目次
公開日:2015年10月19日
更新日:2017年9月25日
はじめに
いつか書こう、といい続けて、未だに書いていないカレッジ制度ですが、ケンブリッジ大学の学生は学部とカレッジの両方に所属します。
これにより新歓行事も、大学の学部やクラブのものとは別に、独立してカレッジの新歓行事が行われます。
カレッジの行事にも、カレッジが用意するもの、主に学部生のコミュニティであるJunior Combination Room(JCR)と大学院生のコミュニティであるMiddle Combination Room(MCR)の3つに大きく分かれます。
カレッジが用意する新歓行事は、MatriculationとMatriculation Dinner、入学式と入学式ディナーのみです。
いわゆる日本のサークルのような新歓が行われるのはJCRとMCRで行われています。本記事では特に私が所属しているMCRの紹介をします。
MCRって?
これらはカレッジごとに違うコミュニティーがあります。所属しているJesus Collage Cambridge MCRの公式の説明によると、
The MCR (Middle Combination Room) is the graduate community within Jesus College. The aim of the MCR Committee is to represent the opinions and needs of graduate students to the College fellowship and the University, to maintain links with the Graduate Union and other MCRs, to facilitate the interaction of graduates with fellows, and perhaps most importantly to offer a wide range of social and academic opportunities targeted specifically towards the graduate community. The Committee also offers an initial point of contact if you have social or welfare issues and if we cannot help you directly we will refer you to the people who can!
Jesus College MCR
大学院生のコミュニティーの幅広いイベントを提供。
はい、要するにイベントサークルです。
mcr.jesus.cam.ac.uk
季節の行事から、アカデミックなものまで様々。それぞれの力の入れようがすごい。
以下の発表を行ったGraduate Conferenceも、このMCRのイベントの一環です。
-Frustrated Materials- Cambridge Graduate …
このMCRが新歓イベントを毎年開催しています。
Freshers’ Fortnight
2015年の新歓行事、Freshers’ Fortnightのリーフレット。丸2週間、イベントづくめの日々が送られます。
コメントをつけつつ、写真があれば、張りつつコメントします。
ウェルカムドリンク
スマートカジュアルな服装で主にシャンパンやワインを飲みながらの懇親会。15世紀に建てられた古めかしい赤レンガ造りのカレッジに囲まれた中庭の芝生での懇親会は、気分がいいものです。特に新入生は写真を撮っている光景がかなり見受けられました。そのまま適当に分かれて近くのレストランで食事会。
ガウンセール
この大学ではガウンを着る機会がかなりあります。よってガウンを買う必要が必然的に発生します。卒業生が残していったガウンを販売しています。7.com
インダクションホール
入学して最初のディナーです。これといったことはありません。ただ、最初はこの光景にびっくりするでしょう。
チャペル
カレッジ名がジーザスなこともあって、日曜のチャペルなども充実しています。確かケンブリッジで一番古い建物はジーザスカレッジチャペル、という説もあります。(要確認)
3minプレゼンテーション
3分、スライド1枚で研究内容を説明するプレゼンコンテスト。3月に行われるGraduate Conferenceと似たような雰囲気。食事の前後に行われ、通常ワインとマカロンがふるまわれる。やっぱり酒がらみ。
バークイズ
学内のバーでクイズ大会。なんでも有りのクイズ大会。やっぱりバーなので飲みながら。
カレッジパーレンツ
先輩学年の生徒が希望すれば新入生の「親」としてたまにレクを開くことがある。大体町のレストランで食事か、パブで飲み会。例によって酒。
LGBTソサエティ
LGBT(レズビアン・ゲイ・バイ・トランスジェンダー)のソサエティも充実している。一度当時LGBTの意味が分からなかった私は、とりあえず、彼らのディナーイベントに行ってようやくそこでLGBTの意味に気づいた。テーブルに男女がきれいに2つのテーブルに分かれて座っていた。
バーベキュー
学内にバーベキュー場があり、そこでバーベキュー。たまにBYOBと書かれていることがある。Bring Your Own Bottleの略で、自分の酒は自分で持ってこい、ということです。やっぱり酒なのは相変わらず。
ゲーム大会
こじんまりとした体育館のようなホールでゲーム大会。あったのはブラックジャック・ポーカーとビアポン。例によって酒あり。この人たちは酒がないことが無いんだろうか。
ブラックジャックセット。
ビアポン。
相手のコップにピンポンだまを投げ入れ、投げ入れられたコップを飲み干す。交互にピンポンだまを投げ入れ、相手のコップを全滅させたほうが勝ち。
本ブログの醍醐味となっている?マイナースポーツ事情ですが、なんとこのビアポン、世界大会があります。
賞金50000USD(約600万円)
ポーカー。テキサスホールデム。
かなり有名なゲームですが、ルールが分かっていない人も多いようで、半ばただのオールインゲーム(毎回全額かけるだけ)になっていました。
やっているところを撮影してもらいましたが、ただの危ない人になってしまった。
これは有名ですね。ポーカーにも世界大会があります。
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野外映画鑑賞会
夜に芝生の中庭にスクリーンを設置して、映画鑑賞。雰囲気的にはカンヌ映画祭みたいで非常に良かったのですが、夏のカンヌじゃないので、やたら寒いっすよ。
上映映画「グランド・ブダペスト・ホテル」
www.youtube.com
この映画、好きな人が多いのか、カレッジのイベントでみるのは2回目です。
ナイトアウト
要するにディスコ・ナイトクラブに行きます。実はケンブリッジに何個もあります。学内でやられることもあるくらいです。学内ではDJがカレッジの友人であることも多く、非常に和気藹々としています。これはまた行き次第レポートします。学内のものはBOPと呼ばれます。
パブクロール
街中にあるいくつかのパブを約30分程度の短い時間で、4-5件もまわる形式の飲み会です。大体1件で飲む量は2パイント以内が大半でしょう。
物好きはどこにでもいるようで、ケンブリッジにある71件のパブを最短でまわるコースを数学的に解析した人がいるようです。
epijim.uk
バークロール
パブクラウルをバーで行うバージョン。
カレッジバークロール
カレッジ内に設置されているカレッジ独自のバーをまわります。おそらく新歓ケンブリッジ大学で特に固有のイベントはこれです。 これもカレッジごとに交友関係があるようで、毎年行くカレッジが決まっています。
一般的に、建設された年代で分かれている印象です。
Emmanuel Collage Bar
ハーバード大学のジョン・ハーバードも在籍したエマニュエルカレッジのバー。広くて天井が高いのが特徴。
King’s College Bar
キングスカレッジのバーは、中庭を隔てて、チャペルの向かい側にあります。個々も結構広い。
Clare College MCR bar
白洲次郎が在籍していたクレアカレッジにはバーが2つあり、今回は大学院生用のMCRのバーに行くことになりました。
Good Beerは2.5ポンド、Shit Beerは1.5ポンド。
既に3件目で疲れてきていたのでコーラを頼んだため、これが何を指すのかは不明です。
Jesus College Bar
最後に所属のジーザスカレッジのバーですが、天井が低いのが特徴です。
ぼけてしまった。取り直して近々差し替えます。
この日のように半ばクラブ化することもあります。
おわりに
総じて日本の飲みサークルもびっくりするほど?のドリンキングパーティ三昧の新歓です。