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公開日:2019年8月23日
更新日:2020年6月3日
昨今、有料オンラインサロンや有料記事など、ネット上でもお金を払わないと見られないようなサービスが多くみられるように
一方で、私は、情勢に左右されづらいような重要な情報は、依然として無料で見られる状況なのではないか、と考えている。この記事ではそのあたりについてまとめていきたい。
(このテイストのイラスト使うと一気に胡散臭くなるの法則があるように思う。)
確かに、昨今、
さらに人間は隠されると見たくなるのだろうか?情報商材には凄い値段がついている。様々な分野で存在しているということは、買う人がそれなりにいるということだろう。それでも最重要な情報は、有料の部分にも書いていない可能性が高い。発信者が知らない場合もあるし、意図的に隠している場合もあるだろう。
しかし、それはよく考えると、ネット以前からそうなっている。
普遍的に重要な情報は無料
逆に、最先端の情報や、時間に左右されずに真に役に立ちそうな情報、古今東西普遍的に重要な情報は、
例えば、最先端の論文は、分野にもよるがジャーナルに掲載される前に、
商標や特許も内容が公開されている。こちらもタイムラグなどはあるものの、無料で見られる。それ以外にも法律や政策・制度にかかるものは、
これは本でも同じで、人類として真に読むべき本は古典が多い。
さらにきれいな本の形ではなく、
ちょっと検索をしてみた。
奥の細道・松尾芭蕉
https://hosomichi.roudokus.com/
方丈記・鴨長明
https://www.aozora.gr.jp/cards/000196/files/975_15935.html
完全に全文が無料で読めてしまう。外国のものもその翻訳も公開されていることが多い。これらの解説本や論文も無料か安く手に入る。仮にネット上に無くても近くの図書館では必ず借りられるだろう。
古い本でなくても、この法則は当てはまる。
Introduction of ~
「わかりやすい~」のような本は多く発売されているし、そこまで内容も濃いとは言えない一方で、「
これもちょっとやってみよう。
“Introduction Machine Learning pdf”と検索すると出てくる出てくる。400ページを超える高密度な内容のPDFの数々。
http://www.datascienceassn.org/sites/default/files/Introduction%20to%20Machine%20Learning.pdf
なお、こういう無料ファイルは、概して日本語のものよりも英語のほうがハイクオリティである。私もどうしても概要がつかみにくいときは3倍速くらいで理解できる(気がする)日本語の本を買うこともあるが、基本はこういう方法で探したほうが無料だし、内容が濃いのでpdfを探すことが多い。
英語の学習も無料ででき、
特に暗号化されていないし、目の前に毎日のように表れていて、
https://seanjziegler.com/solving-googles-billboard-challenge/
よって、現代では、鮮度だけが重要な時事情報以外の、
結局はリテラシーの問題
結局は情報は無料で見られたとしても、どう使えばいいかがわからない、そしてどう調べればいいかもわからないのであれば、どうにもならない。
結局のところ、毎回次の引用に行き着く。
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言えり。されば天より人を生ずるには、万人は万人みな同じ位にして、生まれながら貴賤きせん上下の差別なく、万物の霊たる身と心との働きをもって天地の間にあるよろずの物を資とり、もって衣食住の用を達し、自由自在、互いに人の妨げをなさずしておのおの安楽にこの世を渡らしめ給うの趣意なり。されども今、広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥どろとの相違あるに似たるはなんぞや。その次第はなはだ明らかなり。『実語教じつごきょう』に、「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」とあり。されば賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとによりてできるものなり。
「学問のすゝめ」福沢諭吉
ちなみにこれも全文が無料で読める。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000296/files/47061_29420.html
ただし読みやすいとはいえ、文語文なので現代語訳版はこちら。
この現代語訳版のリンクを張っていて思ったが、この学習をサポートするような「わかりやすい~」系の本やセミナーが、
(Amazon)
「自分で学ぶ」の汎用性
無料の情報をうまく使う方法は非常に汎用性が高い。ちょっと例を紹介したい。
「オンラインで自分のビジネスを始めたい!」
「インターネットで自分のビジネスを始めたい!」と思ったとする。さてどうするんだろうか?
どうする?
答えは簡単。その場でネット検索をすればいいだろう。これで大体のことが出来るようになる。無料である。もちろん通信費はかかる。
ウェブサイトを使ったアフィリエイトやEコマースサイトは、これは立ち上げから開始まで、無料で出来ることがわかる。(もし
自分で調べることなく「無料セミナー」に参加してみる?無料でやるということは、何か思惑があってやることが非常に多い。(すべてではないものの、大半がそうである)
営業妨害をする気もないし、そう言われても困るので、
こんなのに行く人いるんだろうか?と思って似たようなセミナーの様子を検索すると、人数が多かったりする。(様子が偽物の可能性すらある)
「なんだか難しそう・・・」
人工知能(AI)やサイバーセキュリティ
上のようなひたすらセミナーが開かれているような分野でなくても、他の分野でもほぼ同じことが言える。
現在高単価の業界として知られるAIやサイバー分野も実は同様である。
最近話題の人工知能(AI)も、
サイバーセキュリティも同様で、ハッキングツールとして知られるKali Linuxも無料で手に入るし、LinuxOSのパソコンがなくても、Virtual Boxなどの無料バーチャルマシンでハッキングすらも無料で始められる。
逆に無料の情報を集めて無料で学び、無料で実力をつけて、発信をしていれば、有料の購読したり、高額なコミュニティに自ら入ろうとしなくても、有力な方や組織からお問い合わせのコンタクトが向こうから来るようになる。ヘッドハンターなどからすらも連絡が来る。
自力で調べていただけでもそうなる。時間こそ少しはかかるものの、依然として情報・資料は無料である。そんな中で高額なセミナーに行ったところで習得にかかる時間が短くなることは、ほぼないと思われる。
さらに前に書いたこちらの記事、対策は上記の検索する方法で学び内定した。
結局は、「初心忘るべからず」「学問に王道なし」「急がば回れ」といわれるように、地道に続けるのが金銭的にも実力的にも最も有効なように思う今日この頃である。しかも、始めるのも資料を手に入れるのも無料である。
ただ「これ以上はどう探せばいいかわからない!」となることがある。こうなると課題であるが、個人的な経験では、ここに行き着くころには、自然と専門家の知り合いも増えている気がする。その人たちに聞けば一瞬で解決する。
何故無料の情報は「出回らない」のか?
上のような環境やツールが無料なことは、無料で論文が読めることも、無料で優良なpdfが拾えることも知らなかった人が多いのではないかと思う。
何でそんなに「出回らない」のだろうか?正確には、前から無料で存在しているし、各業界では常識中の常識である。
しかし積極的に「このオープンソース便利で無料!」って大々的に宣伝する人がそんなにいない。セミナーを開くわけでもなく、オンラインサロンなわけでもないので、有用だとしてもな無料の情報を広めたところで直接的に儲かる人がそんなにいない。よって宣伝するモチベーションがある人が多くない。だからそんなに広まらないのであろう。
終わりに
よって普遍的に重要な情報は無料で手に入ることが多い、と感じる今日この頃である。
この状況下で宣伝に乗せられるままに、半ば騙されて高いものを買って散在してしまい、さらにうまく転がされていると全く自覚せずに行動するか、一方で世の中がどうなっているのかを、引いた目線で見つめて適切な情報をほぼ無料で取得するかで、余計に差が開きそうだ、と感じる今日この頃である。
ところで情報商材のような強調色を付けていけば、始める人が多いと思い、情報商材のような黄色マーカーに赤字、にしてみた。効果があれば幸いである。