公開日:2020年4月19日
更新日:2020年4月20日
2015年にはてなブログとして開始したこのブログ。もともと変わったスポーツとか留学のまとめみたいな雑記ブログであった。そんなブログも気が付いたら丸5年を過ぎている。開始当時はイギリスで大学院生だった当時からは状況も変わってきて、今は出張は多いものの、日本で会社員をしている。投稿の内容も変わってきている。そこで投稿のうち、よく読まれるものや、拡散される投稿を見たところ以下の3つに分類される。もちろんオーバーラップはある。
- 個人的な経験に基づく感想
- コンテンツの説明
- 物事の構造を客観的に考えたもの
「1.個人的な経験に基づく感想」個人的な感想は、まさに個人的な感想である。だからといって有益な情報ではない。
海外出張はキラキラ系グローバルエリート人材どころかヘロヘロ系の出家みたいだという話
地元のお祭りで高/低学歴社会の溝と世界の差を目の当たりにした話
「2.コンテンツの説明」これは可も不可もない。気になる事柄を調べてまとめただけである。例えばこれである。
ケンブリッジ大学のコピペ:文字の順番を入れ替えても読める研究について
「3. 物事の構造を客観的に考えたもの」問題はこれである。本業のキャリアは物体の仕組みや構造ばかり考える物理学の博士から、これまた仮説思考が多いコンサルである。特に法人を立ち上げ代表などをやっていると、表では言われない裏事情をよく目にすることになった。特にスポーツのセクターはスポーツの「誰でも参加できる」のような雰囲気が拍車をかけているように見える。これらを論理的に考えて導かれる仕組みや構造は少なくとも役に立つだろうと思ってまとめていた。例えばこれらである。
大学院(博士課程)の悲惨な待遇は生活保護や刑務所の懲役刑未満という話
オリパラ/アスリートの位置づけは非正規アルバイト・志願奴隷になるスポーツ大会の構造
「働き方改革」よりも付加価値化・効率化には「頑張り方改革」が重要という話
役立つものよりも個人的な感情?
客観的に考えれば役に立つのは、最後の物事の構造を客観的に捉えたものであるはずである。しかしながら反応は非常に悪い。もしかしたら今まで信じて来ていたものが崩れ去ったりしているのだろうか?もしかしたら、「言われたくない真実」やコンプレックスが刺激されているなどの可能性は大いにある。いずれにせよ、最後のものは有効だと思われるものの、広まることはなかなかない。構造を明らかにするのだから、知っておいた方が有益だと思うのだが、むしろ逆に悪者にされたりもする。
例えば、「頑張っていれば成功する!」は明らかに欺瞞である。もちろん多くの人が成功してほしいという気持ちはあるが、何事にも限りがある。勝者が出れば必ず敗者も出る。競争社会は残酷である。スポーツを例に挙げれば100チームのトーナメント戦では勝者は1チームで残りの99チームは敗者となる。
現代のスポーツ大会はそもそもローマ時代の剣闘士奴隷と同じ構造をしているのだから、選手が犠牲になりがちであることは仕組み上仕方がない。必死にやっている人たちはみんなサッカーの日本代表キャプテンにしてあげたいというのは山々だが、そんなんではサッカー日本代表が成り立たない。そして仮にそうなってしまえば「サッカー日本代表」には価値がなくなってしまうだろう。
運営なども同様で、いくらやる気満々で人生をささげていても、スキル不足・実力不足ではどうにもならない。かえって邪魔なだけになったりもする。もしかしたら「言ってはいけないこと」に触れているのかもしれない。
一方で、個人的な感想には好意的なコメントが付いたり、拡散されたりすることが多い。個人的にはただの感想なのだから読まれる理由が少ないと思うのだが、かえってこっちの方が読まれることが多い。この記事を書く直近の最近でもコメントをいただいた。(このお祭りの低学歴の世界の記事は投稿から1年近く経っている。)
地元のお祭りで高/低学歴社会の溝と世界の差を目の当たりにした話 https://t.co/oLn6PO50Ob
バカにする文章かと思ったら最後の方でほっこりした。名文やね。
— Ayus (@Touyou_Yamaguti) April 12, 2020
いい記事。
「世界」の広さが幸せにつながるかは分からない。
私は、むしろいろいろやってみた方が、「あー、あんなこともやれたかもしれない」と思うよりも後悔しないから、思いついたらやってみる派ではある。
上手くいかないことに対しての耐性は場数だろうな(笑) https://t.co/jybrKbIUOV— 山本秀樹/Hideki Yamamoto (@Amo846) April 13, 2020
さて個人的な感想を書いたほうが評判が良い一方で、有益だと考えたものを客観的に書いたものは嫌われるのであれば、前者だけを書くことにするのが最適であろう。このブログの今後の基本的な方針はそのようにすることにする。
後者は悪者にされないようにnote最低価格100円でクローズドな記事にして公開するのがいいんだろうか?試しにやってみたら、noteアカウントのフォロワー1桁ですら結構売れてしまった。https://note.com/hajimeshinohara
気付いたら5年もたっている雑記ブログであるが、それでもいろんな意味で何年も続かせるのは難しいと感じる限りである。閉鎖はせずに、どうにかだましだまし続けることとしよう。