• Skip to primary navigation
  • Skip to main content
  • Skip to footer

はじめのすすめ

  • ホーム
  • プロフィール
  • バズ記事
  • ネタ
  • 試験
  • キャリア
    • プレゼンテーション
    • 海外留学
      • 船井情報科学振興財団
      • ケンブリッジ
  • お問い合わせ

無駄な情報が高く売られている一方で、有用な情報はタダで手に入る時代という話

2019年8月23日

目次

  • 普遍的に重要な情報は無料
    • Introduction of ~
  • 結局はリテラシーの問題
  • 「自分で学ぶ」の汎用性
    • 「オンラインで自分のビジネスを始めたい!」
    • 人工知能(AI)やサイバーセキュリティ
  • 何故無料の情報は「出回らない」のか?
  • 終わりに
    • 関連記事(自動アルゴリズム)
記事をシェアする

公開日:2019年8月23日
更新日:2020年6月3日

昨今、有料オンラインサロンや有料記事など、ネット上でもお金を払わないと見られないようなサービスが多くみられるようになった。

一方で、私は、情勢に左右されづらいような重要な情報は、依然として無料で見られる状況なのではないか、と考えている。この記事ではそのあたりについてまとめていきたい。

(このテイストのイラスト使うと一気に胡散臭くなるの法則があるように思う。)

確かに、昨今、有料会員のみのクローズドな場でのみ内輪で情報を回すような方向へ進んでいるのはわかる。特に鮮度が命になりがちな情報の場合は猶更だろう。これは単に収益化に加えて、ただ批判したいだけの人物によるヤジのような的外れの批判を防ぐ目的があるようである。

さらに人間は隠されると見たくなるのだろうか?情報商材には凄い値段がついている。様々な分野で存在しているということは、買う人がそれなりにいるということだろう。それでも最重要な情報は、有料の部分にも書いていない可能性が高い。発信者が知らない場合もあるし、意図的に隠している場合もあるだろう。

しかし、それはよく考えると、ネット以前からそうなっている。重要な情報は、基本的に外に出回ることはないし、場合によってはメールで書くことも書面に残すこともなく、さらっと口頭で伝えられることがあっただろう。機密なものなら余計にその傾向が強い。

普遍的に重要な情報は無料

逆に、最先端の情報や、時間に左右されずに真に役に立ちそうな情報、古今東西普遍的に重要な情報は、無料で公開されていて、見ることができるものも多い。

例えば、最先端の論文は、分野にもよるがジャーナルに掲載される前に、アーカイブという無料で中身がみられるサイトへアップされる。査読という論文の内容がまともかどうかを他の投稿者が判断するためのプロセスが長いことから、査読者に内容をパクられたりしないように等の理由で使われているが、基本的に中身は無料で読める。

https://arxiv.org/

商標や特許も内容が公開されている。こちらもタイムラグなどはあるものの、無料で見られる。それ以外にも法律や政策・制度にかかるものは、各省庁などの団体のページに掲載されている。こちらも無料で閲覧できる。

これは本でも同じで、人類として真に読むべき本は古典が多い。それでも値段がついているが、これらはどちらかというと、ダウンロード版や、書物は、Kindleにする手数料くらいなもんである。中でもKindle Unlimitedでもひたすら読める。有料ブログよりも、買うなら本がまず先という認識である。

さらにきれいな本の形ではなく、PDFやテキストファイルでよいのであれば、古典の有名な本はネットから拾えるものも多い。これらはもはや「本」というよりも「文献」といったほうが良いかもしれない。

ちょっと検索をしてみた。

古典読書の具体的効用

 

奥の細道・松尾芭蕉

https://hosomichi.roudokus.com/

方丈記・鴨長明

https://www.aozora.gr.jp/cards/000196/files/975_15935.html

完全に全文が無料で読めてしまう。外国のものもその翻訳も公開されていることが多い。これらの解説本や論文も無料か安く手に入る。仮にネット上に無くても近くの図書館では必ず借りられるだろう。

古い本でなくても、この法則は当てはまる。

Introduction of ~

「わかりやすい~」のような本は多く発売されているし、そこまで内容も濃いとは言えない一方で、「Introduction of ~」のような大学の講義ノート等は無料で拾えることが多い。実のところ、この無料のほうがクオリティも高いものが多いように思う。

これもちょっとやってみよう。

“Introduction Machine Learning pdf”と検索すると出てくる出てくる。400ページを超える高密度な内容のPDFの数々。

http://www.datascienceassn.org/sites/default/files/Introduction%20to%20Machine%20Learning.pdf

なお、こういう無料ファイルは、概して日本語のものよりも英語のほうがハイクオリティである。私もどうしても概要がつかみにくいときは3倍速くらいで理解できる(気がする)日本語の本を買うこともあるが、基本はこういう方法で探したほうが無料だし、内容が濃いのでpdfを探すことが多い。

英語の学習も無料ででき、昨今重要とされているPythonやC++などのプログラミング言語は無料のオープンソースで無料で始められる。数学などでも、非常にわかりやすいPDFがいくらでも無料で拾える。ほぼ全分野で同様のことが出来る。

特に暗号化されていないし、目の前に毎日のように表れていて、無料でだれでも見ることができる。しかしながら、そもそもの意味や重要性が分からないから、意識もできないために、結局のところ全く気が付かずにという状況に酷似している。前にあったGoogleの求人広告のようだ。「公開鍵暗号」さながらである。

Solving Google’s billboard challenge

 

よって、現代では、鮮度だけが重要な時事情報以外の、時間の経過によって重要度が落ちにくい情報は無料でハイクオリティなものをインターネットにつながってさえいれば、手に入れることができる環境がある。しかし「読める」かどうかは別問題である。

結局はリテラシーの問題

結局は情報は無料で見られたとしても、どう使えばいいかがわからない、そしてどう調べればいいかもわからないのであれば、どうにもならない。

結局のところ、毎回次の引用に行き着く。卒業生だからって、別に回し者なわけではない。

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言えり。されば天より人を生ずるには、万人は万人みな同じ位にして、生まれながら貴賤きせん上下の差別なく、万物の霊たる身と心との働きをもって天地の間にあるよろずの物を資とり、もって衣食住の用を達し、自由自在、互いに人の妨げをなさずしておのおの安楽にこの世を渡らしめ給うの趣意なり。されども今、広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥どろとの相違あるに似たるはなんぞや。その次第はなはだ明らかなり。『実語教じつごきょう』に、「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」とあり。されば賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとによりてできるものなり。

「学問のすゝめ」福沢諭吉

ちなみにこれも全文が無料で読める。

https://www.aozora.gr.jp/cards/000296/files/47061_29420.html

ただし読みやすいとはいえ、文語文なので現代語訳版はこちら。

この現代語訳版のリンクを張っていて思ったが、この学習をサポートするような「わかりやすい~」系の本やセミナーが、一番ビジネスチャンスが障壁も低く、マーケットも大きい、ということなのだろうか。実際に「学問のすすめ」で検索すると、分かりやすい系や、漫画で読むなどもかなりヒットする。

(Amazon)

「自分で学ぶ」の汎用性

無料の情報をうまく使う方法は非常に汎用性が高い。ちょっと例を紹介したい。

「オンラインで自分のビジネスを始めたい!」

「インターネットで自分のビジネスを始めたい!」と思ったとする。さてどうするんだろうか?

どうする?

答えは簡単。その場でネット検索をすればいいだろう。これで大体のことが出来るようになる。無料である。もちろん通信費はかかる。

ウェブサイトを使ったアフィリエイトやEコマースサイトは、これは立ち上げから開始まで、無料で出来ることがわかる。(もし凝り始めれば、サーバー代やドメイン代が多少かかるとはいえ、多少である。)

 

自分で調べることなく「無料セミナー」に参加してみる?無料でやるということは、何か思惑があってやることが非常に多い。(すべてではないものの、大半がそうである)

営業妨害をする気もないし、そう言われても困るので、直接リンクを張ることはしないが、こういうネットで検索したら出るような方法のセミナーが何万円・何十万円もしたりしている世の中である。大体中身は検索したら出てくるようなことをスライドにして話しているだけのことが多い。

こんなのに行く人いるんだろうか?と思って似たようなセミナーの様子を検索すると、人数が多かったりする。(様子が偽物の可能性すらある)

「なんだか難しそう・・・」という心理をうまくついているだけで、実際のところは何なことはない。大半の分野でそうである。

人工知能(AI)やサイバーセキュリティ

上のようなひたすらセミナーが開かれているような分野でなくても、他の分野でもほぼ同じことが言える。

現在高単価の業界として知られるAIやサイバー分野も実は同様である。

最近話題の人工知能(AI)も、確かに世界最先端の論文を量産するに至るまではなかなか過酷かもしれないが、一方で基本的な概念や実装自体は、ネットに落ちているファイルなどを見ながら実質無料で作ることができる。同様に、使う環境も基本はオープンソースなので、パソコンさえあれば無料で始められる。

サイバーセキュリティも同様で、ハッキングツールとして知られるKali Linuxも無料で手に入るし、LinuxOSのパソコンがなくても、Virtual Boxなどの無料バーチャルマシンでハッキングすらも無料で始められる。

逆に無料の情報を集めて無料で学び、無料で実力をつけて、発信をしていれば、有料の購読したり、高額なコミュニティに自ら入ろうとしなくても、有力な方や組織からお問い合わせのコンタクトが向こうから来るようになる。ヘッドハンターなどからすらも連絡が来る。

自力で調べていただけでもそうなる。時間こそ少しはかかるものの、依然として情報・資料は無料である。そんな中で高額なセミナーに行ったところで習得にかかる時間が短くなることは、ほぼないと思われる。

さらに前に書いたこちらの記事、対策は上記の検索する方法で学び内定した。

内定者が考えるクオンツ・ヘッジファンドの就職対策

結局は、「初心忘るべからず」「学問に王道なし」「急がば回れ」といわれるように、地道に続けるのが金銭的にも実力的にも最も有効なように思う今日この頃である。しかも、始めるのも資料を手に入れるのも無料である。

ただ「これ以上はどう探せばいいかわからない!」となることがある。こうなると課題であるが、個人的な経験では、ここに行き着くころには、自然と専門家の知り合いも増えている気がする。その人たちに聞けば一瞬で解決する。

何故無料の情報は「出回らない」のか?

上のような環境やツールが無料なことは、無料で論文が読めることも、無料で優良なpdfが拾えることも知らなかった人が多いのではないかと思う。

何でそんなに「出回らない」のだろうか?正確には、前から無料で存在しているし、各業界では常識中の常識である。

しかし積極的に「このオープンソース便利で無料!」って大々的に宣伝する人がそんなにいない。セミナーを開くわけでもなく、オンラインサロンなわけでもないので、有用だとしてもな無料の情報を広めたところで直接的に儲かる人がそんなにいない。よって宣伝するモチベーションがある人が多くない。だからそんなに広まらないのであろう。

終わりに

よって普遍的に重要な情報は無料で手に入ることが多い、と感じる今日この頃である。

この状況下で宣伝に乗せられるままに、半ば騙されて高いものを買って散在してしまい、さらにうまく転がされていると全く自覚せずに行動するか、一方で世の中がどうなっているのかを、引いた目線で見つめて適切な情報をほぼ無料で取得するかで、余計に差が開きそうだ、と感じる今日この頃である。

ところで情報商材のような強調色を付けていけば、始める人が多いと思い、情報商材のような黄色マーカーに赤字、にしてみた。効果があれば幸いである。

 

記事をシェアする

関連記事(自動アルゴリズム)

  • 付加価値をつけて差別化をするためには、残業している場合ではないという話
  • 2013年に依頼を受けた高校生向けの寄稿
  • 日本で働いて感じた日本人同士のみの固有のマナー・序列
  • 変化の速い時代は日頃から「ギバー」のように親切にするとお互いに良いという話
  • 日本人が大好きな「頑張る」。しかし「頑張って努力したんだから、認めろ」は変という話。
  • 現代化学(東京化学同人)2017年6月号コラム「グローバルのその先へ」
  • 仕事より趣味のほうがクオリティが高くて然るべきという話

Filed Under: お役立ち, キャリア, ネタ

Footer

プロフィール

はじめ(Hajime)

慶應義塾大学卒業後、ケンブリッジ大学キャベンディッシュ研究所にてウィントン特待生として物理学のPh.D.を取得後、外資コンサルにて、国内外のサイバーセキュリティやマネーロンダリング対策を主とした業務に従事。現在外資系IT企業の研究職としてAI人工知能関係の研究を行う。

国際コーフボール連盟IKF委員、日本コーフボール協会理事。湘南横浜コーフボールクラブ (Vicus United) #77。

200万アクセス突破。直近の目標は書籍化と出版。

詳細なプロフィールはこちら。
寄稿・取材・依頼等のお問い合わせはこちら。

「このサイトの掲載内容は私自身の見解であり、必ずしも所属団体の立場、戦略、意見を代表するものではありません。」

  • Twitter
  • Personal website
  • RSS Feed

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

アーカイブ

人気の投稿とページ

  • スタバのモバイルオーダーニックネーム面白い「10文字アート」推し
  • ケンブリッジ大学のコピペ:文字の順番を入れ替えても読める研究について
  • 総括や要約「まとめ」のコツ/書き方【要旨/紀要/意味/レポート】
  • 3分プレゼン/スピーチのコツ!ネタや構成,スライド,文字数まで
  • 運がいい背番号を真剣に考える。験(ゲン)担ぎ。各種意味。
  • 飾り窓!売春ミュージアム!アムステルダム/オランダ/感想/値段/システム
  • CAMS(公認AMLスペシャリスト)に独学で合格。マネロン資格試験難易度対策

最近の投稿

  • 初めてのキャバクラ体験!・新しい体験を求めて~考察
  • ハイスぺ一般男性がマッチングアプリをやった結果!なぜ?あやしい?考察編
  • スポーツの国際大会の運営やイベントと必要なスキル等ータイ・パタヤビーチコーフボールを題材に
  • ハイスぺ一般男性がマッチングアプリをやった結果!なぜ?怪しい?体験談編
  • 「JAXA宇宙飛行士候補者選抜試験受験者」のその後【4】
  • とあるコンサルの憂鬱 高級文房具?派遣?バリュー?辛い?辞めたい?意味ない?
  • 回転寿司湯飲み醤油さしペロペロ問題に見る「低学歴の世界」の認識まとめ

ブログ内サーチ



カテゴリー

etc お役立ち キャリア ケンブリッジ コーフボール スピーチ スポーツ ネタ バズ記事 プレゼンテーション ベンチャースポーツ マイナースポーツ リスク 国際会議 旅行 日本と海外 海外留学 船井情報科学振興財団 資格

Tweets by Hajime77com

Copyright はじめのすすめ © 2023

  • ホーム
  • プロフィール
  • バズ記事
  • ネタ
  • 試験
  • キャリア
  • お問い合わせ