目次
公開日:2015年12月12日
更新日:2017年1月7日
はじめに
どこの団体にもライバルはつき物で、オックスフォード大学とケンブリッジ大学の戦いはバーシティマッチと呼ばれ、大学間の争いでは既に150年以上続いています。
そもそもバーシティとは?
バーシティ(Varsity)は、まず辞書で調べると、以下のようになっています。
British Dictionary definitions for varsityvarsity
/ˈvɑːsɪtɪ/noun (pl) -ties
1.
(Brit & NZ, South African, informal) university, formerly used espat the universities of Oxford and Cambridge
特に、オックスフォード大学とケンブリッジ大学の試合を指すとあります。その中でもボート・ラグビー・クリケットの3種目は上位種目の扱いです。今回はその中のラグビーの試合をお届けします。
Twickenham Stadium (トゥイッケナム・スタジアム)
会場は「ラグビーの聖地」とも呼ばれるトゥイッケナムスタジアム。日本代表「桜ジャパン」の活躍も記憶に新しいラグビーワールドカップ2015の開幕戦および決勝戦も行われた会場です。
Twickenham駅。約徒歩5分でスタジアムに到着します。Twickenham駅はロンドンから電車で約30分ほどで到着しました。
スタジアムの前には巨大な銅像も建っています。The Home of England Rugbyとイギリスラグビーのエンブレムまで。イギリス人は銅像が大好きでこういったものはいろんなところにあります。
内部はラグビーピッチ1面分。結構広々とした様子。収容人数はウキィペディアによると、82,000人でかなり入ります。当日は25013人が観戦していたようですが、上階はまったく使われていませんでした。
ちょっとピンボケ・・・。しかも5秒くらいしか表示されていなかったので、再度撮る事もできず。でも人数は見えるので良いでしょう。
ただ総人数は早慶戦野球の方多いらしい。(33,000人)
早慶戦が他の試合と違う点 | プロフェッショナルビュー・ベースボール Professional-View Baseball
女子ラグビー
なんと長い歴史の中でもバーシティマッチの女子ラグビーがトゥイッケナムで行われるのが今年が初。21世紀で男女平等の世界といえ、オックスブリッジでは女子が入学が湯退れたのは1980年くらいだったそうで、徐々に改善されて入るものの、未だに男女差別は かなり残っています。バーシティラグビーにおいても歴史に見て大きな進歩だと話題に上がっています。
カップ。
自分よりも数段たくましい女子たちがタックルしあっているのをまじまじと観戦。多分戦ったら10秒くらいで意識不明になるんだろうな・・・。
結果ケンブリッジの完封試合。52-0。基本的に推薦入学は無いので、今年はたまたまケンブリッジがかなり強かった様子。
勝ちを確信したケンブリッジがサブを全員入れ替えしたのち、オックスフォードも全員交代。
こんなカレンダーもあるそうです。
男子バーシティ
さて伝統の男子バーシティ。BBCニュースにも結果が取り上げられるほど有名な試合のようです。マークも女子バーシティと少し違います。
バーシティには日本の大学の部活と異なり、学部生のみなどの縛りは無く、大学院生でも出場できるので、元プロ選手なども見かけます。Jamie Robertsというプロ選手試合に出ていたようです。レガッタではオリンピックメダリストもバーシティに出場しているとか。
暗くなってきてライトアップされて結構綺麗なスタジアム。
結果は12-6でオックスフォード勝利。なんと両チーム1トライも無く全てペナルティキックでの得点。
試合以外の特筆事項
国歌斉唱
いやー、旗から見れば大学同士の試合ですが、なんと国歌斉唱があります。オックスフォードの旗とケンブリッジの旗に加えてイギリスの旗・ユニオンジャックも掲げられています。国を挙げてのイベントと認知されているんでしょうね。
尚、比較の為に日本のバーシティといえば早稲田vs慶應の早慶戦です。早慶戦では競技によってまちまちのようですが、早慶戦野球では国歌斉唱は無いようです。
第一次世界大戦
第一次世界大戦で55人のブルーステータスを持ったオックスフォード・ケンブリッジの人々が命を落としたことを追悼するため黙祷があります。
ブルーは競技によってまちまちですが、バーシティに1軍メンバー、競技によってはスタメン出場するともらえます。
記念カップ
イギリスのスポーツといえばビール!サッカーではかなり有名ですが、ラグビーでも同様です。通常のトゥイッケナムカップ。
なんと当日限定のオックスフォードとケンブリッジのバーシティ限定のカップがデザインされています。しかも最初からではなく男子の試合のハーフタイムからしか手に入りません。
ちょっと見にくいですが、オックスフォードとケンブリッジのマークとプレイヤーがボールを取り合っている感じ。カップには1ポンドのデポジットがかかるのですが、記念に1ポンドに買えずに持って帰ってきました。
オックスフォードのカラーが紺色Dark Blueで、ケンブリッジのカラーが水色のLight Blue、このことから両校の戦いをBattle of the Bluesと呼ばれることが多々あります。
日本人関係者
箕内拓郎さん
第3回 箕内拓郎 | My Rugby World Cup Stories:2019 All For Japan Team ラグビーワールドカップ
奥克彦さん
ラグビー「奥克彦記念杯」における歴史との邂逅 スポーツ・インテリジェンス【第28回】:PRESIDENT Online – プレジデント
土佐誠さん
土佐誠選手、「ブルー」獲得記念インタビュー~「ブルーをとるために、やれることはすべてやりました」~ | NEC GREEN ROCKETS
オックスブリッジにおけるブルーは全競技統一でブルーの称号なので、日本人○人目というのは語弊がある可能性があります。それだとおそらく何十人もいるはずです。おそらくラグビーでは何人目という感じだと正しそう。というのも私もコーフボールでスタメン出場して獲得しているので・・・。
終わりに
どこの国も伝統の一戦は盛り上がります!