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公開日:2019年5月27日
更新日:2019年7月21日
年成長率7%を誇るミャンマー。アジア最後のフロンティアとも呼ばれるこの国は、かくもユニークであった。
服装
40度近いために非常に暑く、スーツなど着ていられない。服装がラフになっていく。これに適応して服装もかなりラフな正装が存在。
ロンジ―
ミャンマーの民族衣装はロンジ―というこちらの布。
輪っかになっているだけで、布である。カーテンを巻き付けているのとそんなに変わらない。
サンダル
土足になる機会が結構あるので、これも理にかなっているといえばその通りである。しかし、このサンダル、ちょっとした決まりがあるようである。
親指と人差し指の間に「鼻緒」がついているものは正装扱い。
しかし、鼻緒がついていないものは、いくら高級でも正装ではない様子。
よって、ビーチサンダルは革靴と同等扱いである。
ビーチサンダルは高級シューズを超える。
神聖なるビーチサンダル。
よって私も日々こんな格好である。
半袖ノーネクで問題ない。むしろネクタイを巻くものだとは思われていない可能性も…?
こんな格好で歩いていたらおそらく怒られる。日本でなくてもヨーロッパ・北米などなど大概であるだろう。それでもれっきとした正装である。ただこの格好、相当に楽だ。日本でもスカートを導入したくなってしまう。
お金の概念
ご存知のように、一般的には、お金は、両替をしても手数料を取られない限り、価値は同じである。例えば、10000円札1枚と、1000円札10枚では価値が同じであることは、だれも疑うこともないだろう。
しかし、ミャンマーは、違う。この表を見てほしい。
なんと100ドル札1枚と、50ドル札1枚で、両替レートが違う。
確かに、気持ちはわかるんだけども、確かに、どちらかといえば、折り曲げてポケットに入れてしまって間違えて洗濯しちゃってティッシュの破片とかもくっついて開けなくなっちゃった感じのお札や、ヘドロにでも漬けたみたいなぐっちゃんぐっちゃんのギットんギットの今にも腐敗して破れそうな札よりも、今刷ったばかりですっていう感じのインクのにおいする札のほうがいい。しかし、お金の価値って状態で変わらないのが重要なのであって、額に入れて飾るんじゃないんだから、とも思う。
さらに、銀行によって、同一日でも取引額が微妙に違う。何とも変わったシステムである。
アービトラージ
1ドル札100枚と100ドル札1枚では、価値が約6パーセント異なる。1ドルに対し約6セント分値段が違う。要するに両替をするだけで、1ドルあたり6セント得をすることになる。100ドルを変えると6ドル分得をする。
1億円分この作業をすると600万円分のプラスとなる。
似たような現象を利用したものとして、アービトラージ取引(裁定取引)がある。アービトラージ取引は、取引所間の値段の差を利用して、安いものを買い、高いものを売ると利益が出る。この取引を言う。
ミャンマーでは、同じ取引所でアービトラージ取引が出来る。
ただし、これを行うには、輸送費やその他手間賃がかかる。このアービトラージを事業として行うには、1回の輸送で1万ドル位は利益が出ないとやっていられない。2000万円分は一度に輸送できないといけない。これは1万円札2000枚である。
ただ、これでも日本の銀行の普通預金金利より、だいぶ高い。
時間
時間通りに来ない。が、時間までには絶対に帰りたがる。
10時待ち合わせでも、10時半ごろに来て、12時には確実に帰る。「時間厳守」である。
あのー、私たち、はるばる飛行機に乗り、ホテルに泊まり、来ているんですけども・・・。と何度も言いたくなる限りである。
日本とは正反対である。時間には来るが、終業時間を守らない。もちろんこれは良いかどうかは別として。
セキュリティ
市内の人の集まる至る所に、セキュリティゲートが設置されており、入場の際は荷物をスキャンし、人間はゲートを通る。
思いっきりブザーがなる。それでも「どうぞ。問題ない。」
地獄のミサワのような口調で、こう言いたくなってしまうほどである。
https://store.line.me/stickershop/product/542/ja
「いいですか?私が、このゲートを通って、ブザーが鳴りました。赤いランプも点灯しています。なんで通すの?」
「いいですか?私が、このゲートを通って、ブザーが鳴りました。赤いランプも点灯しています。なんで通すの?」
これは、何のために監視しているんだろうか?いやむしろこのセキュリティの意味を理解していないのかもしれない。一方で空港ではボディチェックがしっかりしている。
荷物もスキャンしている。あまりモニターをきちんと確認している様子はない。それでも「どうぞ。問題ない。」
もしかしたらこれは、カバンを調べて、武器や爆弾が出てきても「ああ、あなたはピストル持ってるのね。」でゲートを通しちゃいそうなもんじゃないか。
託児所化する職場
ネットで事業が公開されているので問題にはならないが、一応安全のため文字にはしない。
お子さんを職場に連れてきている。一瞬託児所と勘違いするくらいに、お子さんたちが廊下を走り回っている。彼らの社会では常識だと思われる。お子さんたちが仕事の書類を持っていたりとセキュリティとしてみた場合には、問題になりそうなことが多々ある。
一方、この方式であれば託児所問題・待機児童問題などそもそも発生しえない。一周回って働き方改革先進国である。
服装問題もなければ、過労問題もなく、待機児童問題もない。アジア最後のフロンティアから見習うことも多い、と感じる今日この頃である。