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公開日:2018年11月7日
更新日:2018年11月7日
こちらの記事では、コーフボールの基本ルールと基本戦術を紹介した。
ディフェンスファウルによるアドバンテージ
コーフボールコートには、コーフ付近に円が二つ繋ぎ合わさったラインがある。
これはバスケットボールでフリースローに対応するシュートのためのラインである。
コーフボールでは、ファウルの重大さで対応が異なる。ファウル自体もいろいろあるので適宜まとめていきたい。
オフェンスがファウルをした場合、基本的にすべてターンオーバー(相手ボールに変わる)である。これにはトラベリングやプッシュスルー(チャージング)など様々なものがある。
ディフェンス側がファウルをした場合、ファウルの重大さによって、対応が異なる。ディフェンスファウルは、基本的にはボールのはたき落としと、ボディコンタクトである。この記事ではディフェンスのファウル後の対応についてみていきたい。
リスタート (restart)
ディフェンスが、オフェンスに意図せずぶつかったなど、大勢に影響がない軽微のファウルの場合、その場からやり直しになる。
ディフェンスは、ボール保持者から2.5m離れる必要がある。
オフェンスも、ボール保持者から2.5m離れる必要がある。
フリーパス (Free pass)
シュートチャンスに直接つながるファウルや、シュートに影響しないが重大なファウルの場合、フリーパスになる。例えばポスト(フィード)へのボディコンタクトなど。
フリーパスは、文字通り、フリーでパスをできる権利である。
シューターはペナルティスポットに立ち、フリーでパスができる。
パスが出来るだけで、絶対にシュートを打つ必要はない。
どこにパスをしてもよい。
レフリーのコールから4秒以内に、ポジショニングをする必要がある。
ペナルティスポットに立つ、パサーの首から下が動いた瞬間に、ペナルティサークル内に入ってもよい。パスを出してからではない。
オフェンス側がやりがちなミスは、2.5mルールを忘れることが多い。
オフェンス側がミスをするとターンオーバーになる。
ディフェンス側が2回ミスをすると、ペナルティに変わる。
もちろんディフェンスの立ち位置によって臨機応変に対応する必要はあるが、基本的な立ち方は以下のような感じ。
パサーは、いずれかの味方にパスを出し、リターンパスを受け取り、ディフェンスが来る前にシュートをするのが一般的。
ディフェンスの位置によって、動き方を変える必要がある。
ペナルティ (Penalty)
シュート自体に直接つながるファウルの場合、ペナルティになる。
ペナルティは、コーフから2.5m離れたペナルティスポットからノーマークで直接シュートが打てる機会である。
シュートはどのような方法をとっても良いが、下投げが多い。
ペナルティは、シューターからボールが手が離れたら、サークルに入ってよい。ややこしい限りだが、フリーパスとは異なり、シュートを打つまではペナルティエリア内に入れない。
ペナルティーシュートは決めて当然という風潮があり、公式サイトでも「ペナルティを外した」ということは記録される。
ペナルティの際の典型的な立ち方は以下のような感じ。もちろん決めて当然なので、立たないことも多い。
イエロー・レッドカード
サッカーと同様、コーフボールにもサッカー同様イエローカードとレッドカードがある。レッドカードになると退場になる。イエローカードが出る前にまず警告が入る。そもそも野蛮な感じのスポーツではないので、なかなかお目にかかれない。
「今日の審判、そのカードちゃんと持ってたんだ!」と感心するほどに登場回数が低い。
これらに関連した戦略
コーフボールはすべて1点である。これはフリーパスやペナルティでも同様である。10mのライン際から決めても、ペナルティシュートで決めてもすべて1点である。
シューターは同じコート内の4人の中から好きな人を選べるので、バスケットボールのフリースローが下手なプレイヤーに対して意図的にファウルをしてシュートを止めることも効果が薄い。
よって、フリーパス・ペナルティからの得点の比率が、バスケットボールのフリースローに比べて必然的に高くなる。
オフェンスは、ファウルをもらえるような動き方をすべきであり、ディフェンスはなるべくファウルをしてはいけない。