目次
公開日:2018年12月5日
更新日:2020年6月3日
前回までのあらすじ
法人化を始めた法人クエスト。第1章の法人登記、第2章の印鑑証明書と謄本取得をどうにかこうにか終えた、主人公ハジメ。
はい、ということで例によって。
攻略本「インターネット」によると、法務局で謄本や印鑑証明書を取った後やることはかなり多い。
税務署が、国税庁の書類が多そうで、これは大変そうである。これは書かれている書類を見るだけでも最後にしたいところだ。MP(マインド・ポイント。精神ポイントです。マジックパワーではなく)が削られる。
他の提出先には、例えば区役所があった。先にこっちをクリアしたい。
市役所
区役所へ向かう。区役所の税務関係のフロア、総合受付で1番窓口に通される。
ハジメは、再度人数待ちの紙を取り、2番窓口へ
職員窓口2はこんらんしている。後ろのオフィスの人たちに聞きまわっている。職員窓口2は、職員窓口1と話し合っている。(あ、あの、私ここから見えているんですけど、職員窓口1から、職員窓口2に言って!、って言われたのも、10分くらい前に見てませんでした?そこで相談しちゃうんですか?)
えー、俺なんか変なことしちゃったかな?なんか申し訳ない。伝搬するのが見える。やはりここは、市役所。典型的なピラミッドスタンプラリー社会なのだろう。おそらく直属上司を跳び越すことはできない。目の前で伝言ゲームが繰り広げられている。
職員たちはこんらんしている。他の島にまで聞き始める。
どんどん職員たちが集まっていく。
なんとも合体してキングス〇イムあたりになりそうな勢い。
実際は合体したわけではないが、やがて中ボスのような人が窓口へ。職員(中ボス)が現れた。
漢字のセリフだった。ひらがな仕様のこのドラクエメーカーでは辛いので下に書きました。
「ここにサンプルの紙があるんですけど、これは、3枚つづりになっているうちの1枚が、こちらに来る形になっています。なのでおそらく1か所に提出するのであれば、税務署に提出すれば問題ないです。ここに直接提出しに来る例を見たことがありません。逆にこちらに提出したものを、税務署に送るということはできません。」
さすが中ボス、詳しい。職員窓口1,2「すいません~」
はい。要するにダンジョンとしては「スカ」だったようだ。スカだろうが何だろうが、この世界では、リレミトは使えない。ひたすら階段を上り下り。
そのまま、税務署の所在地を、チートアイテム「スマートフォン」で調べ、税務署に向かう。
税務署
税務署の一口には様々な書類が入ったケースが並んでいる。
ハジメは届出書一式を手に入れた!
なんだこれは、なんか見たことないか?あれだ。これだ。
チラシ束がパネエので
ほぼ不要チラシはコチラ (以下略) pic.twitter.com/tPqclUE7Vf— チヰ タリカリ🌙 (@chii_oooo) August 30, 2018
ミュージカルのチラシ。出演俳優の次回作や、ファンクラブのお知らせが入っていて、パンフレットレベルの厚さを誇る。下手したら薄っぺらい大学の教科書よりも分厚い。ハジメのMPはゼロになった。(要するに、やる気がそがれたということである。) にしても、チラシとの違いは、今後またやりたいと思うかどうか、という決定的な差はある。
そのまま続ける気にはなれなかった。とりあえず、散歩をする。
改めて、紙を見る。なんとも複雑である。そしてまた氏名住所などを埋める場所がやたら多い。しかもすべて2部ずつあるじゃないか。
これをまた埋めないといけないとなると、無いMPがそろそろマイナスになりそうな勢いである。
そして何枚も手書きと捺印の印がある。
それらの書き方を攻略アイテム「インターネット」で調べると、発見した。
一か所に入力すると、すべての書式を勝手に埋めてくれるエクセルファイル。凄い。法クエ史上最強アイテム。うれしすぎて実リンクを張ってしまう程である。(こちら)
この入力と印刷は、MP的なものももちろんあるが、物理的にもまあ速い速い。ほぼ一瞬である。
しかし、このファイルは公式ではないようだ。ハジメは知恵を使った。「かしこさ2」の癖に、長年(笑)の法人クエストの経験をふんだんに使った知恵を使う。拒否されたら水の泡である。何はともあれ確認することにした。
面倒ごとを避けるために、税務署まで印刷して持っていく。まず、この紙で本当に良いのか?もしよかったらこのままだそう。仮に捺印をしてしまうと2部のためのコピーが出来ないので、捺印はせずに、印鑑を持ち歩く。
おお、融通が利いている!!!
ハジメのMPはもうない。コピー機を探しにお近くのコンビニまで行くのはもう当然だと思っている。しかもお近くのコンビニ、結構離れている。すぐそこと言ってもサンクスではなかった。なんということもなく、コピーする。はいコピー。
さて、税務署へ戻る。税務署もいろんな人がいるようで、対応が大変そうである。
そんなのを脇目に、印鑑を押しまくる。なぜ?とか考えてはいけない。心を無にして10回ほど捺印する。これは実印である。毎回朱肉にも押し付けないといけない。
どうにか気力を絞り印鑑を押す。そして再度「24番のお客様1番の窓口にお越しください」の整理券を取得。そして呼ばれる。
もう知ったことではない、足りないからやり直し、に比べれば誤差である。洗礼を受けすぎてビビりもしない。精神も鍛えられる法人クエスト。
それでは、こちらを受理しますね。
やはりプロである。印鑑の連打。目にもとまらぬ早業。ギネス記録でも狙ってほしい。
・・・クリア?なんだろうか。釈然としない。
次の日の夕方、知らない番号から電話があった。調べると税務署の番号である。これを知った時、ハジメのMPはマイナスになった。どうせ不備があったんだろう。クリアなんて程遠いのだろう。
ふてくされた状態で重々しいスマホを、最後の気力を絞り、持ち上げてダイアルを回す。(ダイヤルを回すっていうけど、もう黒電話って無いよね?スマホでもダイヤルは回すもんなの?まあいいかな。)
しょくいん「事業内容から考えても、法人形態はこちらでよろしいでしょうか?それなら今のところ大丈夫ですー。」
と、別の確認があったついでに受理完了のご報告。
法人クエスト、クリア!
思えば、第一章から、相当に長い攻防で、HP,MP、銀行口座ともども大ダメージを受けた法人クエスト。この記事を読んだ次の法人クエストをプレイする勇者の皆さん、ご健闘を祈る。心してかかれよ。
~The End~
そう思っていた矢先、法人宛に一通の封筒が届いた。
こう書いておけば、万が一続きがあったときでも続編が書けちゃうので、とりあえずこう書いておくことにしておく。
利用したサイト
レゲエ風メッセージメーカー(http://debugx.net/DQPhoto.aspx)
ドラクエステータス作成(http://eucaly.net/~iso50/createStatus/createStatus.html)
ドラクエ風ジェネレーター(http://www.24th.jp/test/gd_test.php)