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公開日:2023年6月19日
更新日:2023年6月19日
先日ビーチコーフボールの世界大会に出場した。私の役割としては「選手兼コーチ兼マネージャー」のような状況であった。
この経験を踏まえ、スポーツの国際大会のフォーマットなどをまとめておきたい。また会場のパタヤや国による雰囲気の差にも触れておきたい。
なおコーフボールに特化したレポートは以下を参照されたい。
【大会レポート】Beach Korfball World Cup (Asia) 2023
大会の運営方式
大会の運営は大きく分けると、二つに分けられる。
- マネージャー等運営向けのイベント
- 選手や参加者向けのイベント
コーチもどちらかというと、2に含まれる。順にみていこう。
マネージャー等運営向けのイベント
まず、前者はいわゆる「国際会議のフォーマット」であった。
部屋の配置からして机が並べられ、椅子が広めに配置され、さらに水やメモ用の紙が用意されていた。当然やり取りは英語である。
唯一違うとすれば、学会や国際会議の場合には服装がかっちりしていることが多いが、今回はスウェットやジャージ姿が多かったことくらいか。ワイシャツ辺りはいた様子だが、少なくともスーツ姿はいなかったように思われる。
ビーチスポーツイベント
こちらは運動会やフェスのようなノリのお祭りであった。特に各国の出し物がダンスな辺り。
大会自体は典型的なスポーツイベントである。中継や超高画質カメラで撮られる、外国の友人からチャットで見たと連絡が来るなど、公式記録がウェブサイトに残るなど、セッティングが良かったりするが、やっていることはビーチで砂まみれになりながら、スポーツしているだけである。
他の国際的なイベントとの差異
スポーツの国際大会は、学術系の国際学会や国際会議、ファッションショー、アートの国際展示会などと比較すると、消費カロリーがえぐい位多く、相当に疲弊し削られる、全体的に食べる量が多い、周囲のコンビニのプロテインが売り切れるなどがあるくらいで、運営側のアクティビティは本質的に同様な印象であった。
ここでよくある勘違い(?)は、メディアなどが取り上げるのは後者のコンテンツの部分のみである。しかし実際には国際会議的会合である前者で決定が行われていることを忘れてはならない。
ロンドンコレクションSS18。フリーメイソンホール。ファッションショーと学術の国際学会の比較
求める人材
これからわかるように、リソースが少ない中では、2つの国際会議のような状況と、各種特化型イベント、今回の場合にはビーチのパリピイベントの両方をこなせる必要がある。学業と課外活動の両立・文武両道の延長である面をつくづくと感じる。
さらに運営の立場から見れば、意思決定を行っているのは前者の会合で、後者の選手やコーチはいわば「替えがきく存在」である。簡単に入れ替えることが出来る。そのことからも後者の人材は前者も兼任できるようなスキルセットを揃えておくことが、経歴としても仕事としても様々良いことがあるだろう。
前々から行っているこちらである。
その他・Q&A
その他必要そうなことやよく聞かれることを経験と共にまとめる。
初対面の人と対等に流暢に話せる
(スポーツの競技だと比較的関係ない気がするが)国際的な会合で重要なのは間違いなくネットワーキングである。
初対面の人と対等に英語で話せるのはもはや必須である。もじもじしていていてはなめられるだけである。特に日本人は身長も低めで元から舐められやすい中で発言もしないのであればもはや無視されるだけである。最低限流暢なな英語くらいは出来た方がいいと再確認することとなった。
話の内容のコンテンツとしても幅広い教養が役に立つ。宗教・地理・世界史辺りはかなり有効である。
参考記事:国際会議・国際学会などの立食パーティで初対面の人と英語で話すコツと、日頃から出来る下準備
仕事:リモートワーク
リモートワークは出来るのか?答えはYesである。やり方によっては余裕である。
よく、スポーツの業界では「海外の国際大会に行かないといけないから、長い休みが取れない正社員は無理だから派遣社員で食いつないでいる」といった話を耳にする。
正直そんなことはないことを改めて再確認した。
リモートワークが出来る仕事であれば、(ビザや時差の問題などがある可能性はあるが)時間的には簡単にできる。例えば今回の大会の場合には、試合開始は夕方。午前中は基本的に自由時間であった。百歩譲っても半休であれば普通に仕事ができる。払わなくてよい犠牲は払わない方がいい。
このことからも、前々から事あるごとに言及していることではあるが、上記のような話よりも「リモートワークが出来るタイプの仕事をする」というのは収入やキャリアの面でも、スポーツの面でも都合が良さそうである。
おまけ:タイ・パタヤの雰囲気
さておまけであるが、国際的なイベントでは、地域の特徴も踏まえることが多い。
今回の大会会場はパタヤ。アジアでも屈指の歓楽街として有名な地域の様子。オープニングのあいさつでも公式に触れられていた。
大会の会場となっているホテルの隣の通りがどうやら有名な「ペイバー通り」であった。ペイバーとは、要するに「お持ち帰り」のようである。相場が5,000円程度の様子。
延泊で泊まったホテルのミニバーにはこんなものがあり、すごいなと。思わず写真を撮ってしまった。
スポーツ大会で歓楽街で買春行為?なんだか聞き覚えがある。
残念ながら?バスケ日本代表をリスペクト()しての行動は起こすことはなかった。
買春がバレて「強制送還」 史上もっとも恥ずかしいバスケ日本代表
・・・何かに参考いただければ幸いである。