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夢は見せるもの、現実は突きつけるもの 親ガチャ・身体・学歴を参考に

2021年12月4日

目次

  • 夢とは?
  • 夢と希望
    • 現実は多くの人にとって受け入れがたい
    • 逆に恵まれていても現実は受け入れがたい
  • 見せる側は見せたいものを見せ、見る側は見たいものを見る
  • 夢は見せるもの、現実は突きつけるもの
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公開日:2021年12月4日
更新日:2021年12月4日

「夢を持って!」「君の夢は?」という話はよく聞くが、客観的な解析やリスク分析等を行っていると、この「夢」に違和感を覚えることがある。これについて考えたい。夢は見せるものである一方で、現実は突きつけるものである。

夢とは?

「夢を持って!」「夢を追いかけて!」

常に言われている気がするが、これは現実逃避の意味も含んでいないだろうか?

更にどうやら夢もいい夢と悪い夢がある。ポリコレの一種だろうか。

例えば以下のような夢を掲げる小学生の少年がいたとする。

東大の医学部に入って周りを馬鹿にしたい

将来はテロリストになりたい

こんなことを言えば、先生が飛んできて「そんなの夢じゃありません!音楽家とか漫画家とかスポーツ選手とかないの?」という感じで適宜修正が入る。

要は「社会的に正しいもののうち、叶うことはほぼない現実離れしたものが望ましい」ということだろう。

先生や大人は「子供に良い夢を持たせることが出来た」と満足する一方で、子供は半ば無理やり持たせられた「夢」で消耗させられていないだろうか?

叶えた側はかなえた側で生存バイアスを全開にして「俺は夢をかなえた勝者」という振る舞いをし、メディアなどもそれを肯定して持ち上げる。それを見た子供が「将来は彼みたいになりたい!」と思い、以下無限ループである。

ドリームハラスメントという言葉まであるようである。

夢と希望

夢と一緒によく語られるものに、希望がある。逆に言うと、「夢と希望」を持たないと、残るのは「現実と絶望」ということにならないだろうか。

現実は多くの人にとって受け入れがたい

しかし、客観的な事実や現実は多くの人にとって受け入れがたいようである。

「クリティカルなことに言及したら失礼」というくらいに、現実を客観的に突きつけること自体が無礼な行為とされてしまうくらいには、多くの人は現実から目を背けたいのだろう。これは個体差や競争が生じる限り、どうしようもない事実である。

甲子園優勝を目標に掲げる高校は多い一方で、甲子園優勝は、毎年1校しか出ない。逆に言うと1校以外は目標が達成できない。

サッカー少年が多い中で、サッカーの日本代表選手も登録23人。「夢はサッカー選手プロからの日本代表!」という人は多いが、日本における競技人口のうちの23人である。大多数はどこかで敗れることになる。

最近話題になった以下も、ひとつでも基準未満だと気にするようにできている。

いっぴきさん@ippikisan

ワイ、弊社の女性から、

各条件の前に「できれば…」をつけて
①身長180cm
②細身
③頭いい
④起業家はイヤ(プロファーム系)
⑤東大京大一橋早慶
⑥金融資産現時点で最低2,000万円
⑦30歳前後
⑧スポーツやってる
⑨優しい
⑩遊び人じゃない

みたいな人を探してきて欲しいと言われました。は?

https://matomehub.jp/secondstarter/page/7556

就職では、人気企業の「学歴フィルター」を通過できるのは、ざっくり言って全体の約2%。この事実が意味するのは、残りの98%は最初から対象外ということである.

身長と異性ウケは高い相関がある。日本人男性で身長180cm以上は全体の7%程度である。

基本的に理論的には倍率が2倍を超えれば敗者の方が多くなるが、これは勝負に出た人のみで、大多数の端から挑戦もしないで即諦めている人は数に入っていない。よって大半は希望通りにならない「負け組」になるわけだが、自分が負け組と認めるのは難しいし、「負け組」になる確率が高い中でも全力で必死に頑張るというのも応えるものがある。

そして「負け組」からは、社会の仕組み上、その後の「逆転」も非常に難しくなる。逆にさらに騙されたりなどして下っていくことの方が多いのではないだろうか。

「一発逆転」なんて基本無い。仮に一発逆転を狙いたければ、全てのリソースを一点集中させ、失敗したら破滅するような方式を取るより他がなくなる。リスクリワード・リスクアペタイトが悪化していく。

リスクの観点から考えるキャリアにおける分布/期待値/確率

さらに社会的にうまくいったとしても、コンプレックスを持つ人も多い。実際に、以下の2つの例を考えたい。

例1

イケメンな貧乏

金持ちなチビ

例2

うまくいっていない好青年

成功した人格障害者(サイコパス・自己愛性人格障害)

これらの表現では言われた際に共に、社会的に成功していないイケメンや好性格の前者よりも社会的には成功しているものの身体や人格に難がある後者の方がダメージが大きそうな辺り、人間は社会的な動物である以前に、生物であるため、身体的なものの方が重要だという共通認識があるということだろう。しかしそんな「自分は生まれもった遺伝子や人格がダメ」というも、受け入れることは難しくなる印象である。

 

逆に恵まれていても現実は受け入れがたい

一方で、恵まれている側も「自分が恵まれている」という現実は受け入れがたい。

例えば客観的に考えて実家が太い人は、「人生ゲーム」を進めるのはかなり有利である。客観的に見れば「うまくいったのは親が〇〇さんだったから」と見受けられることがある。しかし当の本人は「私が成功したのは努力した結果。実家が太いことは関係ない!」と強く思い込みたいようである。例え客観的な統計データがあっても。ここで「私が成功したのは、実家が太かったから」と客観的に認識できる人はなかなかに多くはない。竹下総理の孫を全押しをしているDaigoのような人は少数派である。

図にするとこんな感じ。アウトプットや結果は、「親や環境による外的なもの」と「努力や才能という個人に関係するもの」の合計と捉えることが出来る。なお遺伝はどちらに含むのかが微妙なところであったが、ここでは「才能」に含むことにした。

客観的に見れば、実家が太い人は「ああ、あいつは実家太いから、恵まれてるからうまくいった」と言われることが多いだろう。しかし、本人は置かれている環境で精いっぱい努力したと感じているために「実家が太いからうまくいった」と言われるのは受け入れがたい。

ここで受験の合格や採用等の一定の合格ラインが設定されている場合、ここには余計に反応するようになる。実家が太い人で恵まれた環境が用意されながら不合格になった人は、「あれだけ恵まれた環境で下駄をはかせてもらっているのに、あれしかできないとはどれだけ努力不足かどうしようもない位才能がないのだろうか」と捉えられることになる。さらに実家が細い人から見ても「あれだけ恵まれた環境に自分がいたら、もっと実績が積めそう」と考えられたりなどする。

よって、実家が太い人はアドバンテージなのにもかかわらず、大っぴらにすることはない。現実はやはり受け入れがたい。

どう見てもイケメンや美女は何事にも有利だが「顔採用と言われるのは嫌」というのも同様である。やはり現実は受け入れがたい。「私が採用されたのは私の努力と実力のおかげ。顔が良かったからじゃない!」と思いたいのだろう。

世相を反映している連続ドラマでも「裕福な家の子供の葛藤」や「顔採用で実力を評価されない」系の話は多くの作品にちりばめられているので、この傾向は強いことが予想される。このことからも、自分は恵まれているということですら、現実は受け入れがたいようである。後述するがフィクションやCMは視聴者の見たいものを見せるようになっている。この点も合致している。

見せる側は見せたいものを見せ、見る側は見たいものを見る

上記のように現実は多くの人にとって受け入れがたい。出来ればどうにかこうにか目を背けたいし、信じたくない。そう思っている人は多いことだろう。

ここで出てくるのが、宣伝、コマーシャル、キャッチコピー。要は広告である。この有名な画像のように。上記のように多くの分野では競争がある限り、希望通りにいかない、いわゆる「負け組」の方が圧倒的に多い構造をしている。「勝ち組」よりも「負け組」の方が圧倒的に多いというのは、要は後者の方がマーケットサイズが大きいということである。

人間は誰だって未来には希望を持ちたい。「僕だって、頑張ればできるんだ!」と、心から信じたい人は多い。

「チビにだって、モテる方法はある!」

「学歴なんて関係ない!」

上記のように、現状の構造を見れば、一種の現実逃避であることは明らかなのだが、そう思いたい人は非常に多い。

一方で、マーケティングや広告で、どうにかこうにか、対象者に刺さるような表現をして、見たいものを見たい人に、見せたいように見せることに全力を注ぐ。そしてイメージや収益を上げる。そこで、こう言うセリフやキャッチコピーが出てくる。

「身長が低くても、これを履けばモテる!身長なんて関係ない!」

「学歴なんて関係ない!今は個人の人物本位の時代!弊社の選考では、学歴は基準に入っていません!」

このようなキャッチコピーで溢れることになる。先述のドラマ設定も「君は実力があったから成功したんだ。親なんて関係ない!」というタイプのストーリーの小説やドラマも一定の需要がある。

正に有名な以下の画像のようである。

現実を逃避したいので、耳障りの良い嘘の方が人気がある。

逆に現実を突きつけることを「ロジカルハラスメント」「ファクトハラスメント」なんて言われてしまうくらいである。

夢は見せるもの、現実は突きつけるもの

そんなこんなで、タイトルの通り「夢は見せるもの」で「現実は突きつけるもの」になる。人は夢に見たようになりたいが、実際には背けたい現実が待っている。

しかし現実逃避をしまくると、厳しい現実のうちさらに厳しい側に引きずられがちになってしまう。

夢を見るのもほどほどにしたいところである。

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慶應義塾大学卒業後、ケンブリッジ大学キャベンディッシュ研究所にてウィントン特待生として物理学のPh.D.を取得。外資コンサルにて、国内外のサイバーセキュリティやマネーロンダリング対策を主とした業務に従事し、現在外資系IT企業の研究職としてAI人工知能や量子コンピューター関係の研究を行う。あるスポーツの日本協会会長、国際連盟委員。大学体育研究所研究員。

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