンクリートのあたりから、土足と靴下が禁止される。靴を手にもって中に入ることになる。途中水たまりとかもあるんだけどな。とか、ここ泥あるけど、等もお構いなし。土足は土足である。
観光地が外国人”差別”
観光地では、外国人のみ入場料を払う。入り口で氏名やパスポート番号などをひたすら書かされる。個人情報なんてもんじゃない。(チェックはされていないので嘘を書いてもおそらく問題ないはずではある。)
しかも周りで売っているものの値段に対して、入場料が結構する。しかも地元価格からすると、10000チャットなどと、結構高い。夕食が食べられてしまう。これはいろんな観光地で実施されていた。一応レシートも発行される。要するに自国民を優遇している。
一方、参考までに日本では、こんなサービスがあった。
東京スカイツリー インバウンド専用サービス天望デッキ・天望回廊セット券『Fast Skytree Combo ticket』販売開始!
外国人の友人とスカイツリーを訪れた際、約2時間待ちといわれたが、「外国人のお客様は、行列を飛ばせます。」と、ベルトパーテーションを開けてくれ、行列をすっ飛ばし、中に入れてくれてしまった。
ちなみに調べた感じちょっと高い。スカイツリーの場合の値段の高さは丁度ミャンマー換算で10000チャット分くらいだから、偶然にも、同じくらいになった感じはある。しかしそれでも、外国人を優遇はしている。これは国民性の差なんだろうか。
アウンサン・マーケット
マーケット。迷路。ごみごみしている感じが、ドン・キホーテのようである。値段が書いていない商品がひたすら並び、貴金属店もそこかしこにある。見方によっては、マネーロンダリング場に見える。特に貴金属は溶かしてしまえば元の形状がなくなるので、どこから仕入れたかがさらに見えにくくなる。宝石も似たようなもんである。
しかし一方で、先進的な部分もあって、世界中のいろんな通貨で買い物が出来る。
ちょっと見て回っていると、こんな翡翠の像を見かけた。
おお、どこかで見覚えがある。こいつじゃないか。
長年脇を通り過ぎて行ったこいつ。
足の曲げ方まで一緒。これはもう買うしかない。
しかしひとつ約200円ほどであったが、その際、チャットを持ち合わせていなかった。財布にほかの通貨を入れていたが、これでどうか?と聞いてみたところ、店主はスマートフォンでレートを確かめ始める。え、問題ないし、イギリスポンドなんて初めて見た!という反応。お釣りでもいいという話をしたものの、「10ポンドで7個買える」っていう話もあり、後者を選ぶことにした。結局7個買えた。競馬みたいに見える。
私としてもいろんな通貨を入れておくことが、役に立ったのはこれが初めてかもしれない。まさかミャンマーでポンドを使うことになるとは。
これだけ買うと、当然のようにほかのものも紹介してくる。クジャクだとか、トラだとか、ブタだとか。ほかのポーズの馬も。しかし私はこのポーズの馬にしか興味がないんですよ。結構不思議に思われていたかもしれない。
ただ、ここも脆弱性の監査的な意味合いだと、よく分からないおもちゃのお金だとしても「これはイギリスのポンドだ」とか言えば、買えてしまったかもしれない。
さらに、ミャンマーチャット以外を受け付けていない店も、「ドン・キホーテ」内の両替所を紹介してくれた。
ちょっとスーパーマーケットでは売っていない感じの、派手目なロンジ―を探していた。その際に、カラフルなロンジ―店の脇を通った際に、「あ、あった。」とみていたら、おそらく家族経営なのか、脇の中高生くらいの子に呼び止められた。(以下英語全部である)
“Oh really cool! … Japanese? Longyi Kawaii”
me”oh.”
少女「ロンジ―買わない?」
私「もう履いているよ!」
少女「もう1本!」
私「じゃあ男物のピンクのロンジ―ってある?スーパーでは女物って言われて買えなかったんだけど。」
少女「もちろん!」
私「え、あるの?」
と店主の母親?が2つピンクのロンジ―を出してくる。確かに男物である。
そんなことをしているうちに、友達か、知らぬ間に4人くらいに増えていた。
スーパーでのロンジ―の値段は、8000-13000チャットであった。少し高くてもいいかな?と思っていたところ値段は10000チャットらしい。別に高くないじゃないか。ちなみにチャットは持っていなかった。上のポンドの例があるので「これで大丈夫か?」と今度は1000円札を取り出す。
両替所があるといわれ、ドン・キホーテの中を進む。とっさに「あ、これは外国人ぼったくりの常套手段か!?」と、今までの外国の経験が私にそう勘繰らせた。警戒し、自分でもレートをスマホで検索。しかし、レートはむしろ良心的。逆にあっけなすぎて驚くくらい。
しかし、受け取った際に店の子が「枚数をちゃんと自分で数えること!騙されちゃうよ!」とお店の子に注意される。個人的にはよくあることなんだが、私はなぜ初対面の歳が半分くらいの子に注意されているんだろうか。
“Arigato-Gozaimasu. Pink Longyi Kawaii”
それでも外国人価格としては最低レベルとはいえ、現地価格よりは高かったようである。お兄さんかっこいいね。って言われたから買ったわけではない。
参考ページ ゆとりの遠吠え
詐欺師がマイルド
観光地といえば詐欺師がつきものである。しかし、ミャンマーの詐欺師・ぼったくりは、フランスやタイ・などと比べるとだいぶマイルドであった。
サクレクール寺院前の「ミサンガ!!」とミサンガを巻かれて10ユーロ取られたり、タイの寝大仏・ワット・ポーで手品的に5000円くらいすられたりとひどいものであったが、それよりはなんともマイルドである。
TシャツのSサイズは5000チャット。
「Sサイズは生地が少ないけどXLサイズは生地が多いから1000チャット高いの。だから6000チャット」
いや、シャツの値段がサイズで2割以上違うとか聞いたことないぞ。
「え?ほんとに?ありえなくない?」とか言っても変える気は全くなさそうであった。
実際のところ、70円値上げされても、あ、はい、程度にしか思わないのだが。ここに漬け込んでいる。
スリや荷物をあさられるとかは全くなかった。
ティンジャン
ミャンマーのティンジャンと呼ばれる正月には、一年の厄を払うために、水をかけあう。道端を歩いていても現地人から水鉄砲やホースで水をかけられる。国を挙げての無礼講。丁度滞在していた。
ただし、水がそこまできれいとは言えないため、目に水が入って結膜炎になったりもするというなんともロックなお祭りである。