目次
公開日:2016年2月20日
更新日:2019年7月21日
はじめに
さて、ヨーロッパの一部の地域では盛んなコーフボールですが、日本を含め、結構な地域ではマイナー競技として知られています。ちょっとマイナーなので「コーフボールあるある」的な記事も、散見される印象です。今回はイギリスの1地域であるウェールズコーフボールのコーフボールあるあるを和訳つきで解説したいと思います。
ウェールズ
ウェールズは、イギリス・グレートブリテン島の西部に位置する「国」のひとつです。
国旗はこんな感じ。
基本知識としては、イギリスのうちの1つってことでOKです。
ウェールズコーフボール
ウェールズのコーフボールは、4クラブとジュニアで構成されています。うち2クラブは大学のチーム。そのうちの1つはカーディフ大学で、この大学とは2016年3月のインカレでケンブリッジ大学と同じグループに入り、対戦が決まっています。
ウェールズ代表も、もちろんあります。
International | Welsh Korfball
ケンブリッジ大学コーフボールクラブコーチ2015/2016
2015/2016シーズンのコーチが現役のウェールズ代表です。この人とは現在クラブチームで一緒にコートになっています。このこともあって個人的にはウェールズ事情には、ちょっぴり詳しくなってます。
コーフボールあるある
さて本題です。コーフボールやってた人ならああ、確かに!っていうのがかなりあります。今回はウェールズの方の記事を引用します。ちょっと訳付きで行きましょうか。
You know you’re a korfballer when you have…
もし、以下のことがあったとき、あなたはコーフボーラーだって、気付くでしょう。
1. a prearranged speech you give when someone asks you “what is korfball?”
「誰かが「コーフボールって何?」って聞かれたときの為に説明をあらかじめ用意している。」
いや、確かにこれそうなんですよ。私も用意してます。何度も聞かれるのでそれだけで毎回洗練されていきます。プレゼンも回数重ねたほうが上手くなるのと同じ原理です。
2. seen very average looking men succeed with women well out of their league because they have a nice veer.
「方向転換をするのが上手いため、平均的な見た目の男でも女の人と上手くいっている。」
コーフボールは、言ってみればパスだけのバスケのようなものなので、パス・ランのようなクイックネスが重要になります。方向転換が上手いか・・・。
男女混合のスポーツでそっちも上手くいくって言われると、なんかプレイヤー全員がそういう下心持ってるみたいになっちゃうような・・・?
3. realised it doesn’t matter how athletic, strong and fast you are. You will never get in the team ahead of the fatty that can shoot.
「身体的に優れているか、強いか早いかは関係ないと実感する。デブだけどシュート尾が入るプレイヤーにはかなわない」
ああ、これもなんとなく分かる気がする。ルール上制約が多いので上手さでカバーできる部分が結構あります。ただ、最終的にみんな上手くなってくると、でかくて速いくてシュート入る人が勝っちゃうんですよね、この競技。
4. got confused because someone on a night out shouts ‘party’ .
「誰かが「パーティ」って夜飲み会とかで叫ぶと混乱する。」
コーフボールでは、見方に知らせるために「パーティ」って言います。本当です。ふざけて無いです。今検索しても出なかったけれど、オランダ語で「サイドが変わる/ターンオーバー」とかの意味があるそうで。
5. become far to excited because someone joins your club and says “I have played before”.
「今までにやったことある」っていう人がクラブに入ってくるとめっちゃ興奮する。
オランダやベルギーではそうでも無いかもしれませんが、少なくともイギリスでは、カレッジスポーツ(大学からやり始めるスポーツ)として浸透しているので、「やったことある!」って言われると、超戦力が現れたような気分になります。
6. the sad realisation that if you were as good at a real sport you would probably be paid/famous.
「もし他の競技が上手かったら給料貰ったり、有名になっていると悟るとき」
これは、どうなんでしょう。確かにマイナーですが、日本人の感覚だと、代表になって有名選手になるのって、野球とサッカーくらいなもんではないでしょうか・・・?
いずれにせよ、コーフボールがマイナーなのは事実ですけども!
7. explained the cutting rule more times than you have had sex.
「カッティングのルールを説明した回数の方がセッ○スした回数よりも多い」
カッティングって言うのは、「ボールを持っている人とボールを受ける人の間がディフェンスしている人が通れる以上の幅をあけなければいけないというルール」に対する違反。要するにスレスレを通ったってことです。
かなり理解するまでに時間がかかるのと、理解できてからも実践でも何回もやってしまうのでこういう回答になってしまうのでしょう。
8. told the new player who is very tall to just stand near the post.
「背の高い初心者には、ゴールポストの近くに立っててと指示する」
明らかにリバウンド取れますからね。そのほうが。高身長は正義の競技。適当に動かれても困るからそれが最適な気すらしてしまう。
9. paid extortionate rates for shoes because you were assured they are “made for korfball”.
「コーフボール用のシューズってだけで最高レートをつけてしまう。」
すいません、私、はいているのバスケットボールシューズです。日本人の足にはアシックスがいいっていうのありますから・・・。
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ただ、それでもコーフボール用って見ると、思わず写真を撮ってインスタグラムにあげるくらいのことはしそうです。
10. wanted to throw the ball at the head of the douchebag jumping across the halfway line.
「ハーフラインを飛ぶバカ野郎の頭にボールを投げつけたくなる」
コーフボールでは、オフェンスコートとディフェンスコートが分かれているので、ボールの奪い合いでハーフラインを飛んだりします。(ちょっとルール知らないと奇妙ですがよくあります。)
その時ファールしたりとか、いろいろあるんですよねぇ・・・。
11. chronic joint pain.
「慢性的な関節痛」
結構インテンシブな動きなので、間接は痛くなったりするかも。感覚だと下手したらバスケよりも間接には負担かかってるかも。このため、足の怪我の後、サポーターは欠かせません。
12. (for girls) stood in loads of space while watching two guys who think they are globe trotters ignore you completely.
「(女性プレイヤー)よく動く2人の男をコート上の離れた広いスペースで見ているときは、完全に無視された気分になる」
ああ、確かになんとなく分かるわ。確かに下手に近寄っても逆に危ないかも。
13. kept checking EKA website to see if your goals have been updated.
「リーグのリーダーボードが更新されていないか、イングランドコーフボールのページをチェックしている。」
イングランドのコーフボールでは、全員がイングランドのウェブページに氏名と共に得点ランキングなどが表示されるので、見ていて面白い。
ただ、更新されるのが速かったり遅かったり不定期なので、チェックし続けることになってしまうのでしょう。
14. seen someone on a korfball forum proclaim that ‘we need a long term strategy and must develop youth korfball’ like they are the first person ever to come up with this genius plan.
「コーフボールフォーラムで「もっと長期的な戦略でユースを育てる必要がある」といった主張をする人を見たときは、始めてその天才的な計画を見たように感じる。」
確かに、スポーツとしては、ジュニアを育てるって重要なんでしょうけど、時間も根気も必要ですよ!?
15. shouted ‘don’t foul’ as someone takes a running in shot.
「ランニングインショットに行くときは「ファールしないで」と叫ぶ」
ランニングインショットというのは、バスケットボールで言うところのレイアップシュートです。これに行くときに、ディフェンスがちょっとでもあたると、ほぼほぼ確実にペナルティショット(ほぼフリースローラインの半分くらいからのシュート)を与えられるので、絶対にファールはするな。って言うのはよく見ますね。
というのもゴールが3.5mと意外と打ちにくい高さにあるので、バスケットのレイアップよりも外れる可能性が結構高いです。特に初心者だと、やったことが無い人が傍から見てると「あれはずしちゃうのか・・・。」と思ってしまうほど。
16. drank in a rugby club after a summer tournament and felt all the rugby players judging your ‘controlled contact’ sport.
サマートーナメント後にラグビークラブで酔っ払っていると、ラグビー選手が「わかっててやってるコンタクトスポーツ」だと感じる。
これどうなんでしょうか・・・?訳が違う?
確かにコーフボールは押してはいけませんが、意外と押してます。対してラグビーはご覧の通り押しまくりです。
17. looked at someone like they have murdered your family when they shouted ‘I see you’ and didn’t switch.
「「見えた」と言ったのにスイッチしなかった、のを見たときは誰かが、あなたの家族を殺したかのように見る。」
コーフボールはオフェンスは男子2人女子2人で行います。異性へのディフェンスは出来ません。
このため男子が1人抜かれると、必然的にカバーリング(スイッチ、マーク交代)できるのはもう1人だけ。
そのときに、抜かれた人が、カバーが出来るもう1人が「見えた」のに、その人がスイッチしてカバーをしなかったとなると、抜かれた本人は「何でディフェンスしなかったの!」と思ってしまうのでしょう。
・・・まあ、抜かれないのが一番ですよ。
18. tried to explain to a basketballer why they should shoot two handed only to have them score more in their first session than you have all year.
「バスケットボールをやっていた人に、何でシュートは両手の打ちの方がいいのかを、最初のセッションで一年分以上説明しようとする」
今となってはツーハンドですが、これはバスケをずっとやってた人には理解に苦しむんですよね。イギリスでもワンハンドでもいいよっていう人も要るので流儀によるのでしょう。
ただ、コーフボールにはドリブルが無いのと、ディフェンスのルールの関係で、練習すればツーハンドの方がいいのは、ツーハンドを練習していてやっと気付いたポイントです。
未だに状況によってはワンハンドも使います。
19. laughed at a former netballer giving 3ft of distance to the player with the ball.
「ネットボール経験者が3フィート離れるのをやったとき。」
コモンウェルスで流行っているネットボールでは、ボールを持っている人から3フィート離れてディフェンスしないといけないというルールがあるのでその名残で離れちゃうんですよね。これも両方やってるとなんとなくわかります。
久々にネットボールをやったら、近づきすぎて、ファール吹かれました。
20. felt guilty for exploiting a new player who didn’t know how to run the block.
「どう動けばいいか分からない初心者をカモにすると、罪悪感を感じる」
まあ、いっていの法則があります。
ただそうやって経験して上手くなっていくんじゃないでしょうか・・・!?ということにしておきましょう。
21. felt your heart sink when the name of the player you’re markings starts with ‘Van’.
「マークする相手の名前が”Van”から始まっていると気が重くなる」
これ。ホントマジで。Van Derで始まる名前って大体オランダ人じゃないですか。オランダでやってる人ってもうキャリアが違うんでやたら上手かったりするんですよねぇ。。。
オランダの大会に出たときは、”Van”な人が多くて焦りました。そしてみんなやたらで会。
22. gone back to playing basketball and got annoyed when someone just takes the ball out of your hand.
「バスケットボールをまたやったら、ボールを手から奪っていく人にイライラする」
コーフボールでは、相手が保持しているボールに触ってはいけないルールがあります。この感覚でバスケットボールをやると、簡単にボールを取られます。そして「あれ、ファールじゃね?とか思うこともしばしば。」
ジェントルになっちゃうんですよねー。
ついでに個人的には、速攻で前に走れなかったり、リバウンドで押せなかったりと、いろいろな弊害はありました。もうバスケットボールは出来なさそう。
23. felt like christmas has come early when you play on a court with actual korfball markings.
「試合をするコートがコーフボール用のものだと、クリスマスが早く来た様に感じる。」
これは、やっぱコーフボール、イギリスではまだまだマイナーなので、正しいコートよりは、テープで書いたりしていることが多いです。
そんな中、コーフボール用のコートがあると、確かにちょっと嬉しくなります。これも写真撮っちゃうかも・・・?ただ、大学のコートは既にコーフボールのコートが引かれています。新体育館万歳。
24. been devastated when you best player leaves to go to university.
「ベストプレイヤーが大学に進学するために抜けると、めちゃめちゃになる」
確かに、強い人が抜けると結構痛手なこの競技。
25. realised that you can be the worst player in Wales and still be within the top 100 in country.
「最も下手なプレイヤーでもウェールズでは100位以内のプレイヤー」
おそらく正式登録の競技人口が100人いないんでしょうね。
終わりに
以上コーフボールあるあるでした。分からない人も多いかとは思いますが、一回やってみると「なるほど!」と思うことも多いかと思いますよ!