チューブ生姜適量ではなくて1cmがいい人の理系の料理 五藤隆介【レビュー】


料理と理科実験、特に物性物理学の実験は似ている。そう日々物性物理学の実験と自炊をしつつ感じている。ご存知のように、料理に出現する単語や手法には、物性物理学の実験のものと比較すると、「適量」等の少々あいまいで料理する人によって変わってきそうな単語が多く存在します。

私自身、「ABCクッキングスタジオ丸の内スタジオ +m」で料理を習っていた際にも「塩の少々・ひとつまみは、少々(しょうしょう・2文字)で親指と人差し指2本、ひとつまみ(3文字)は親指、人差し指と中指の3本でつまむ、と覚えましょう」と教わりました。その時に「指の大きさって人によって違うから、料理を作る人によってかなり味変わっちゃうんじゃないんですか?」ていう質問をしたこともありました。

そんな中、料理がなんとなくわかりにくい!という人にはお勧めの本です。

チューブ生姜適量ではなくて1cmがいい人の理系の料理

チューブ生姜適量ではなくて1cmがいい人の理系の料理

理系の料理

この本では、料理を理工系のレポートのように、なるべく再現性良く、数字で具体的に説明がされており、いわゆる「理工系」の人にとっつきやすいよう、工夫がされています。

例えば料理の手順は、プログラミングをする際に便利なフローチャートで表現されていたりなど徹底されています。

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フローチャート(流れ図)とは演算データ、処理の流れ、装置などを表現するために記号を用いて表した図表のこと。

FLOWCHART

その他にも「たまご1個」という説明に対し、卵の標準偏差を求めてみたりと、何かと科学実験レポートの雰囲気があり、読みものとして面白い。他にも「中火」の定義など、普段調べないような内容が説明されている興味深い内容です。調理器具や調味料も、最低で何は必要かが、もはやレポートのように論理的な理由とともに述べられています。

料理の技術的な入門書ではないため、料理の技術に関する説明はほぼないものの、失敗しにくい料理や、料理が苦手な場合のとっつき方などの説明が充実しているため、料理が苦手意識が強い、またはやったことが無い人が読むととっつきやすくなると考えられる、「超入門書」といえるかと思います。

チューブ生姜適量ではなくて1cmがいい人の理系の料理

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