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公開日:2016年3月16日
更新日:2017年9月9日
Sir(サー)って聞いたことありますか?イギリスのナイトの称号の一つです。今回同じコミュニティに所属で比較的仲の良く、お世話になっている先生がSirを取得したことと、その照合の授与を記念したシンポジウムが隣の建物で開催されたのでちょっと参加してみました。
- Information, Interence and Energy-A symposium to celebrate the work of Professor Sir David MacKay FRS
- Information, Inference, and Energy
Information, Interence and Energy-A symposium to celebrate the work of Professor Sir David MacKay FRS
このシンポジウムは、今回Sirの称号を授与された教授を記念したシンポジウムでした。彼の功績にちなんでコンピュータサイエンスから持続可能エネルギーまで多岐にわたっています。
参加は登録が必要なものの、無料。プログラムはこちら。
Information, Inference, and Energy
A symposium to celebrate the work of Professor Sir David MacKay FRS
Symposium for Professor Sir David MacKay FRS
Professor David MacKay, Regius Professor of Engineering, Cambridge University Engineering Department and Winton International Advisory Board member was knighted in the New Year’s Honours 2016 ‘for services to Scientific Advice in Government and Science Outreach’.
Professor MacKay – graduate of Trinity College, Cambridge – has held the Regius Professorship of Engineering at the Cambridge University Engineering Department since 2013 has been given a knighthood ‘for services to Scientific Advice in Government and Science Outreach.’
プログラムは多岐にわたっており、私でもわかるような内容のものをピックアップして参加しました。基本的にプレゼンがうまい教授がやたら多い印象。
会場
今回のカンファレンス会場はComputer Laboratory, University of Cambridge.
マイクロソフト会長のビルゲイツ氏の名前を関するWilliam Gates Buildingと呼ばれる建物である。
レクチャーシアターは数百人規模の階段教室。
何が便利って、その場所ですよ。こちらの地図をご覧ください。
私が所属する建物から、もはやダッシュすれば数十秒。この日も実験をセットしつつ気になる発表だけ聞きに行きました。
登録料無料なのにもかかわらず、コーヒーや昼食も出ます。
印象に残った発表は、健康と寿命に関するデータサイエンスのもので、例えば「たばこを一本吸うと、30分人生を使ったことになる。」等の計算による比較。現実味がありすぎてぞっとします。
コンピュータサイエンスの一部領域では、シンプルに考えるのが非常にトレンドのようで、これもすべての行動を足し算と引き算に帰着しているという点で、後で紹介する再生可能エネルギーの話と共通しています。
なんとここで全部見ることができます。
ディナー
カンファレンス1日目の夜はディナー。ディナーは先生の卒業カレッジでもあるトリニティカレッジ。雰囲気はこんな感じ。前のロンザリッジ教授の誕生会国際会議もこの場所で開催されました。
ディナーカードは写真が取れましたが、他はとる余裕がありませんでした。他の記事を参照ください。
教授ゆかりの方々がハイテーブル。 食事中に先生のもと指導教官が話をしたりと、終始リラックスムードの宴会。
Professor Sir David McKay, FRS
さて今回Sirを授与されたデビッドマッカイ教授は非常に幅広い功績で知られる人です。ウィントンコミュニティのアドバイザーでもあり、個人的にはイベントで何度もお会いしたことがあります。非常に性格も素晴らしい方です。
おそらく日本で最も有名な功績は、再生可能エネルギーの本でしょう。
- 作者: デービッドJ.C.マッケイ,村岡克紀
- 出版社/メーカー: 産業図書
- 発売日: 2010/10/28
- メディア: 単行本
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私は本人から原本を直々に頂きました。内容はものすごくわかりやすいが、重要な内容です。
Sustainable Energy – Without the Hot Air
- 作者: David J. c. Mackay
- 出版社/メーカー: Uit Cambridge Ltd.
- 発売日: 2009/05
- メディア: ペーパーバック
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本に書かれた彼の直筆サイン。
彼のウェブページ。
持続可能性のコミュニティ。
何がすごいというと、その功績以外にもスポーツがすごい。実は彼とはアルティメットフリスビーを一緒にやったことがありますしかも相当上手い。90年代の世界大会の記念Tシャツを着ていたので、おそらく元イギリス代表の可能性大です。多大な功績でスポーツまでできて好性格。すごすぎ。
終わりに
さて、私が将来何かを成し遂げられるかはわかりませんが(もちろん頑張りますが)その際は、その功績だけでなく、この先生のように人間性も認められて、記念の会等を開いてもらえるような人間を目指したい、と改めて感じたシンポジウムでした。