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公開日:2017年9月7日
更新日:2020年6月3日
部屋の契約が切れるので、別の家を探しに、下見に行った。ほとんど場所から探した。
引っ越し先候補の家の下見に行ったら家主がヤバい雰囲気のごみ屋敷だった話。
約束の時間に家についてベルを鳴らす。入口の柵が壊れていたが、この時はまだ何とも思わないのであった。
さてベルを鳴らしたらおばさんが応答した。「今行きます」と言ってから数分がたった。しかし誰も出てこない。
「え、この家そんなに広いの?そんなわけないだろう。どんな家でも5分かからないだろう。インターフォンに出てから玄関に来るまで5分以上かかるってどういうことだろう?」
そんなことを考えているうちに、家のドアがやっとのこと空いた。
そうしたら、サンタクロースのような、白ひげを生やした叔母さんが出てきた。
もう一度言いますが、白ひげを生やした、おばさんが出てきました。おじさんではありません。おばさんです。
ちょっと検索してみたら髭の生えるおばさんというのもいるようなのでまあ、この写真の方が老けた感じ、ということにしましょう。
そしてここで目が合ったときと、目線や動きなどのその振る舞いに「あ、なんか変だ。」と私の動物的感が働いた。
玄関を入ると、いくつかはそろえられている感があるが、大半の靴が脱ぎ散らかされており、歩くのをちょっと、躊躇するレベル。何とかその靴をかわしながら、会談へ差し掛かる。
どうにか2階にある目的の部屋についた。
タンスも、木の箱で、レールがついていないパターン。開けるのに摩擦でキコキコ言うどころか、使っていたらそのうちとげが刺さりそうである。これは戦前のものなんじゃないか。白くペンキで塗られているが、木目に沿ってところどころはがれている。
テレビが見られるように鏡で2回反射されて見れるように設置したそうだ。確かに鏡で二回反射させると、左右が2回反転して、実像と同じように見える。
それにしてもなんでそんなことをするのか。反対側に向いて寝ればいいだけじゃないか。そもそもセッティングの問題だろう。
「私たちは、お互いを信頼しているからドアにはかぎはないし、ドアも普段はしめない。」
白鬚おばさんはこちらを直視しているように見えるがどこか目線が焦点が定まっていない。そして私の方を見てはいるが、気にしているのとはまた別のようであった。必死に説明をしている。
最早、この時点でだいぶ「やべー、一刻も早くこの家を出たい。住むどころじゃない。」と考えていた。
続いてシャワールーム。シャワーの上には蜘蛛の巣が張っていた、どころか蜘蛛が動いていた。
ただ、シャンプーなども置いてあったので、ごく最近使っている形跡はある。
白鬚おばさんは「何か問題でもあるの?」という感じで説明を続ける。
おそらく表情も私はひきつっていただろう。
私の心の中の銀魂の銀さんは「なにぃぃぃぃぃぃ!?あー見てよ、あれあれ、蜘蛛の巣はっちゃってるよー。ていうか蜘蛛の巣どころかクモもいちゃってるよぉぉ。ここでシャワー浴びろっていうの?浴びる前よりも汚れちゃうよー、こんな家で暮らしてたら心身ともにすさんじゃって、生活どころじゃないよー。」
ツアーは続く。階段を下り、下の部屋へ。
白ひげおばさんは、ここは私の部屋だ。
「興味あるか?」
私は無言で固まっていた。もちろん興味などない。
白鬚おばさんは、となぜか中を見せる。
トンネルを抜けると雪国だったように、
ドアを開けると、中は
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/6/60/Garbagehouse.JPG
典型的な汚部屋だった。
のだめカンタービレののだめぐみもびっくりレベル。
圧倒されていた俺。
白鬚おばさんは「私はこんな感じだから、気にしないでね。」と言いはしていたものの、目が生きて返すものか、と言いたげな表情ですらあった。
ホーンテッドマンションのツアーは、庭へとつながるキッチンにたどり着いた。
キッチンではトーストマシンやコンロを紹介する。トーストマシンは使っていないのかまたしても蜘蛛の巣が張っているではないか。
心の中の銀さん「ホーンテッドマンションは夢と魔法の国だけにしてくれよー、ここイギリスだよイギリス。一番近いディズニーランドは海わたってパリにしかないよー。」
ぶっちゃけもう帰りたいしか頭にはなかったが、おばさんは庭を紹介するらしい。
なぜか白ひげおばさんは、庭に建てた掘立小屋に住んでいた。そこへ向かうらしい。
庭には木からつるされた手乗りサイズの人形。クリスマスツリー飾りのつもりなのか。恐怖でしかない。
庭も、草が生えっぱなしで、10m先ほどに見える掘っ立て小屋には、インディージョーンズのように草をかき分けながら進むほかなかった。
心の中の銀さん「あらあら草生えちゃってるよ、草生えちゃってるよー、大草原だよwwwwwwwwwww。俺は家の見学でインディージョーンズしちゃってるよー、そのうち大玉が庭の脇から転がってくるよー。」
さて掘っ立て小屋につく。
掘っ立て小屋は破れたカーテンがかかっており、そこから中を見ることに。もはや見る気すらなかった。
掘っ立て小屋内はゴミの山の奥に辛うじて形をとどめているベッドと、崩れかけたトイレがあった。
心の中で銀さん再び「なにぃぃぃぃぃ!?なんだこれはあああああごみだめ、だよごみダメ。ここに住んでるとか何なの?どう見ても刑務所のほうが居心地いいんじゃないぃぃぃ?」
https://www.youtube.com/watch?v=YnGhVC6NW9Y
家全体が埃っぽく、目がかすみはじめ、少し鼻が詰まってきた。ついでに全身かゆくなってきた気もする。
最後に、その白ひげおばさんは、入り口わきの比較的ましな部屋に私を入れ椅子に座らせた。比較的ましと言っても摩訶不思議なおきものが暖炉の上に置いてあり埃が積もって白くなっている。
猫が出てきた。そしてなぜだろう。偏見かもしれないが、ヤバいおばさんは猫飼っている率が高い、気がする。
白鬚おばさんはこういった。
白鬚おばさん「残念だけど、あなたには部屋を提供できない。」
俺「ああ、分かりました。」
心の中の銀さん「ふぅぅぅぅ。一安心。ここで暮らせって言われても断ってたわ。やーれやれ、やっと帰れるわ。よし帰ろうかな。」
白鬚おばさん「あなたとは一緒に暮らせないわ。あなた予測する力が弱いもの。私が何を考えているかとかで行動していない」
心の中の銀さん「やべーよ、やばいおばさんになぜか俺説教されてるよー、家探しに来たはずなんだど、結局ホーンテッドマンション紹介で、本末転倒とかじゃないよー。ていうかなんでこのヤバいおばさん、上から目線で説教たれてるのー?」
とりあえず、ホーンテッドマンションを出たら、真っ先にシャワーを浴びに戻ったのは言うまでもない。
よく見ていなかったのだが、連絡先を知った部屋一覧ページから見たら、庭に、人形が首から吊るされている写真も上がっていた。
この時点でやばかったようだが、それには気付かなかった。
教訓
百聞は一見に如かずとはいうが、
百写真見も、一実見に如かない
ようである。
部屋探しは、下見を入念に。家探しのページにも「下見は絶対にしましょう」って書いてある理由がよく分かった気分である。
なお、実名や写真をあげるのは問題だと思うので、他から似たような雰囲気の写真や動画を持ってきました。
参考:片付けられない心の障害「ADHD/ADD」とシンプルな対策
玄関を開けられて、白鬚おばさんを見たときに、たぶんこれかな?と予想しましたが、たぶんこれでしょう。
片付けられない障害、ADHD(注意欠陥多動性障害)とは?
主な原因としては、脳の機能障害です。
そのため、小さい頃から症状があることが多いようです。
ADHDには、以下の3つの特徴があります。
不注意:他のことに気をとられやすい、忘れ物や失くし物が多い。
多動性:ジッとできない、しゃべりっぱなし、離席が多く座っていても常に手足を動かす。
衝動性:話を最後まで聞けない、順番を待てない、会話に割り込んでくる
気を付けましょう。