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公開日:2016年3月15日
更新日:2019年7月15日
イギリスの大学のコーフボールの頂上決定戦が2016年3月5,6日に行われました。その模様をお届けします。地方予選では優勝候補に大差をつけ優勝。前評判ではベスト4に残るといわれていたケンブリッジ。さてどうなったのでしょうか・・・?
コーフボール・インカレ
大学のインカレは、British Universities and Colleges sport(BUCS)が一括で管理しています。特にコーフボールはBritish Student Korfball Association (BSKA)が担当しています。ということで、旗立ってます。
フラッグだけを拡大してみるとこんな感じ。
配られたパンフレットには、BSKAの紋章。パンフレットには、各チームの集合写真と、タイムテーブルのほかに、大学卒業後にコーフボールが出来るよう、地方ごとのクラブの紹介がありました。
結構立派なパンフレットです。
会場
会場は4年連続で、イーストアングリア大学(University of East Anglia, UEA)のスポーツパーク。イギリスで一番でかいスポーツ施設だそうで。確かにやたら広いけれども。
そもそもUEAはどこにあるんでしょうか?こちらになります。
ロンドンから北に3時間くらい。ケンブリッジからは自動車で1時間半。UEA以外のチームではケンブリッジが一番近いかな?ベッドフォードの方が近かったかも。まあとりあえず比較的「地元」で行われる。
スポーツパークはそのUEAがある、ノリッチ(Norich)のはずれ。
UEAスポーツパーク
やたら広いスポーツホール
さてこのスポーツパーク、イギリス一大きいということもあり、体育館も相当の広さ。2つのホールがあり、コーフボールコート(バスケットボールコート)が5面取れる。尚2階はギャラリースペースとなっている。
コーフボール掲示板
ノーリッチはコーフボールが盛んな地域ということもあり、クラブでの活動も盛んである。コーフボールの掲示板まで有り、思わず写真にとってしまった。
フラッグ
毎年上位に残る常連の強豪、ノッティンガム大学。コーフボールののぼりも立っていた。
大会形式
参加チーム
本大会は各4地区の予選を勝ちあがってきた各地域から4チームの計16チームで競い合われる。各地区の予選1,2,3,4位が、A,B,C,Dの4グループにそれぞれ分かれて総当りのグループリーグを行い、各グループの順位に応じて、他のグループと決勝ラウンドを競い合います。その際のくじ引きの様子は動画でも公開されました。
National Championships Draw 2015/2016
ケンブリッジ大学の所属する東部イングランド予選の様子はこちら。
チーム登録
1チームの最大登録人数は、男子6人 女子6人。要するに控えが4人まで。
試合規定
時間は20分ハーフ。国際ルールより短め。グループリーグは4コートを同時進行、ノックアウトラウンドは2コート同時進行。ショットクロックはグループリーグは無しで、ノックアウトラウンドは有り。交代は8回まで可能。タイムアウトは1回。
試合
さてここからは、試合を振り返っていきます。管理人も試合に出ているので、ほとんど写真がありません。委員会が写真を上げるのを待ちましょう。ケンブリッジはBグループの1位シード。
1日目
1試合目 vs University of Leeds
リーズ大学は、中部の4位。この試合、審判がギャグのような笛を連発してきた。卒倒するレベル。それでも最後は20点近く差が付き快勝。
2試合目 vs University of Manchester
マンチェスター大学。紫のユニフォームはおそらくスクールカラーからの利用でしょう。こちらも安定の勝利。個人的にはフェイクで翻弄するプレーをするも、誰も録画なんてしてない。
3試合目 vs Cardiff University
カーディフは伝統的にウェールズのほぼほぼ大学代表チーム。ウォーミングアップを見ている感じでは、難なく勝てそうな雰囲気であった。
ケンブリッジの弱点は女の子が強くない、遅い、というところは前々からしられていたし、広く知れ渡っていた。この試合ではそこを上手く突かれ、前半2点のビハインドで迎える。ただそれ以外は遠くから打ったシュートが運よく入っているように見えた。コーチも、普通にやれば逆転できるということであった。
さて後半、なぜか遠くから適当に投げているように見えるシュートが結構入った。そしてこの試合は通常より短く、20分しかない。1点の比重が重い。そして、最終的にそのまま負けた。今期初敗北。
この結果グループリーグを2位で終えて、Aグループの1位 University of Southanpton と試合をすることになった。対してカーディフはケンブリッジがダブルスコアで下したUEAと試合。
4試合目 vs University of Southampton
グループリーグ直後の1試合目は、試合形式上順位決定に最も重要な試合となる。各グループの1位と2位が試合を行い、勝ったチームがベスト4のグループ、負けたチームが5-8位のグループに振り分けられる。ということはどんなにグループリーグが1位でも、ここで負けると一気に5位以下が確定する。
相手は昨年優勝のサウザンプトン。聞いたところによると、女子がほぼ全員イギリスユニバーシアード代表。試合立ち上がり、明らかに動きがいいことが分かる。ひたすら翻弄され食いつきつつも、結局15-12の3点差で負けてしまった。
この瞬間、優勝候補にも上がっていたものの、表彰台への可能性すら消えてしまった。
以上で1日目は終了。みんなで夕食をとって2日目に備える。ただ、個人的には、このあたりから本当にやる気がなかった。
そしてカーディフはUEAに5点差でまける。もし、カーディフに勝ってたら、表彰台狙えそうだったのにな。。。などと悔やんでも悔やみきれない結果を耳にする。
ベスト4は、サウザンプトン、ノッティンガム、UEA、ブリストル。ブリストルは前評判では何も聞かなかったチーム。
宿泊先など
さてやる気がないなりに、夕食をとったり寝たりしないといけない。夕食はノーリッチ市内のPizza Hut,宿泊先はこちらだった。他のチームも結構とまっていたので、定番なのかもしれない。
2日目
既に表彰台がない、ケンブリッジは既にリラックスムード。コートが2面までになり、広くなりギャラリー席が出現。
コートがこんな感じで、
ギャラリー席がこんな感じ。
基本的に各チームのメンバーか、父兄くらいしかいませんけどね。
5試合目 vs University of Birmingham
バーミンガムは、コーフボールの歴史が長いらしく、毎年安定してベスト8には入ってきている。赤いユニフォームが目印。相手に190cm近い女性選手がおり、相当ビビッていた。この試合、私は全く出場しなかった。12-7で何事もなく勝利。最後はまたカーディフと試合。
6試合目 vs Cardiff University
さてさて最終試合は昨日負けた相手。さてどうなるか。なぜか相変わらず、適当に見える遠くからのシュートが入る。前半確か同点で折り返す。見方もペナルティショットが全然入らない。どれだけ運が悪いんだ。。。などと考えながら試合は終盤、結局11-9でまた負ける。
このとき、ああ、初日負けたのは必然だったのか、などといろいろ考えた。まあ、考えてても仕方ないので、また頑張りたいと思う。
決勝
さてUEAがブリストルを下し、決勝はサウザンプトンとノッティンガム。さすがにレベルが高い。特に女の子が上手い人が多い。最終的に8-7でサウザンプトンの勝利。
決勝はこちらから見れます。
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表彰式
表彰式では、順位のほかにも、得点王などが紹介されます。優勝はサウザンプトン。二連覇。
終わりに
そんな感じです。ケンブリッジは帰ってきてから例によって飲み会が開催されました。届きそうで届かなかったメダル。一回くらいはメダルに到達したいものです。