
目次
公開日:2016年1月15日
更新日:2019年7月15日
はじめに
ノーベル賞輩出数最多の研究所、ケンブリッジ大学キャベンディッシュ研究所に、新たに物理学における産学連携の研究拠点となる、マクスウェルセンターが竣工されました。
概要
本センターは物理学と産業界の産学連携により新たな風を起こすために建設されたそうです。センターの名前を関しているマクスウェルはいわゆる「理科」を勉強した人なら少しは耳にしたことはあるであろう、マクスウェル方程式で特に有名な「ジェームズ・クラーク・マクスウェル」の名前を冠しています。
立地
立地はケンブリッジの西側、ウェストケンブリッジにあります。
地図だとこんな感じです。
マクロソフト、ビルゲイツの名前を冠するウィリアムゲイツの建物(コンピュータサイエンス学部)や映画でも有名な宇宙物理学者スティーブンホーキングの応用数学・理論物理学部もすぐ近くにあります。
概観
まずは概観です。地下1階地上3階建ての建物です。マクスウェルがプリズムを使って虹を7色に分けたことにちなんで、レインボー柄になっています。
エントランス
さて入り口から入るとこんな感じ。待ち合わせ用?のいすがちらほら。
エントランスを3階から撮影。なんか大学の特に物理学科の研究施設には見えない感じ。
会議室
会議室はレインボーにちなんでか、カラフルな内装です。基調となる色が異なる会議室がいくつかあります。
少々大きめの会議室では、ビデオ会議用のカメラや大型スクリーンも完備。なんか外資系のオフィスみたいですねぇ・・・。
セミナールーム
大学の施設でかなりよく利用されるのがセミナールーム。もちろんあります。ここはいたって普通の印象です。
ティースペース
イギリスの建物には必ずといっていいほどTea Roomとシンクがあります。ここも。
まだ出来たばかりなので相当綺麗。もはやモデルルームの見学。
ビジネスラウンジ
一角には「ビジネスラウンジ」なんてのまであります。※大学施設ですよ。
吹き抜け
建物の中央は吹き抜けになっています。
それにそうように階段が。
なんか洒落てますね。
学生オフィス
建物の北側はオフィススペースになっています。
こちらのオフィスは学生向けです。教員向けではありません。何度もいいますが学生向けです。ガラス張り。
壁のあちらこちらにレインボーのモチーフが。おそらくこの波模様はマクスウェルの電磁気学の波動にちなんでいると思われます。
オープンスペース
オフィススペースのすぐ外にはソファやオープンのデスクが並ぶスペースが。大型ディスプレイも完備ですぐにでもプレゼンなどができるようになっています。
ひっきりなしに訪れる来賓用か、プロジェクトベースの学部生用なのか、オープンスペースがかなり充実しています。
ベランダもあります。イギリスの冬は長いので、使える季節はかなり限られそうですが、こういう場所もあります。
資金元など
本センターは卒業生の寄付によるファンドで建設されたようです。
Winton Programme for the Physics of Sustainability
この建物に所属する学生も募集しています。興味がある方は応募することをおすすめいたします。
終わりに
新しく出来たケンブリッジ大学の研究所のオフィス棟でした。一般的な日本の大学と比べると、設備から待遇、労働環境など何から何まで、大学院生の扱いが日本と違う印象を受けます。