人間が人工知能(AI)コンピュータと今後有利に戦えそうな分野はここだ!


最近、Googleの人工知能が囲碁の世界有数のプレイヤーを倒して人工知能にスポットが当たった。人工知能(AI)が進化していく中、どういうものをやれば、コンピュータには取って代わられないのかを考えた。

Winton Symposium on green computing | University of Cambridge

さて、囲碁に代表されるような完全情報ゲームは、コンピュータが得意とする分野のひとつだろう。

今回の囲碁については、私もドラフツのせいで少々関係のある国際頭脳競技連盟も、せめて一勝はしてくれと、人間のプライドをかけ、切に願うようなポストが見られた。

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囲碁は、他のメジャーな完全情報ゲームと比べても、一度に打てる手の可能性が多く、一般的な人工知能の古典的な方法、順序だてて順番にトライしていく方法では時間ばかりがかり、コンピュータには、厳しいゲームと考えられていた。そのようなポストは数え切れないくらいある。

「囲碁電王戦」プロ棋士をあと一歩まで追い詰めたコンピュータ囲碁ソフト「Zen」、その激闘を振り返る (1) 10年ほど前まではプロはおろかアマチュアにすら勝てなかった囲碁ソフトの進化 | マイナビニュース

悲観的な見方では21世紀中に名人に勝てるコンピュータソフトは現れないだろうと言われていた。

コンピュータ囲碁 – Wikipedia

コンピュータ囲碁が人間にかなわないワケ|囲碁の人のブログ

例えばドラフツでは、既に1994年の段階で世界チャンピオンがコンピュータに負けている。

1994年にコンピュータが世界チャンピオンに勝って以来(実際には当時の世界チャンピオンだったマリオン・ティンズリー(英語版)が6局連続引き分けた後、体調を崩して不戦敗し、翌年死亡した。)、さらなる研究が進められてきたが、上述のように、2007年にはプレイヤー双方が最善を尽くした場合は必ず引き分けになることが証明された。
コンピュータのプログラムに対して、人間または他のプログラムが勝利することは不可能である(ティンズリーは「私は勝てる。ソフトのプログラマーは人間だが、私のプログラマーは神だから」という言葉を残している)。

チェッカー – Wikipedia

モンテカルロ法といわれる、ランダムな乱数を発生させて確率的にやる方法なども現れてきて、ついに結局完全情報ゲームでは最後の砦ともされていた囲碁が敗れたことで、いわゆるデータが全て分かるような分野は多かれ少なかれコンピュータに代わられることがより明確になってきた様子。

10-20年後には、49%の職業がコンピュータで代替できそうだという予想も出ています。

必ずしも特別の知識・スキルが求められない職業に加え、データの分析や秩序的・体系的操作が求められる職業については、人工知能等で代替できる可能性が高い傾向が確認できました。

日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に | 野村総合研究所(NRI)

この流れから行くと、コンピュータが得意とする単純作業や単純計算はすべてコンピューターにとってかわられてしまう可能性は高いでしょう。

ではどんなことをやれば、コンピュータに代わられずにすむのでしょうか?コンピュータが苦手なものは、その原理を考えると、数値化できないものが最も苦手なはずである。話の文脈や相手の顔の表情、空気を適切に読むなどは苦手ではないだろうか。先ほどの記事では同時にこのような見解も示されています。どんなことをやればいいか、具体的に考えていきましょう。

この研究結果において、芸術、歴史学・考古学、哲学・神学など抽象的な概念を整理・創出するための知識が要求される職業、他者との協調や、他者の理解、説得、ネゴシエーション、サービス志向性が求められる職業は、人工知能等での代替は難しい傾向があります。

日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に | 野村総合研究所(NRI)

これから考えられることは、比較的人工知能が苦手とする分野を人間は極めていけば、ロボットにとってかわられるのを防ぐ、またはコンピュータに追い抜かれるのを先送りにすることができるでしょう。

不完全情報ゲーム

囲碁をはじめとする完全情報ゲームから始まったので、ゲームに近いほうから行きましょうか。コンピュータがデータを解析するには、データ自体が無いとだめなので、相手の手札が見えない不完全情報ゲームは、ボード上が全て見えている完全情報ゲームと比較すると、コンピュータは不十分なデータで解析を行わないといけなくなるため難しくなるのでしょう。現に不完全情報ゲームの代表格であるポーカーでは、結構コンピュータは苦戦している様子。

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ポーカー、特にオンラインのものには、相手の参加率やベットの回数などで統計的にデータを取得するソフトウェアがあり、統計的に相手の出方を予想することはできます。しかし、それでも過去のデータから外れるようなトリッキーなプレイにはデータ解析からではついていけません。コンピュータもデータを元に解析するでしょうから、こういうプレイには、まだまだ対応が難しいのではないでしょうか。

リアルのテーブルゲームでは、相手の表情や雰囲気から、相手のブラフ(はったり)読み取るのは至難の業でしょう。そもそもコンピュータに表情がないので、不公平感が半端じゃないですが・・・。

そもそも、こういったゲームは、運に左右される部分が多いので、明確に「勝ち」を定義するのが難しそうです。

と言ってもこれもある程度は数値化できるので、なんだかんだでコンピュータの成長は早そうな分野ではあります。

芸術系

芸術などの個人の感覚によるものは、おそらく数値化するのは難しいのではないでしょうか?色はデジタル化できても、「美しい」や「さわやか」等の感覚を数値化するのは難しそうです。少なくとも現段階ではできないでしょう。

文芸も?

それなら感じ方に左右されるのであれば、文章もなんじゃない?と私も思いました。しかし、こんな記事が。

報告会では、プロジェクトを統括する公立はこだて未来大学の松原仁教授が現状を紹介し、人工知能を使って書いたショートショート4作品を星新一さんにちなんだ文学賞、「星新一賞」に応募したところ、受賞はならなかったものの一部が一次選考を通過したことを明らかにしました。
松原教授は「一次選考を通過したことは快挙だ」としながらも、「現在の人工知能ではあらかじめストーリーを決めるなど人間の手助けが必要な部分が多く今後、さらに研究が必要だ」と述べました。

人工知能が小説執筆 文学賞で選考通過 | NHKニュース

おお。そんなことがあるのか。よく読むとまだ8割型人間が手伝っているらしいが、長期的なストーリーとかの思考法はまだだとしても、それっぽい文章なら、そのうち書けるようになりそう。創作系も先ほどの小説を見ていると、そのうちコンピュータが論理的に考えだしたりすることはありそうですね。

その他芸術でも

絵は、そもそもカメラという複写装置があるので、絵の種類にもよりそうだが、風景画などであれば、画像の加工でそれっぽくなりそうです。最近では立体の造形も、3Dプリンタなども出現してきたので形を作るだけなら、どんどんコンピュータは進出してきそうですね。実際にGoogleのこんなソフトがあります。

Deep Dream

dreamscopeapp.com

このソフト、画像ファイルを、何十種類もあるテクスチャーの中からそれっぽく加工してくれます。しかもその時間約20秒。ちょっとやってみましょう。

まず、例によって、プロフィール画像でやってみます。

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アップロードして好きなテクスチャーを選択。

まずはSpring

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続いてsupernatural

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すごいですね。この時点で、既に手書きの絵師さんがダメージ受けてそう。

だったら何すればいいんだよ!何やっても危ないじゃないか!と言われそうですが、確かにそうです。どの分野でもコンピュータ進出の可能性を秘めています。少し視点を変えましょう。

人間・生物にしかできないもの

そもそも生物にしか絶対にできないことであればコンピュータに代わられることはないでしょう。生理現象その他。

人間がやらないと無価値なもの

そもそも、人間や生物にしかできないものであれば、コンピュータに変わられることはないでしょう。例えば中国雑技団、シルクドソレイユのようなサーカス。演劇。ミュージカル。お笑い芸人、等など。

まあこれもこれで、コンピュータではないけれども、クローン人間のような新技術が出てきたらどうにもなりませんね。ロボットでも人間と見分けがつかないものが出てきたらそれも難しい局面になりそうです。

ただし、その時は倫理観や法律も覆っていそうではありますけども。

スピリチュアル系

もはや、自然科学で説明できないものならコンピュータは取り組むことさえ難しいかもしれません。スピリチュアル系って、あなた、本当に実験物理学専攻なの?とか言われそうですが、まあ、そこは置いておいて。

ちなみに、ブログでは?

さて、コンピュータと戦うにはどの分野も危なくて、コンピュータとの戦いを先延ばしにするには、なるべくコンピュータが苦手な領域を目指せばよいということは上記でどうにかわかりそうです。

ついでにブログの考察をします。最近検索エンジンも着々と進化していて、ブログ記事では、(長さに関係なく)良質な記事を出来る限り多く、かつ継続的、できれば定期的に出す。ことが重要であると様々なエントリーで言及されています。これは、徐々に検索エンジンが良質な記事を正確に選別するようになってきている、要するに「検索エンジンも人間化」に近づいていることになります。そんな中生き残るには、これはもう要するに「人間が良いと感じるような良質記事を書く」ことにつきるでしょう。それにコンピュータはむしろ人間ほどに政治的な圧力は受けないであろうから、より合理的になっているのではないでしょうか。  要するにSEO対策のような小手先テクニック系の技が徐々に力を失っていくのではないでしょうか?

コンピュータや自動制御が徐々に人間が欲しているものに近づいてきたということは、機械の判断が徐々に人間の判断と共通のものになっていくのではないか。コンピュータが思考できないとしても、その決断プロセスは人間のものに近づいていく野ではないでしょうか。

このコンピューターが人間に近づいていくことに対する対策としては、人間が良いと感じるコンテンツを量産できる人間になることが、困難ではあるが、長期的に見て最も効果的で最も効率が良い方法なのではないでしょうか。

終わりに

人工知能は今後の進化し続けていくことでしょう。

コンピュータも徐々にだませなくなっていく時代、余計に小手先テクニックは通用しにくくなっていく、または使えなくなるまでの期間が早くなっていく印象です。やはり、ほかのポストにも書きましたが、長期的に見て最後に頼れるのは、人間性を含む自分の実力なのかもしれません。

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