「ベンチャースポーツ」と呼ぶほうがしっくりくる現代の「マイナースポーツ」


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はじめに

このブログでは、私が日本では競技人口の少ないスポーツに取り組んでいることもあり、マイナースポーツについての記事を書いているうちに、Googleの画像検索では超マイナースポーツと検索すると、私の顔写真が最上位表示される位にはマイナースポーツの人として認識されるようになっています。

いつの間にか超マイナースポーツ(ベンチャースポーツ)の専門家的な扱いになっていた!

「マイナー」の意味

そもそもこの「マイナー」の意味は何でしょうか?辞書で調べてみましょう。

マイナー(英:minor)とは、ラテン語の「minor」という同じ綴りの単語が語源になっており、これは「~より小さい、より少ない、より劣る」を意味する。

現在の英単語として「minor」と言った場合は上記の意味を内包し「(他と比べ)小さい」「有名ではない」「知っている人が少ない」「少数の」「短調の」「劣っている」「売れてない」「二流芸能人」「重要ではない」などを意味する。

マイナーとは (マイナーとは) [単語記事] – ニコニコ大百科

 1 小さいこと。少ないこと。あまり重要でないこと。また、そのさま。「―チェンジ」⇔メジャー。
2 あまり知られていないさま。有名でないさま。「―なスポーツ」⇔メジャー。

マイナー【minor】の意味 – goo国語辞書

一方マイナースポーツの定義は以下のようになっていました。

競技者人口が少なく知名度が低い(一般人にとってなじみの薄い)といえるスポーツの総称。マイナーなスポーツ。例えばカバディ、ペタンク、インディアカ、あるいはラクロスなども、マイナスポーツとされることが多い。

マイナースポーツとは – 日本語表現辞典 Weblio辞書

人口が少ないというマイナースポーツに使われているマイナー以外の意味に加えて、重要ではない、劣っているというネガティブなイメージの意味を含んでいることになります。

「マイナースポーツ」の現状

いろいろ調べているうちに、これらの競技に取り組んでいる人は活気があり、競技人口を増やそうとしている人がいらっしゃいます。そして現に規模が拡大しているものがいくつもあります。競技に取り組んでいる人は往々にしてマイナーという単語の持つ1つの意味である「劣っている」という考えを持つ人は、なかなかいないのではないでしょうか。

しかし、一般的に見ればスポーツに取り組んでいない人から見れば「なんでそんなマイナーなスポーツをやるの?」という言い方をした場合には、少なくとも競技人口が少ないという意味以外にも、上記の「劣った」という意味の軽蔑の意味も含んでいることが多いことでしょう。

そもそもスポーツ自体は、競技人口や経済規模には差はあるものの、競技自体は互いに独立しており、上も下もないはずです。何かから派生した競技というものもありますが、ルールや協会としては独立しています。ルールとしてアグレッシブさや動きの速さ・ダイナミックさに差はこそあるものの、それで優劣はつけることはできないのではないでしょうか?さらに文化の差を考慮すればある国では国民的スポーツでも、ほかの国では競技人口が1桁の可能性ですらあります。実際あるでしょう。わかりやすい例でいえば、野球の競技人口が世界的に見れば、少ないというよく知られた事実もあります。

私自身、イギリスで日本では競技人口の少ないコーフボールをやっていますが、こちらではイギリス全土に50クラブ程あり、大学の体育会組織からも認知されているくらいにはスポーツ自体の認知度もあるので、そもそもマイナースポーツをやっているという感覚はあまりありません。

今後より国際化されていく社会ではこのある国の競技人口による定義は徐々に変化していくことでしょう。

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ベンチャー企業と零細企業

ベンチャー企業と呼ばれる(自称している)企業と、零細企業と呼ばれる企業があります。日本の就職活動で「ベンチャー企業に就職する」というと、チャレンジ精神旺盛などの良いイメージがある一方で、「零細企業に就職する」というと、実態は違ったとしても今にもなくなりそうな会社に就職するような非常に悪いイメージを持ってしまうのではないでしょうか?両者は様々な観点があるようですが、現状の規模という点だけを見ると、大差ないのではないでしょうか?

例えばベンチャー企業って検索するとこんな芽が出そうな画像が出てきたのに対し、

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4 ベンチャー企業の組織論/チーム創り|Work , Journey & Beautiful

零細企業で検索すると、つぶれそうな建物の画像がヒットした。

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(第26回)発展可能性を持つ独立した零細企業 | 野口悠紀雄の「震災復興とグローバル経済」 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

この画像からも分かるように、実態によらずイメージ・先入観の影響は非常に大きいのでしょう。

ベンチャースポーツ

現状のマイナースポーツと呼ばれるスポーツは、上記のベンチャー企業と零細企業の区分だと、ベンチャー企業のイメージのものが多く、数もそれぞれの規模も日に日に大きくなっていっている現状があります。

しかしながら、マイナーという、いわば零細に対応するようなネガティブなイメージを持つ形容により、実はちょっとやってはみたいものの、「そんなネガティブなイメージを持つスポーツをやっているというとなめられる。バカにされる」などの思い、食わず嫌いをおこしている人が、実はかなりの数に上るのではないでしょうか?

政府も2025年までに3倍の市場を目指すという意味でも日本は今後スポーツ人口向上の方向に向かうことで、さらに加速することも予想されます。

linkis.com

そこで、その言ってみれば誤ったイメージを一新するためにも、私は現在マイナースポーツと呼ばれている競技人口が少ないスポーツをベンチャースポーツと呼ぶことにします。

ただし、ベンチャースポーツという単語ではネット検索にヒットしないので、ベンチャースポーツ(マイナースポーツ)と記述しておくことにします。

本記事を書いている2016年5月19日現在でベンチャースポーツを検索すると、スポーツベンチャー(スポーツにおけるベンチャー企業)やITベンチャースポーツ大会(要するに運動会)はヒットしたが、上記の意味のものはヒットしなかった。

japan.cnet.com

night-glasses.hatenablog.com

ベンチャースポーツと呼ぶことで、今までの「マイナースポーツ」における、「一種の変わり者がやっている風変わりな趣味」という半ば「嘲笑の対象」から、「時代の最先端を行くフロンティア精神あふれる、イノベーターやクリエイター系の人々が取り組むスポーツ」という印象に変わっていくのではないでしょうか?

これにより、ハフィントンポストへ寄稿をしています。

http://www.huffingtonpost.jp/hajime-shinohara/

 

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