
公開日:2016年10月8日
更新日:2019年7月21日
10月は日本では内定式などの時期だが、欧米、特に教育機関では新学期に当たる。新年度になると当然ですが、多くの人が入学したり、卒業したりと、出入りをすることになる。その際に、今までコミュニティ内で築いてきた信頼なども、それらを知る人が抜けていくと、そのグループ内では失うことになる。
特に人種差別の類は、全員ではないものの、やはり根強く残っている印象を受ける。
1 vs 1の時はそうではなくとも、集団でいると、相手にされていない、むしろ「あ、アジア人ね。(≒別に相手にしなくてもいいかー。)」みたいな目でみらえているのを感じる。気付いたら何かしらの役員などもイギリス人か、それ以外でも気付いたら白人ばかりになっていることが、まあよくある。
以前人種差別を受けたときにどうすればいいか、という記事を書いた。結論は「実力で見返せ」ということだが、これにはやはり時間がかかる。
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もし既に溶け込んでいる人々が、長く付き合っている人で、私の素性を知っていて、少なくとも私のことを悪く思っていない人がグループにいる場合には、向こうから話しかけてくれたり、非公式のホームパーティに呼んでくれたりと、何もしなくても勝手に輪の中に入っているのを感じます。経験上、女性を味方につけているとかなりスムーズに行く。
具体的には、研究室やコーフボールのクラブではこのように感じる。
しかし、全く目新しい人々だけであるとそうもいかない。確かに一人一人は別人なものの、集団としてみると、似たような経歴の人々が、似たような比率で、似たような雰囲気で入学してくる。そしてそんな集団から、私が1年目の最初に受けたものとほとんど同じような態度・対応を受ける。
具体的には、カレッジのMCRと呼ばれる大学院コミュニティ。大学院生の約7割が1年生の修士コースであることを踏まえると、大半の人が入れ替わる。確かに同期などもいるが、絶対数が少ないために、全く目新しい人ばかりに陥る状況が多々ある。
特に2年目の最初はロールプレイングゲームでデータが消えた際に、途中までセーブしていた状況からまたやり直す際に「あーあ、またここから始めるのか…。」と感じるのに非常に似ていた。これは2年目の最初、要するに「やり直し1回目」は、非常に参った。今までやってきたことは何だったのだろうかと。
しかしながら、これも毎年のことであると経験的にわかると「あ、またここからか。じゃあこうすればいいんだよね。」と一度クリアしたゲームをやり直すのは非常に容易である。ほぼ先が読めている。むしろやりこみ要素があるゲームで「クリア後に、レベルをそのまま維持した状態で最初からやり直す」に近くなってきた。
「あーあ、またここから始めるのか…。」から「あ、またここからか。じゃあこうすればいいんだよね。」への変化が、この3年間の様々な国際環境のソーシャルで身に着けてきた経験なのであろう。と、1年目の最初に受けたものと同じような人種差別(?)を受けて感じた新歓シーズンである。