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公開日:2017年4月14日
更新日:2019年7月15日
私が取り組んでいるコーフボールはオランダ発祥のバスケットボール系の競技で、国際大会はオランダで行われることが多いです。今回は、Attila Tournamentと呼ばれる大会にケンブリッジ大学の選手として参加しました。国際試合というと「試合に全神経を集中して、相当にガチなんだろうな・・・。」と思うのが世の常ですが、なんだかこの大会は・・・ん?
コーフボール Attilaトーナメント アイントホーフェン
ヨーロッパ各地から約50チームが参加しているこの大会。今年で35回を迎えます。大会は金曜日の夜から、日曜日の午後まで。そもそもスポーツの大会なのに、夜から?というのがすでにおかしいスケジュール。
大会プロモ
大会のプロモーションビデオ。これは2015年のものです。
…なんとどこにもコーフボールの要素がない。
さすがにそんなことは無いだろう、と思い2013年のものも見てみた。こちら。
なんだろう、こちらはもっとSF映画みたいになっている。例によってコーフボールの要素どころかスポーツの要素がない。
今年のテーマはこんな感じ。
どっちかというとポーカーの大会に見えますね。コスチュームの設定があって、天使やシスターまたは七つの大罪の服装で来ればいいとのこと。
そもそもスポーツの試合でコスチュームってなんだよ!
Day 0
大会の会場はアイントホーフェン工科大学(Technische Universiteit Eindhoven TU/e)のスポーツセンター。Het Studentensportcentrum Eindhoven (SSC)
とある友人にオランダの工科大学に行くといったら「学会?セミナー?共同研究?」と聞かれたわけですが、答えは「スポーツの試合」です。
ちなみにアイントホーフェン工科大学がどんな大学かは全く知らないのですが、もし興味がある方は滞在されていた方のレポートがありましたので、こちらを参照ください。
パブクラウル
さてトーナメント開始の前夜、何をするかといえば、パブクラウル。アイントホーフェンの駅前の商店街を練り歩く感じ。要するにパブやバーを30分おきに徘徊します。時間は大体22時から午前2時。さてこれは本当にスポーツの大会なのか・・・!?!?
音楽も多様でしたが、大体はこんな感じ。
Day 1
夜中二時まで騒ぎまわった翌日、トーナメントが始まります。実際に試合方向でやる気満々なのは50チーム中5チーム位でしょうか。他はパーティしに来てる感じ。
辛うじて撮影していた写真。アイルランドの国の代表とかも出ています。中にはこの後のパーティで使うシスターの衣装を着て試合に出ている人まで。
本当にスポーツの大会・・・!?
試合はリーグと順位決定戦形式のため、試合の間が空きます。そんな時は外で、弓を使ったサバイバルゲームがあったり、
昼からビール飲んでたり。
様々です。
一日目の試合が終わったら、今度はBBQが始まって芝生で食べ始める。なんだか本当にスポーツのry
テーマの絵が描かれたケーキも配布中。
一日目の夜には、コーフボールのオランダリーグの決勝大会もあり、こちらを見ている人も多数。
オランダでは、コーフボールが強い、というのはステータスになりうるそうですよ。
ナイトクラブ
その後は、夜10時までは、自由時間と言いながら今度は仲間内で飲み会。飲んでばっかなんですけど。変装も完了して、メインイベント(ですよね?)のナイトクラブへ向かいます。
私達は、七つの大罪で着替えました。
七つの大罪(ななつのだいざい、ラテン語: Septem peccata mortalia、英: Seven deadly sins)は、キリスト教の西方教会、おもにカトリック教会における用語。ラテン語や英語での意味は「七つの死に至る罪」だが、「罪」そのものというよりは、人間を罪に導く可能性があると見做されてきた欲望や感情のことを指すもので、日本のカトリック教会では七つの罪源(ななつのざいげん)と訳している
クラブは朝4時ごろまで続きます。
Day 2
二日目は、明け方まで騒いでいたので、帰るのかと思ったら二日目も試合ですからね。一日目よりも全体的にやる気ない試合が多い。ただし勝ち残りの優勝争いをしているチームは違うようです。
その間は、試合をやりつつ、配っているアイスクリームを貰い、
バルーンのレースをやり、
日向ぼっこしながら自由に過ごす感じ。
全試合の後、決勝と表彰式が開催。どことなく「ああ、試合ってまだやってたんだ」的な感じは残っていた。
記念品も貰いました。
日本の「テニサー」よりも「テニサー」で、「イベサー」よりも「イベサー」、「オールラウンドサークル」よりも「オールラウンドサークル」な感じのこの遠征。これをスポーツの国際大会と呼んでいいのかは少し違和感を覚えますが、それでもこういう形のスポーツの大会があってもいいのではないか、と肌で感じることができたこの大会。
特に日々様々なものに縛られて追われるように過ごしている中、日向で芝生に座りながら何も考えずに、アイス食べながらぼーっとしていると「ああ、生きているな」と実感することができ、いい機会となった。