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公開日:2019年5月6日
更新日:2020年6月3日
私は、日本で働いている会社員である。5年ほどイギリスにおり、日本から離れて、いろいろ気付いたことがある。日本で会社員として働く、というよりも「日本人同士の時だけ」の追加の作法がいろいろある。半ば缶コーヒーのBOSSの彼になった気分である。この国の住人は。
https://www.youtube.com/watch?v=sTjqi4sgVuk
以下の例は、周りの話を聞いたり、脇で目撃したものも含まれている。日本人同士の時だけ、というのは、外国でも日本人同士の時は似たようなやり取りがある、ということである。
なお例によって諸外国は、西ヨーロッパ・北米・カナダ・オーストラリア辺りを指す。
礼儀をめちゃ気にする
日本人は、なんだか礼儀作法をめっちゃ気にする様子である。
名刺の渡し方
外国では、日本のビジネスカードは鬼門。みたいな記事まである。
Business cards (meishi) are serious business in Japan. How you deal with business cards sends a strong message about who you are as a professional in Japan.
https://www.japan-talk.com/jt/new/7-golden-rules-of-Japanese-business-cards-meishi
順番やその他もいろいろある。既に連絡を取っていたとしても、この紙を改めて、と出したりなどする。正直この紙をどう使うんだろうか?「ていうか私の連絡先わかりますよね?その紙要ります?」ていう感じすらする。
さらにそれをどう置くかなど。しかし注意深く見ていたとしても、これは人によって異なるようである。
ちなみに諸外国でむやみやたらに名刺を出すことはない。本当に連絡する相手にだけ渡すものであり、メモをしたりもしている。
配りすぎると価値が下がる! 欧米の名刺マナー
「名刺がないということは、日本人にとってはその人たちの身分を証明できないということであり、こちらが送った名簿が嘘かもしれないことになる」
逆にこの日本人の名刺への傾向を利用して、こちらの事業のヒントにはなった。
https://venturesports.jp/notitle-meishi-project
メールの宛先 様・さん・さま・君
メールの宛名の様や「さま」、前文の挨拶、どうのこうの、などなど。
使い分けがいろいろあるようだが、正直よく分からない。かといって明確な使い分けのルールはなく人によるらしい。明確なルールがないのにうまく使い分けるのって難しい、というかもう不可能に近いんじゃないか。
以下のような「様 さま さん」使い分けでヒットする「日本における様 さま さん」の区別の基準になりそうな記事ですら意見が分かれているじゃないか。
「様」…もっとも一般的。
「さま」…親しみをこめた呼び方としてよく使われており、失礼ではない。初めての相手やフォーマルな通知などにはつかわない。
「先生」…教員、弁護士、議員、文筆家、講師などへの敬称。
「各位」…「の皆様」の意味。「各位様」は敬称の重複になり間違い。
「皆様」…複数への呼びかけ。「○○の皆様」と書いてもよい。
「課長」…役職名は、名前の後ろにつけると敬称になる。https://diamond.jp/articles/-/149958
手紙や年賀状、メール本文の書き出しの宛名で相手が一人である場合、敬称として「様」や「さま」を使うことがある。例えば、「織田様」や「織田さま」といった具合だ。
この宛名の敬称において、漢字の「様」を使うべきか、ひらがなの「さま」を使うべきか悩んだ。調査し検討したところ、以下の結論が得られた。
通常の場面ではひらがなの「さま」を使う。
公的な場面では漢字の「様」を使う。
以下ではこの理由を説明する。http://myfuturesightforpast.blogspot.com/2016/01/blog-post.html
ビジネスメールでは「さま」とひらがな表記はせず「様」とするのが無難!!
以上、「様」と「さま」の使い方でビジネスマナー上どちらが正しいのかについてのまとめでした。「さま」のひらがな表記をビジネスメールで、絶対に使ってはいけないというわけではありませんが、正式な場ではやはり「様」を使う方が良い様ですね。距離感を近づけていくというところでいくと、「さん」を使って行ける様にしたほうが良いはずですしね。「様」と「さま」のひらがな・漢字での使い分けで悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
肩書をめちゃ気にする
日本人は、所属と役職名をやたら気にするようだ。役職は業務中の役割なだけだから、それ以外の時は、何の効力もないように思うのだけれども、それ以外の時も気にすることがあるらしい。
日本人は、名刺を手放して生活できない、みたいな記事を読んだ。個人的には、名刺入れ自体を忘れそうなので、対策のために何個かの名刺入れを、別々のカバンの中に入れている。
この辺りに日々気を遣うことに日本中のGDPの2-3割くらいを持っていかれている気さえする今日この頃である。
これに対する対処法?
幸いにして、私は、こういう組織の所属ではない。それでも、場合によってはこういう場面もある。なぜならば、組織内だけではなく、日本人同士一般において、でこれらを期待していると考えられる言動があることが、あるためである。
といっても「ああ、そういうもんか」と引いてみているため別にいやなわけではない。少し感心する。
これら対する私の対策法は「基本的に誰に対してもずっと敬語・ですます調」。中高校生にも。これをやっていたら、一部幼馴染にも敬語で話すようになってしまった。
日本人同士
日本人同士、とつけたのは、相手が外国人であった場合には、この考えが発動されないためである。日本語が全くできない香港人や台湾人辺りの雰囲気を出しておくと、やり過ごせるかもしれない。観光地などではよく使う方式である。
文化の問題
これら全体が、誰が悪いというよりも、日本人の文化の問題である。郷に入りては郷に従え、ではないが、私がどうこうしても変わるものでもなければ、変えることを試みることすらやめておくほうが無難な業界も多いだろう。
また、比較対象が、年齢や国籍・肩書などを一切気にしない外国の物理学科やコンピュータサイエンスのようなエリアにいたから余計に感じるのかもしれない。
一方で、私が代表理事や代表取締役としてやり取りをする場合には、もちろん名刺やアドレスを用意をしているが、連絡方法はどうするか、などは相手にも確認している。多くの場合「メールだと『様・さん』や前文などがあって面倒だから避けたい」と思っている人も、普段は言い出せないだけで実は多いようである。
これで微力ながら日本の効率の向上によりGDPの0.000000何%の向上に貢献できたように思う。
自分でも出来るところから、やっていければと思う今日この頃である。